世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

No.318:リエージュ(ベルギー)にて


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こんにちは。先週に引き続き、水曜日は人との出会いを含めた旅コラムを書いていこうと思います。しばしベルギーは文化的に南と北で分けて語られることが多いですが、そんな南のワロン地方の”首都”とも言える(個人的に勝手に言っている)リエージュについて書いていきます。

 

リエージュというと東京五輪エンブレム問題の発端となったリエージュ劇場がある所でもある。ベルギーリエージュに行く前は、僕は西ドイツのケルンを旅していた。そして、ケルンの次にアーヘンを経由してベルギーに向かった。というのもベルギーに到着する10カ月前にオーストラリアの旅行で知り合ったベルギー人カップルの友達がいたからだ。

 

乗り換えのアーヘン駅から数十分で着くベルギーのVerviers Centralという名のフランス語読みだと日本人には発音が難しい駅で友人と待ち合わせをすることになった。ちなみに、僕はベルギーのどの地域までがフランス語が主流だとかそういう知識が全くない状態で降りたつ初ベルギー

 

彼女の方が車で迎えに来てくれた。彼女は世界一周していて、オーストラリアの後に東南アジアなどを経て日本に来ていたが、僕はその時は逆に旅を開始して日本にはいないという状態だった。日本を案内してあげたかったな・・。

 

彼らは日本の農家に泊まってそこのイチゴを使ったワッフルも作ってプレゼントしていたらしい。農家で働く代わりに無料で泊まることのできるサービスでウーフ(http://www.wwoof.net/)というものがあるが、彼らはこれを利用していた。

 

一緒に彼女の実家があるマルメディという小さな町に行った。ここは、第二次世界大戦に詳しい人ならマルメディ事件が起きた場所であることでも知られている。中国人はいても日本人は全くいなさそうな町。ここではお年寄りの一部がフランス語ではなく昔のワロン語を話しているようだ。

 

ご好意にあまえ田舎の木造建築で大きい家に泊まらせてもらうことになった。そのため、家族とも挨拶。あまり計画をしない旅をしていたので、行先は決まっていなく、友人がリエージュを案内してくれると言うので、「ありがとう!」と次の日にリエージュへ連れていってもらうことに。

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リエージュの町に着くと、そこは都会だった。マルメディの多くの人もリエージュまで働きに行ってるようだ。リエージュの主な産業はよくわからないが、かつてイタリアから多くの出稼ぎ労働者が来ていたこともあるようでイタリア系の商店も多くあった。

 

また僕がベルギービールで大好きなシメイ青をここでも飲む。友人の好きなバーも色々と紹介してもらった。ビール好きにはたまらない。そして、友人がビール好きで嬉しい。

 

犬を連れながら物乞いをする人はヨーロッパに多いが、ビールを飲んだ後友人はフランス語で何か話しかけている。そして、そこからすぐ去った。「あれ、、何もあげないのに話していたのかな」と思うと、その後パン屋に行って彼女は2つのパンを注文していた。彼女は犬の分のパンまで買って彼に差し上げていたのだ。

 

ちなみに僕もリエージュの銀行でお金をおろす時に若者が僕にお金を乞うてきていくらか払った。近くにオジサンがいたのが見えたので「恐らくこの人にやらされているんだろうな・・この若者にあげてもボスに取られるだけだろう・・」と思いつつも、渡した。僕はどんな国でも精神的に耐えられない時にだけ小額を渡すことにしている。辛いことに根本は解決しないのだが。

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そんな友人のキリスト教文化的なホスピタリティを感じつつ、メインの教会に行く。と、なぜかオバちゃんに写真を撮ることに注意される。ここは写真撮ってもOKの場所だったが、二回も注意される。僕は教会でお祈りしている人に邪魔にならないようにシャッター音は常に指でふさいだりと当然の配慮はしているが、観光客が嫌いなオバちゃんだったのだろうか。友達が気にするなとフォローしてくれる。

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ただ、この教会前にはワッフル屋さんがあり上機嫌。ここは本当に美味しい店だった。チョコが挟んであるワッフルでバターの風味と共に楽しんだり。リエージュワッフルと言われるけど、こういうタイプのことを言うのか?と考えながら食べる。ドイツやオランダなどの周辺国に比べるとベルギーは日本のように食文化がかなり発達している国だと思う。友人もグルメで楽しい。

 

また友人のお薦めのカフェに行って話す。僕は人にも興味があるので、友達とこうやってゆっくり話すことが旅の醍醐味とも言える。こうした現地の友達を通じてベルギーのことまで知ることができる。そして出会った人によっては、その国が好きになる人もいるだろう。

 

僕も「なぜ俺をこんなに助けてくれるのだろうか」と、恋愛感情とかではなく純粋に友人のホスピタリティにも惚れた。ベルギーに限らず、一人で旅をしていると手を差し伸べてくれる人と出会うものだが、ベルギーはなぜか好きになったな。

 

彼女はまた日本に来るようで全力で恩返ししたい。こういう具合で、これからも旅をするとしたら自分は基本的に友人や知人がいるからというスタンスだけで新しい国に行くことになるだろうなとしみじみ感じるのであった。

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そんなこんなで、専門学校終わりの友人の妹ともリエージュで会い、一緒に地元のマルメディに向かうのだった。友人の妹は日本人と話したことがないのか、シャイな感じだった。しかし、先日Skypeで話すと、結構フレンドリーで嬉しかった。日本に来いよ~!

 

っと・・マルメディに戻った後は洗濯をさせてもらい、一緒にビールを飲んで、僕は爆睡するのであった。僕はその後首都ブリュッセルに向かい、友人は旅が終わり新しい仕事を探すために再びリエージュへ就活しに行くのだった。メルシー。

  

RYOJI

 

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