世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

No.301:ニース(フランス)にて


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こんにちは。先月から週3日の更新で、毎週水曜日は人との出会いを含めた旅コラムを書いていこうと思い何ヶ月か続けています。

 

さて今日は南仏のニースについてです。サヴォイア・ニースとイタリアから譲渡されたと土地と学生時代に勉強した記憶がある人もいると思います。僕は隣町のマントンから訪れました。マントンから電車で数十分の街です。夏前の南仏はとても心地よく、観光客が多く来る理由がわかりました。

 

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ニース駅に着いてみると意外と大きな町で、僕はイタリアなどを周ってから南仏に訪れたのもあって久々の都会に来たという気分になった。南仏のリゾート地という感じはマントンに比べれば薄く感じた。

 

最近ギネス級の中国人団体観光客が来てここのビーチで写真を撮っていたのは日本でも話題になっていましたが、夏前でも国籍問わず多くの観光客が来ているため、南仏は行き当たりばったりのバックパッカーにとっては宿探しが大変。この前に訪れていたマントンも少し高いホテルに泊まるハメになった。マントンはゲストハウスが全くない町というのもあるが。

 

特に長い間旅行するバックパッカーにとってホテル滞在というのは金銭的にも苦痛だが、ニースでは幸いゲストハウス「Famous hostel」を探すことができた。ネットで予約した後にメールが来て、待ち合わせの場所まで来てくれれば車で迎えに来てくれるとのこと。

 

ゲストハウスは丘の上にあるため、常にトラムの駅と丘を往復するバスが宿だった。僕は携帯を持っていなくて連絡ができず、どの車かがわからず、中国人観光客が待っていたのを見て、彼らに尋ねて教えてもらう。無事に待ち合わせの車に乗りゲストハウスへ。

 

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ゲストハウスに着いてみると20人部屋で驚く。イタリアでいびきに悩まされていた僕は、またこの悪夢が再来するのかとストレスに感じていた。5人部屋でも高確率でいびき魔と出会っているので、20人部屋だったら必ずいるだろうと。

 

ひとまずゲストハウス併設のレストランでご飯を食べる。お手頃でしかも中々美味しい!ただ、とても混んでいる。お酒も入って旅行者同士が色々と盛り上がっているが、自分は孤独に食べる。ニース風サラダもある。

 

www.ntv.co.jp

 

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夜12時頃に部屋に戻り、いびきを聞く前に早めに寝る準備をする。1時頃からぞろぞろと人が戻ってくる。しかし、誰一人いびきをかいていない。幸運に恵まれた。

 

そして、目が覚めると東洋系の人に声をかけられる。彼は日本人で仕事を休職して南仏を旅行しているようだった。また料理に詳しく、日本(神戸)での仕事でも旅行中でも度々自炊をしている様子。地中海料理はイワシ、タコ、イカなどを使った料理が美味しいそうなイメージなので、そういった食材についても話し合う。またニースは位置的にイタリア料理の影響を受けていそうな街だ。

 

そして、お互いがどういう旅程で旅をするかという話で盛り上がる。僕は彼よりも先にスペインのバルセロナに行くので、もし何か情報があったら教えますよ!っと旅行者らしい会話も。久々の日本人と話せて嬉しかった。

 

その時に隣でパソコンを利用している女性が僕たちにコンセントの場所を尋ねてきた。それから雑談になり、どこ出身かという話になるとウクライナ出身のようだった。この時はウクライナは内戦が一番激しかった頃だったが、そこには敢えて触れなかった。

 

僕は元々ウクライナ人とは交流があって、外国文化好きのウクライナ人のとある大学生から色々とザポリージャの人や町を紹介されていたこともあってウクライナ情勢はきな臭くなる前から随時情報を貰っていた。あれは明らかに予想ができた内戦だったと思う。

 

ただ、こういう話をするのは逆に悲しませそうなので、世界でウクライナ人と会う時は敢えてこの情勢は触れずに何事もなかったように旅行をテーマにして話すようにしていた。また、ニースに到着する数カ月前に旅していた東南アジアではウクライナ人の友人にポストカードなどを敢えて呑気を気取って送っていたりもしていた。

 

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そして、ウクライナのここ行きたいんだよねぇ~!という話をする。僕が興味を持っている所を見ると嬉しそうに話している。どんな国の人も自分の出身地や出身国についてプライドがあるので、詳しく知っていると嬉しくなるのだろう。

 

実際に、この後にウクライナへ行く予定があったので彼女と連絡先を交換し、リヴィウで再び会うことになった。彼女は僕の別のリヴィウの友人との共通の知人がいることを知って、世界の小ささも感じた。

 

そして、一緒に話していた日本人の旅行者とも東京で先月に再会することに。 一期一会にならないのが、今の時代の旅行だなと感じるのであった。世界を旅すると、色々な所でつながりが増えて楽しいと同時に、再会する時はどうしても旅行の話になるので、また行きたくなってしまう所が罪深い所だ・・。

 

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以上、そんな地中海の穏やかな風が吹き出会いのあるニースでした。パリに行かれる方は頑張って南仏まで訪れてみてはいかがでしょうか。

 

RYOJI

 

南フランスの旅本 (エイムック 2818)

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