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世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

No.367:週刊国際ニュース.Vol.55

国際情勢

Newspapers

Magnus Karlsson

こんにちは。先週につづき勝手に独自の視点で語る週刊国際ニュースVol.55をお届けします!日本だと雰囲気的に国際ニュースがフォーカスされづらいのと、もう少し幅広い地域のニュースを知れたら良いよな・・と思っているのもあって、自分から国際ニュースを書いてしまおう!と思い毎週更新しております。

 

台湾にいて昨日の更新がうまくできておりませんでした。また、最近は目が疲れやすくてニュース記事を読み漁るのがしんどくなる時があります…目の老化ですね。さて今週6月19日から25日の間で気になったのは、英国がEU離脱北朝鮮が弾道ミサイル発射、EUのロシア経済制裁来年まで延長、プーチン氏が下院選に向けてコメント、ICCがコンゴ元副大統領に禁固刑、コロンビアで大量殺人事件、犬肉祭りに関して中国外交部が会見、ローマ初の女性市長、世界に広まる保守的ポピュリズムなどなどです。

 

・英国がEU離脱を決定

今週は何といっても英国の国民投票が経済面政治面問わずトップニュースとして入ってきました。そのため為替相場はかなり動いていましたね。日本では沖縄戦の慰霊の日でもある6月23日には英国で国民投票が行われ、なんとEUから離脱することとなりました。僕も感情的には離脱だが現実的にはEU残留という考えが過半数となるだろうと思っていたので、保守党のキャメロン首相と同じように読みが浅かったということですね。そして、キャメロン首相は責任を取って辞任する予定です。しかし、僅差で半分近くは残留を求めている訳で、このような僅差で決めて良いのかというのもありますが・・。また、スコットランドは元々EU残留を希望している人が多いので、スコットランドの独立を始めとして、他のEU諸国の離脱を招くかもしれません。個人的には再選挙やイギリスが始めたEFTA(欧州自由貿易連合)は今どうなっているのか気になります。ただ、EUは離脱を前提としていない組織なのでこれから色々と体制が変わるでしょうし、イギリスが完全に離脱するまで時間がかかると思うので、一喜一憂してもしょうがない話かとも思います。

参考)

toyokeizai.net

 

 ・北朝鮮が弾道ミサイル発射

6月22日にいつものように午前に北朝鮮がミサイル・ムスダンを発射しました。2発目は高度1000キロに達したとのことです。北朝鮮は中国やロシアに気を遣って日本海にしか飛ばさないため、日本、韓国にとって不安にさせるニュースですが、このニュースに聞きなれるのも怖いことですね。米国のグアム基地も警戒していることと思います。この時にちょうど北京で開かれていた六カ国協議に参加している国にとっては敬意を払わない形となったと思います。

参考)

www.hazardlab.jp

 

・EUのロシア経済制裁来年まで延長

EUとロシアの溝はまだ深く、6月21日の会合でEUはロシアへの経済制裁を翌年1月末まで延長することを決めたようです。ウクライナ情勢が完全に安定したら、エネルギー関係で結びつきが強いドイツあたりが橋渡しをすることでしょうが。ドイツとロシアの首脳会談、プーチン大統領の日本訪問などが実現できたら、来年にはG8が開催されて経済制裁は解除されていくのではないでしょうか。

参考)

www.nikkei.com

 

・ロシア大統領は下院のクリミア編入支持評価

欧米諸国に経済制裁を受けているロシアですが、きっかけはウクライナ領であったクリミア半島の編入でした。そんなロシアの下院選に向けてプーチン大統領は今までのクリミア半島編入に賛成した下院の活動を評価したようです。今年の選挙における欧米派の野党を牽制しているのでしょうか。またNATOとロシアの対立が際立つ昨今ですが、プーチン大統領NATOの意見とは反対に「NATOが攻撃的な行動を強めているため、ロシアの軍事力を高めなければいけない」というような発言をしたとのことです。国内では経済制裁によるルーブル安や原油安で国民の生活も脅かされているので、国民に支持されるためにもNATOとの対立軸は必要という側面はあると思いますが、仲良くして欲しいものです。

参考) 

mainichi.jp

 

ICCがコンゴ(民主共和国)元副大統領に禁固刑

コンゴ(ザイール)の中央アフリカに派遣した部隊がレイプや虐殺行為をしたことで有罪となっていたコンゴ元副大統領ベンバ氏に対し禁固18年が言い渡され、指揮官としての責任を取らされる形となりました。中央アフリカは安定期がほとんどなく、今でもPKOによる不祥事などが起きており、国連から制裁を受けている北朝鮮からの武器も使っている疑惑があったりと本当に混沌としています。当時コンゴ解放運動を率いていたベンバ氏が2002年になぜ中央アフリカの内戦に介入したのかは詳しく知りません。

参考)

www.afpbb.com

 

コロンビアで大量殺人事件が発生

世間的にコロンビアは治安の悪い国というイメージがあり、首都のボゴタ市の警察などは治安を改善すべく努力していると聞きます。しかし、そんなコロンビアで20人も殺害する事件が起きてしまいました。切り裂きジャックのように、人を何人も殺す人はコロンビアに限らずにどこにもいるので、本当に怖い話です。もちろん夜の女性の一人歩きはどんな国でも止めた方が良いです。

参考)

www.jiji.com

 

・中国に犬肉を食べる祭りは存在しないと外交部

中国の玉林市の「犬肉祭」のニュースはSNSでもシェアされやすいため、僕も毎年のように目にしているニュースですが取り上げてみました。中国と言うと朝鮮族の地域(吉林省)や、広西チワン自治区などで食用の犬肉を食べる習慣があるイメージが個人的にはあります。現代の国際常識としては犬は家畜ではなく完全にペットなので、日本のイルカ漁などのように動物愛護団体以外からも批判を受けているお祭りです。そこで中国の外交部は公式なお祭りではなく、勝手に行われているだけという認識を示したようです。

 

当たり前ですが犬を可愛がっている中国人は多いので、自分たちが犬を食う国民だと思われることは嫌に思っているのでしょうし、国内でもこのお祭りには賛否両論があるようです。今回はそんな思いもあっての外交部の発言かもしれませんね。ただクジラ漁で世界から批判されている日本人にとっては、とんちのように考えさせられるニュースです。個人的には動物を無駄に殺さず、美味しくいただけばそれで良いと思いますが。正直な所、豚の赤ちゃんもすごい可愛いのですが、イスラム圏を除いて普通に食べられています。

参考)

www.recordchina.co.jp

 

★今週、気になったコラムを紹介★ 

www.nikkan-gendai.com

ペネロペって誰だ?というくらい世界のエンタメに詳しくない当方ですが、少しこういったキャッチーなニュースも取り上げてみます。日本では、タイトル的に美人だからというのと1児の母というのが珍しさから話題になっているのでしょう。彼女は伝統を打破し、ローマ初の女性市長となったようです。EUの緊縮財政には反対として、EUとイタリアの関係も垣間見えます。 

jp.reuters.com

上記は、トランプ氏や英のEU離脱(前ロンドン市長のジョンソン氏)など、保守的ポピュリズムの新しい潮流について書かれている記事です。トランプ氏も移民を話題にして支持者を煽っているように、保守的ポピュリズムとは古来から続く自分の国や民族のようなアイデンティティに対し自信を取り戻すといった具合でしょうか。人生は誰でもうまくいかないことだらけなので、移民などは不満の捌け口となりやすいですし。ノルウェーオスロではそういった原因でテロが起きました。この流れは僕自信、フランス人との会話でも僕は数年前に感じ取っています。やはり移民が多くなると、代々フランスにいる保守的なフランス人の中には「自分は何なのか」と考えて、そうなりやすいのかもしれませんね。一方で日本は他の先進国に比べて圧倒的に移民が少ない国ですが、今の時点でもこの傾向は強いとは思います。僕自身も島国根性というのか日本人としてのプライドが高まることはやはりありますし。ただ、マイナス面で高まってしまう人は、50カ国くらいの人と交流すると国に対して固定観念がなくなり客観的になれてオススメです。

www.nikkan-gendai.com

上記はイギリスに続いて離脱する可能性がある国について書かれた記事です。個人的な考えとしてもギリシャが一番可能性は高そうですが、フランス・イタリア・スペイン・ギリシャあたりで何か組織ができるんじゃないのかと漠然と考えることがあります。ただ、今回はEUから離脱する国があることは初のケースなので、逆に建設的な話になる可能性もありますし、金融市場に対する心配はあるものの冷静に見ていきたい所です。が、どの国でもポンド暴落金融危機と連想させるような記事は増えていくのでしょうね。

blogos.com

下院選に向けてのプーチン大統領のコメントについての記事でも記載しましたが、欧米諸国と対立していて経済制裁を受けているロシア(ロシア的には欧米諸国がロシアに対立している)ですが、上記の記事では経済対策について改革派と保守派が対立しているようで、その様子が記載されています。改革派は国有企業の民営化を進めていきたいと考えているようですが、これはいつもロシアで課題になっていることです。一般人からしたら米国のように外資を積極的に受け入れている国というイメージが未だに持てない国ですからね。社長が逮捕されたユコス社の一件などもあって、石油会社に手を出したら何だか怖いイメージがあります(笑)ただロシアには面白い企業がいっぱいあると思います。

 

以上です。皆さんが気になったニュースはありましたか?次週も宜しくお願い致します!

 

※微力ながら極東、中東、ヨーロッパなどの国際関連ニュースの簡単な解説を個別にも行っております。質問や国際情勢に関して興味がある方はこちらから、基本的なことでお構いませんので、ご連絡くださいませ。また万一に情報に誤りがある場合はご連絡いただけると幸いです。そして、記事のリンク先の有効期限切れにはご了承ください。

 

RYOJI

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