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世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

No.359:週刊国際ニュース.Vol.51


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Magnus Karlsson

こんにちは。先週につづき勝手に独自の視点で語る週刊国際ニュースVol.51をお届けします!日本だと雰囲気的に国際ニュースがフォーカスされづらいのと、もう少し幅広い地域のニュースを知れたら良いよな・・と思っているのもあって、自分から国際ニュースを書いてしまおう!と思い毎週更新しております。今週は休みがなかったのですが、スマホのおかげで常にニュースを見ることができる良い時代だと痛感しています。

 

さて、先週の日曜日(5月22日)から今週の土曜日(5月28日)の間に起きたことで気になったのは伊勢志摩サミット開催、オバマ大統領広島訪問、シリア・イエメンで連続テロ、ギリシャ改革案可決、関空の営業益激増、クアラルンプール新観光名所、豪州がロンドンからシドニーまで2時間で飛行に成功、ロシア経済再建のカギ、新ロンドン市長のインタビューなどなどです。

jp.reuters.com

今週はとても暑かったですが、メルケル首相を除いて男性陣は皆ネクタイをしていて大変だなと個人的に感じながらも、5月26日に伊勢志摩サミットが無事に開催されていました。この期間、東京でも警察官を至る所で見ました。今回のサミット内で議論した成果についてはあまりよくわかりませんが、定例会のように一度にG7首脳が集まるのは大事で、また世界的にインパクトを与えるという意味で大事な会合なのでしょうね…そのため、日本がホスト国なので日本のパワーも見せつける良い機会になったかもと思います。

 

上記の記事によると、中国を臭わせる東シナ海南シナ海に関する海洋安全保障についても話されたとのことです。ただ、G7のパワーは昔に比べて影響力がなくなってきていると思うので、ロシアや中国との間に対立構造を作らない形でサミット会合が進むと良いですね。ロシアに関しては、近いうちにG8として参加するとは思いますが。

 

余談ですが、昨年から首相になったカナダのジャスティントルドー氏以外はいつもの顔ぶれというような感じで、また彼は女性に人気があるらしいですね。ちなみにイタリアのレンツィ首相はイタリアの女性からダメ出しを食らうことも多いらしいです。政治と関係ないのに厳しい世界です。

 

jp.reuters.com

伊勢志摩サミットで、安倍首相がエネルギー価格の下落率がリーマンショック後と同じ規模になっていることを示す資料等を出し、リーマンショック時との比較を行ったようです。しかし、ある1人の首脳から、それを「経済危機」と言えるかについては慎重なようで、危機という発表は控えることになったようです。

mainichi.jp

予定通り5月27日に米国のオバマ大統領広島を訪問しましたが、広島市内では機動隊が警備するなど厳戒態勢が取られたとのことです。彼が平和記念公園で演説している様子や、被爆者と抱擁している映像はBBC等でも見ましたが、世界的なニュースにもなっているなと思いました。太平洋戦争中、日本と米国は敵国同士でしたが、日本が降伏した後の占領政策が比較的にうまく進んだことや、冷戦などの影響もあって戦時中と180度変わって米国との結びつきは強くなりました。それが70年間続いたため、今回はオバマ大統領は訪問することができたのでしょう。そんな日米関係の歴史を垣間見ることができました。

 

個人的な感覚としては、オバマ大統領も素晴らしいとは思いますが、日本人の寛容性があって成功したものだとも伝えていきたい所です。そして、個人的には小さい頃からなぜ大統領が8月6日に来て謝罪しないのかと疑問に抱いていたのもあったので、米国の都合の良いストーリーにだけはして欲しくないなと思うのでした。

 

政治的には、オバマ大統領が掲げていた「核無き世界」に関して、(任期終了が近づいている彼にとって)最後の貢献という形となったかなと思います。また、ロシアのテレビ局などでは、日本は寛容過ぎるという論調もあったようですが、日米同盟の結びつきが強くなることで都合が悪くなる国も出てくるのだなと感じました。特に中国では、日本は第二次世界大戦の加害者とする外交カードをまだ持っているため、その関係性をチャラにするような、米国の友好的な今回の訪問は都合が悪かったと思います。

www.cnn.co.jp

国連の和平協議が中断したりとグダグダしている影響もあるのか、5月23日にシリアでテロが起きてしまいました。また、イエメンでも連続テロが起き、合わせて100人を超える死者が出ているとのことです。いずれもISが犯行声明を出しているようですが、今回はイエメンも対象になっています。イエメンはシーア派のフーシ派と暫定政権が対立していて、サウジアラビアからの空爆やフーシ派がイランからの支援を受けるなど南北で代理戦争化していましたが、その混乱の中での今回のテロでイスラム国の影響力を増すことで、より混乱する気がします。

jp.reuters.com

5月22日にギリシャ議会が、増税などの改革法案を可決したとのことです。前々からEUから求められていた改革案で、予定より遅れた形で可決されたものでしょう。EUからしたら当たり前の可決、ギリシャ市民からしたら都合が悪いという感じでしょう。

 

 参考)

ギリシャは債務返済を控えているが、EUが融資の条件として課していた緊縮財政などの改革が進んでおらず、7月に債務危機が再び訪れる恐れが出てきたようです。それもあってか、4月26日にようやく年金のカットや付加価値税(通称VAT) の引き上げに関する法案が委員会で承認されました。理由は年金制度改革に反発するストライキが多発したことや、ギリシャは難民の入り口になりやすく難民対策に追われたのが大きいと上記の記事は伝えています。また、チプラス首相の支持率も昨夏は約60%だったが、現在は20%前後まで落ち込んでいるようです。夏にギリシャ危機のニュースが駆け巡るのでしょうか。

No.352:週刊国際ニュース.Vol.48 - 世界の記述

 

jp.reuters.com

上記でも記述しましたが、EUはギリシャ改革案を暫定的に承認する模様です。しかし、記事によると債務軽減に関しては溝が深く、IMFは前倒しで大幅な軽減を求めているものの、ドイツなどは改革意欲を削ぐとして反対しているようです。ギリシャの債務返済に関してはEUのジレンマとしか言いようがないですが、EUを離脱するかどうかが話題になった昨年の今頃に比べると一歩進んだ形にはなっているとは個人的に思います。

www.afpbb.com

香港では多くの人が中国政府の影響力に懸念を示している感じがありますが、記事のニュースによると、香港の自由に関する懸念の高まりをテーマにしたインスタレーション作品(空間を使った作品)の展示が「敬意を欠いている」として中止されたようです。香港は1997年にイギリスから中国に返還されましたが、入管や警察を見てもわかりますが、まだ香港は特別な地区になっています。それは返還後50年間は完全には移行しないからのようです(先週、香港で香港の友人に教えてもらいました)。しかし、簡体字表記など少しずつ中国政府の影響は出ていて、広東語で繁体字である香港人にとって簡体字は人気がないですね。そのため、日本の統治時代もありましたが、イギリスがどのように統治していたかの見直しも重要になっていきそうですね。

www.sankei.com

5月24日の関西国際空港の発表によると、営業益が前期比34%増で過去最高となったようです。訪日外国人の増加は色々な空港にも影響を与えていますが、(統計は見ておらず感覚的ですが)静岡空港茨城空港なども、主に中国などのLCCを迎えたことで、誰が利用するのかという造られた当初のバッシングの声をかき消す勢いにあると思います。日本に来る外国人の殆どを占めるのは中国・韓国・台湾からの観光客だと思いますが、日本は昔ほど高い国というイメージはなくなり、他の国に比べて相対的に安くなっている状況なため、これからを見ても観光業のポテンシャルはあるでしょうね。そもそも文化も食も豊かなため、日本はまだまだ魅了されやすい国だと思います。

www.afpbb.com

クアラルンプールのテレビ塔であるクアラルンプールタワーの中のSky Boxという部屋で人数限定でガラス張りの床に立ち、パノラマを堪能することができるようになったようです。小さい規模でしたら東京タワーにもありますが、規模が違うので行ってみたいなと思いました。ツインタワーを超えて新たな観光名所になるのでしょうか。

www.gizmodo.jp

オーストラリアの国防省は2時間でのロンドンからシドニーまでの飛行に成功したようです。速さは時速9100kmとのことです。音速飛行機はコンコルドのように昔から検討されていましたが、事故などが起きたためかソニックブームのせいか、よくわかりませんが実現には至りませんでした。そのため、こういうニュースをきっかけにして実用化に向けての動きが加速し、地球上で費やす移動時間をさらに縮めて欲しいですね。もう、そういう時代だと思いますし、小さい頃から地球を小さく感じたい願望が強い自分としては、嬉しいニュースでした。

このブログでも度々取り上げたと思いますが、原爆投下時代の大統領であったトルーマンのお孫さんは度々広島を訪れ、平和に対する活動を行っています。今回はオバマ大統領の訪問と合わせる日程で、広島を訪問したようです。素晴らしい活動だと思います。

参考)

 

8月6日で米軍による原爆投下から70年が経ちました。8日のソ連の進出、9日の長崎原爆投下などにより8月15日についに日本は連合国に降伏します。・・・・当時大統領であったトルーマンのお孫さんは理解者なのが救いでした。また、世界的にもロック好きで知らない人はいないバンド「レッドツェッペリン」のジミーペイジ氏は7月30日に44年ぶりに広島を訪れ原爆ドームなどに足を運びました。

No.240:週刊国際ニュース.Vol.10 - 世界の記述

★今週、気になったコラムをご紹介★

jbpress.ismedia.jp

2011年に財務相を辞任したロシアのクレドン氏が、当時対立していたメドベージェフ首相、またプーチン大統領とも昨年末に会談したという話がありましたが、記事によると4月末にロシアの戦略策定センターの代表になり、再び経済政策の面でプーチン政権を支える形となったようです。また、記事では彼の歴史や彼が属するシヴィリキというロシアの中でも比較的リベラルなグループについても記載されています。一方で今のプーチン政権はシロヴィキという西側諸国に対しても強硬姿勢を保つグループに影響を受けているとのこと。このグループは国民経済に対する政府の強い関与を認めているため、前より権力はないものの、このクレドン氏が政治に関わることで西側諸国とのバランスが取られ、ロシア経済の再建が期待されている側面があるのだとわかります。

www.huffingtonpost.jp

初のムスリム出身のロンドン市長として選ばれたサディックカーン氏のインタビュー動画です。内容は移民など様々なルーツを持つ人との共生についてです。パキスタンにルーツを持つ彼だったら移民の受け入れには逆に客観的な対応ができそうな気がしますし、ロンドン市民もそういう人を望んでいたのでしょうか。日本は、ハーフの人がネタにされたり、外国人っぽい人には取りあえず英語で質問してしまったりするレベルなので、まだまだロンドンのようにはいかないでしょうが、そうならざるをえない時代が来るとしたら参考になる動画ですね。彼は移民はイギリスに貢献していると言っていますが、特に料理の質は確実に上がったでしょうね…

 

以上です。皆さんが気になったニュースはありましたか?次週も宜しくお願い致します。

 

※微力ながら極東、中東、ヨーロッパなどの国際関連ニュースの簡単な解説を個別にも行っております。質問や国際情勢に関して興味がある方はこちらから、基本的なことでお構いませんので、ご連絡くださいませ。また万一に情報に誤りがある場合はご連絡いただけると幸いです。そして、記事のリンク先の有効期限切れにはご了承ください。

 

RYOJI

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