世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

No.368:麗江(中国)にて


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こんにちは。前回に引き続き毎週水曜日は人との出会いを含めた旅コラムを書いていこうと思います。今週は先週の大理につづいて、中国は麗江についてです。今日は何を考えながら旅をしていたかなと振り返りながら書いてみます。

 

小さいバスに乗って雲南の大理を出発して200kmくらい北上するルート。案外近い。3時間半くらいで着いた気がする。しかし、5月頭だが日差しは強かった。そのため、バスの中は暑い。大理の市内を出て高速道路らしき所に入る前に休憩時間が。

 

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パーキングエリアでトイレに行き、そしてアイスを食べて麗江を目指す。旅における移動時間は旅の中でいろいろと考える時間だ。友人と行く時は人に気を遣うため計画的なことを考えてしまうが、リラックスしていると友人といてでもボーっと考えるものだ。

 

僕は人工衛星のように鳥瞰して自分の移動ルートを上から見ている妄想をすることがある。そして、地図上では見たことがあるものの実際には初めて行く時というのはワクワクが止まらない。ドラクエで新しい町にたどり着くように。ワクワクは楽しみの一つ。

 

というのも、僕は小さいころから移動が好きで、本当に細かい旅行を重ねてきたので、大人になってお金を持ってから「はい明日からブラジル行きます!」という感じで飛行機で旅できる人とは違い、僕の場合は東京のサイクリングから始まり全国を旅して移動するという経験を踏んでいるため、どんな距離でも辿り着く時に実感するというのか、楽しめる。なので、次の麗江でも、初めてブラジルに行く人と同じくらいワクワクしていただろう。

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そんな、人には理解されないワクワク感の中で麗江のバスターミナルに到着。客引きもそこまで多くなく、中国の中でも雲南省は旅がしやすいように思う。さすが雲南というアイデンティティを世界に築いているだけあるなと思った。

 

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少し迷いながらも宿を探す。Ctripで予約した宿で、一泊2000円くらいなのにも拘わらず綺麗な所だった。(ちなみにこの町の良いカフェのコーヒーは1杯1000円くらいしました。コーヒー2杯分かいと思わず突っ込んだ)

 

チェックインすると若い兄ちゃんがお茶を注いでくれる。彼は雲南ではなく湖北省武漢出身らしい。武漢も行きたい所なんだよな・・。まんじゅうも食べさせてくれて、お茶とまんじゅうとこの宿の雰囲気、中国らしくて風流だ。

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宿は旧市街にあるが、旧市街はなんと入場料がかかるらしい。ただ入る時間が遅かったのか役人はいなかったので、フリーで入場することができた。

 

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「観光地っていう感じだな~」というのが第一印象。旧市街って良いな。おしゃれなカフェもあり自分特有の葛藤がまたしても起こるのだった。それは「色々したい欲」と「ゆったりして雰囲気を楽しみたい欲」だ。男というのは、やはり動いて色々やりたいものである。

 

仕事もないとき(笑)、贅沢な話だがフィリピンの綺麗な海を眺めて浜辺でゆったりしていたことがあり、フッと「俺はこんな所で何をしているんだ」と浜辺で急にソワソワしていた。もちろん、リラックスすべき浜辺でソワソワしている人なんて誰もいないと思うが(笑)

 

べたに高級レストランとかの雰囲気を利用して女性を口説く男性もいるだろうが、自分の場合は高級レストランに行ったら行ったで、雰囲気を楽しみたいのに、その経験にワクワクしてしまい、女性そっちのけで食事をパシャパシャ撮ってしまうタイプだろうな・・このワインなんだ?とか言って。

 

もちろん、おしゃれなカフェでくつろぐことも楽しい。この町を周るのも楽しい。しかし、いつ死ぬかわからない人間は時間が常に限られている。なんて人生は難しいのだろう。そんなまた意味不明なことを考えていた訳だが、友人もいたため麗江ではゆっくりして楽しむこともする(笑)

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(カフェからの写真です。シーシャ(水たばこ)は世界中で流行っていますね。)

 

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夜は民族のダンスを見たいと思って、とある飲み屋に入るもかなり高い。友人のたくみな中国語による交渉の末、ビール一杯だけにしてもらった。チャージ代も含まれているため2000円。他のお客は飲みもしないのに、10本ほど頼んでいた。さすが中国、景気が良い。また、観客は拍手ではなく置いてある木で机を叩くという、独特な盛り上げ方をしていた。中国では普通なのだろうか。

 

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夜の麗江の旧市街。本当に素敵な町だ。夜は色々なバーが顔を見せる。弾き語りしている女性の歌声が静かな旧市街の裏通りに響いていた。曲は「約定」という台湾か香港か中国かよくわからない曲。良い曲だった。彼女の優しい歌声ときれいな夜景にウルっときそうになってしまった。

 

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そんな感じでセンチメンタルな気分になっていた夜は明け、またガツガツ観光する日が始まるのだった。塔に登って麗江の町を望む。

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そして、雲南省をさらに北上するのであった。明日も明日の風を楽しみましょう!

 

つづく 

 

RYOJI

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