世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

No.344:週刊国際ニュース.Vol.44


Newspapers B&W (3)www.flickr.com

こんにちは。先週につづき勝手に独自の視点で語る週刊国際ニュースVol.44をお届けします!日本だと雰囲気的に国際ニュースがフォーカスされづらいのと、もう少し幅広い地域のニュースを知れたら良いよな・・と思っているのもあって、自分から国際ニュースを書いてしまおう!と思い毎週更新しております。今週は年度末に差し掛かったため、かなり忙しく1週間のスピードも早かった・・。

 

さて、先週の日曜日(3月27日)から今週の土曜日(4月2日)の間に起きたこととして気になったのは、北朝鮮またミサイル発射、インドのコルカタで事故、日本ジンバブエ首脳会談、ミャンマー大統領就任、ロシア軍ISに空爆、別れた妻に会いたい男がハイジャック、男が機内でハイジャック犯と記念撮影、ベルギー警察幹部が酔っぱらってテロ緊急会議出席、アゼルバイジャンアルメニアが衝突、イエメン停戦とサウジの大幅財政赤字、日本とベルギーの深いつながりなどなどです。

 

www.nikkei.com

北朝鮮は毎週のように軍事的アピールをしていまますが、また4月1日にミサイルを日本海へ発射したようです。日本海という地名だけに日本人にとっては不安にさせるニュースですが、発射する先が国際関係上日本海方向しかないという理由もあります。また、韓国や米国を牽制させるのが狙いでしょう。素人なので参考にはなりませんが、個人的には北朝鮮の技術力が向上している所も少しあるのかと思います。そして、その技術力をアピールすることで対外的に売りに出したい所もあるでしょう。

 

www.jiji.com

3月31日にインドのコルカタで工事中の高架道路が崩落し多くが犠牲になるという悲惨な時間が起こりました。理由は完成を急いだ施工業者の手抜き工事が原因という見方があるようですが、それが本当なら少し日本に似ているなという印象です。個人的にインドは日本のような納期を守る方の国のイメージが全体的にないため意外ではあります。日本は時間通りに完成させる一方で、欠陥住宅が発覚するケースが増えていたりもします。こればっかりは、信頼するしかないですが・・。

 

www.asahi.com

3月28日にジンバブエムガベ大統領が首相官邸を訪問し、安倍首相と会談したようです。日本が主導していて、数年前に横浜で開かれることから話題にもなっていた、第6回のアフリカ開発会議(TICAD6)へ参加表明をしたようです。日本人からするとジンバブエはハイパーインフレの国というのが第一印象だと思いますが、実際はイメージと違って面白いようですね。そのインフレから日本円も法定通貨としている国でもあります。話は変わりますが、アフリカで中古車の輸出や中国製品の輸入など様々なビジネスを行っている金城拓真さんのお話で、ジンバブエは面白い国と言うのを聞いて以来、興味深々な国です。個人的にはザンビアナミビアにも行きたいと思っていますが。

 

参考)

gendai.ismedia.jp

 

www.cnn.co.jp

3月30日に首都ネピドー(数年前にヤンゴンから遷都)でティンチョー氏の大統領就任式が行われたようです。スーチー女史の側近のためスーチー女史も出席したようです。彼女は息子にイギリスかどこかの外国籍のため、憲法上立候補できず今回のような形となりました。ミャンマー民主化勢力主導で地盤を固めていくことになります。

 

参考)

11月8日に行われた総選挙の結果、アウンサンスーチー氏率いる野党(NLD)が211議席と与党10議席に対して圧倒的な差をつけたとのことです(11月13日現在)。これにより軍事政権が強かったミャンマーも、来年3月以降に民主化勢力主導の政権が誕生するが来るかもしれません。しかし、今の軍事政権も国民からは一定の評価は受けてはいました。

No.293:週刊国際ニュース.Vol.24 - 世界の記述

 

 

mainichi.jp

先々週シリアから多くの部隊を撤退させたロシアでしたが、3月30日にISに対して積極的な軍事作戦を行ったようです。内容は IS拠点54か所を空爆してISメンバーを60人以上を殺害したようです。ISは報復を表明しているため、テロが起きやすい南ロシアや、ロシアの中心であるモスクワの治安が脅かされないことを祈ります。

 

www.afpbb.com

先週の事件ですが、3月25日に大きな戦闘がシナイ半島で起こったようです。シナイ半島は広い地域で一概には言えませんが、エジプトの中でもきな臭い地域になっており、今回もエジプト軍とイスラム過激派が戦闘になったようです。また、シナイ半島ではIS傘下の組織による犯行も多く、度々このブログでも紹介しています。記憶に新しいのは、この記事にもあるように、昨年にロシア旅客機が撃墜されて200名を超える乗客が死亡した事件でしょう。これからも軍による掃討とそれによる反発が起きそうです。

 

参考)

11月24日の朝にシナイ半島のアリーシュにあるホテルが武装勢力に襲われ、裁判官など7人が死亡したとのことです。襲撃犯は3人のうち、2人は自爆し、3人目は無差別に銃を乱射した後に死亡したとのことです。イスラム国傘下の「シナイ州」が犯行声明を出しており、これからもシナイ半島で活発に活動しないかが不安です。

No.299:週刊国際ニュース.Vol.26 - 世界の記述

 

rocketnews24.com

3月29日にアレクサンドリアカイロ行きという短い国内線の便でハイジャックされる事件が起きました。犯人はニセの爆発ベルトを巻き付けており、交渉に折れて人質全て解放をしたようです。理由は「妻に会いたかった」かららしく目的地を変更したようです。人質の一人のイギリス人も頭がおかしくなったのか、このハイジャック犯にお願いして一緒に写真を撮ったようです。人間らしい不可思議な行動だとは思いますが、この記事によると、エジプト外務官僚は犯人について「テロリストではなくアホだ」と言っているようです。

 

www.yomiuri.co.jp

3月25日と先週の事件ですが、カメルーン北部のリマニで爆発物を身に着けてし爆発しようとした女が2人拘束され、そのうち1人が2年前にボコハラムによって拉致されたと述べたようです。ボコハラムは誘拐してテロを強要することが多く、未成年者が多いのはここ1年間ボコハラムの活動を追いかけて知った事でした。いずれ、このブログにもまとめようと思っていますので、是非その時はお読み下さいませ。

 

参考)

japan.techinsight.jp

 

 

mainichi.jp

ベルギー警察は、ブリュッセルの地元警察幹部がテロ直後に行われた緊急会議に酒に酔っぱらった状態で現れたことを3月30日に明らかにしたようです。ベルギーベルギービールに代表されるようにお酒が好きな人も多く、恐らく日本の道路交通法よりも緩く、酒気帯び運転をしている人も多い国ではないかなと個人的には思います。僕も酔っぱらっている状態でこのブログを書いていることは多いので人のことを言えないかもしれませんが・・汗

 

www.asahi.com

4月2日に旧ソ連アゼルバイジャン軍とアルメニア軍が衝突して死者が出たようです。場所はアゼルバイジャンの中で独立を主張しているナゴルノ・カラバフ自治州です。元々アゼルバイジャンアルメニアは仲が悪いことは知っていましたが、詳しいことは今回のニュースで初めて知りました。この自治州にはアルメニア軍が駐留していて、事実上アルメニアが支配しているようで、かつこの自治州もソ連崩壊後からアゼルバイジャンからの独立を望んでいたようです。

 

僕はアゼルバイジャン系の人間からトルコでぼったくられた経験があり、その時に知ったのはアゼルバイジャンはトルコ系の国ということでした。一方、隣国のアルメニアオスマン・トルコに支配されていた時に、アルメニア人が弾圧・虐殺をされていたため根が深い対立となっています。ソ連の影響もあるのか、そんなアルメニア人が多い場所をアゼルバイジャンの中で自治州という形で置くことで歪になってきたようです。ソ連は緊張感を利用していた面もあるかもしれませんが、今回ロシアのプーチン大統領は両軍に停戦を求めているようです。

 

参考)

www.huffingtonpost.jp

 

★今週、気になったコラムをご紹介★

jbpress.ismedia.jp

日本とロシアの関係についての記事で、今年日本とロシアの関係が改善される年になるという所から始まる同記事。モスクワで起こる肉ブームが取り上げたり、日本とロシアが相互で自国のプライム商品を輸出すべきとの内容が含まれた記事です。セブンイレブンの生菓子類を航空便で送り、価格が10倍になっても買う人はいるだろうと言う人もいるようですが、僕の友人のロシア人も日本のお菓子というブランドだけで惹かれている人がいますから、ビジネスチャンスっていっぱいあるのだなぁと思う今日この頃でした。試しに日本の花もロシアの知人に紹介してみようかなと思います。来月までには・・!

 

news.goo.ne.jp

この1年間で言うとイエメン情勢をかなりチェックしていたので、イエメン停戦合意がなされたことは本当に嬉しいニュースですが、イエメンのハディ暫定政権派と敵対するフーシ派が4月10日から一時停戦することで合意し、4月18日から和平協議を始めると発表されました。イエメン情勢についてはここでは詳しく記載しませんが、上記の記事によるとサウジアラビアの財政状況が悪化していることを知ることができます。2015年初頭からサウジアラビアは軍事介入していますが、原油収入が減少しているのも重なり、2年連続で10兆円規模の財政赤字を計上する事態になっているとのことです。

 

www.mag2.com

個人的にベルギーは好きな地域なので、その贔屓目の目線から抽出した記事となりますが紹介します。第一次世界大戦下、日本がドイツの進行に対して対抗するベルギーを支援したことや、その後に起きた関東大震災ベルギーが米国や英国に次ぐ多額の復興援助金を渡すなど、日本とベルギーの交流史を知ることができる記事となります。戦前は列強と対立・協調しながら国際力をつけてきた日本なだけに、こういった絆があって後世の日本人としては嬉しい限りです。

 

以上です。皆さんが気になったニュースはありましたか?次週も宜しくお願い致します。

 

※微力ながら極東、中東、ヨーロッパなどの国際関連ニュースの簡単な解説を個別にも行っております。質問や国際情勢に関して興味がある方はこちらから、基本的なことでお構いませんので、ご連絡くださいませ。また万一に情報に誤りがある場合はご連絡いただけると幸いです。そして、記事のリンク先の有効期限切れにはご了承ください。

 

RYOJI

 

関連記事