世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

No.333:週刊国際ニュース.Vol.39


Newspaper rackJon S

 

こんにちは。先週に続いて勝手に独自の視点で語る週刊国際ニュースVol.39をお届けします!日本だと雰囲気的に国際ニュースがフォーカスされづらいのと、もう少し幅広い地域のニュースを知れたら良いよな・・と思っているのもあって、自分から国際ニュースを書いてしまおう!と思い毎週更新しております。1年続くでしょうか…

 

さて、先週の日曜日(2月21日)から今週の土曜日(2月27日)の間に起きたこととして気になったのは、ダマスカス近郊で大規模テロ、米露主導でシリア停戦発効、ロンドン市長EU離脱支持表明、G20上海で通貨の切り下げについて等を協議、ギリシャが墺から大使を召還する、印で有力カーストが低カースト優遇政策に反発、増えるSAKEの輸出、米若者のサンダース氏支持の背景についてなどなどです。

 

www.afpbb.com

2月21日にシリアのダマスカス郊外でテロが起き、シリア人権監視団によると、5年前から始まった内戦以来最悪の134人が亡くなったとのことです。また、イスラム国が犯行声明を出しているとのことです。米国とロシアが主導でシリア停戦に踏み切った一週間でしたが、イスラム国は停戦に合意していません。なので、今後もテロには警戒しなければいけません。

 

www.nikkei.com

イギリスのキャメロン首相の後継者とも言われているらしいロンドン市長のジョンソン氏がキャメロン首相とは違い、EU離脱を支持する表明を出したことで、イギリスの国政に影響するかもしれないと話題になっているようです。EUより前からイギリスは別に主導で「欧州自由貿易連合」という枠組みを作っていましたが、EU加盟国で欧州自由貿易連合に属していない国との貿易が悩ましい所でしょうね。勝手なイメージですがイギリスにとって欧州はお得意さんだと思います。イギリスがEUから離脱すると、EUはドイツの主導の組織になってしまい、フランスなどが脱退してEUが崩壊していきそうな気もします・・。

 

www.yomiuri.co.jp

2月27日にG20上海が閉幕したようです。金融市場の安定に向けて協議しており、通貨の切り下げ競争を回避し、市場の安定化に務めることで意見が一致したとのことです。通貨の切り下げは固定相場制の国である中国つまりは人民元の切り下げを懸念されていますが、開幕前に「輸出促進のため、切り下げに反対する」と中国の人民銀行総裁は述べていたようです。中国経済の失速や、それに伴う原油安は世界経済に影響を与えています。原油安は日本にとって良いことですが安全通貨という認識のある日本円は買われる稽古にあるため円高になりやすいです。先週は原油価格に関してOPEC諸国とロシアが産出量に関して協議していました。

 

www.afpbb.com

22日にアフリカ中部のチャドで集団レイプ事件があったことで、デモが起きていて、デモに参加した学生が兵士の発砲により死亡したとのことです。チャドはフランスの植民地でしたが、今も多くのチャド人がフランスに住んでいるからなのか、パリでもデモが起きていたようです。また、チャドは4月に大統領選が控えているようですが、チャドは本当に仕事がないと聞いたことがありまねす。それは政治の影響も大きいでしょうから、クリーンな政治を行って欲しいですね。バックパッカーにとっても不評な国の一つです。

 

mainichi.jp

最近、ドイツ東部などで難民が来るバスが襲撃されたりと、難民に対して嫌悪感を示す人の行動が可視化されてきているように思います。そんなドイツで、右派政党の党首が銃を使ってでも入国を阻止すべきと発言したことが波紋を広げているようです。一方で、移民施設への襲撃が多発していた93年に発売されたドイツのパンクバンドの「シュライ・ナハ・リーベ(愛への叫び)」という曲が今は売れているようですね。多くの人は融和を臨んでいるからでしょう。

 

www3.nhk.or.jp

2月25日に米国は北朝鮮に対する経済制裁の決議案を提出したようです。核実験や弾道ミサイルの発射がその原因で、日本も独自に経済制裁を決めていました。日本は拉致問題などがあるため、北朝鮮との距離が遠くなることは解決が遅くなるリスクも含まれていると思います。

 

www.jiji.com

中東やアフリカからの難民は、地中海に面し、またトルコの隣国でもあるギリシャを通り、ドイツ、イギリス、スウェーデンなどを目指すケースが多いです。そんなギリシャですが、難民の入国制限をしているオーストリアに抗議する意図があるのか、2月25日にギリシャの大使をオーストリアから召喚すると発表されたようです。難民の受け入れはEU全体で決めていることですが、ギリシャとしては最初の到達点であるだけに、対処に困っていると思われます。

 

mainichi.jp

インドは根深いカースト制度という階級差別が根深く残る国です。基本的には身分が高い順にバラモン、クシャトリア、ヴァイシャ、シュードラです。シュードラ以下の人は人間以下のような扱いをされていたのもインドの歴史です。階級差別は法律では禁止されており、今回のように公務員の採用で低カーストを優遇する制度もあるようです。そこで、有力カーストのデモ隊が、これを逆差別ということで、治安部隊とハリヤナ州で衝突したとのことです。かつて身分制度のあった日本でも程度の差はあれ同様な問題がありました。

 

www.jiji.com

ようやく米国とロシアによるシリア停戦が発効されましたが、アルカイダ系の反体制派の「ヌスラ戦線」は戦闘継続を呼びかけているそうです。米国とロシアつまりは彼らのバックがあるアサド政権とシリア反政府派の戦いはおさまりそうですが、イスラム国も含めてテロの危険性は依然としてあるということでしょう。

 

mainichi.jp

一つ前の記事と同じように、27日のシリア停戦発効により戦闘が沈静化されましたが、過激派組織によるテロへの警戒は変わらずにあると言った内容の記事です。ヌスラ戦線やイスラム国などの組織に関しては、国際問題や宗教対立という観点よりも違う所に根本の原因(人間の寂しさ、貧困、暴れたい若者、薬物汚染問題など)があると個人的には思いますので、米国やロシアで解決するのはかなり難しいと思います。

 

www.afpbb.com

26日にソマリアでテロが起き、12人が死亡したとのことです。過激派組織アルシャバブInstagramより犯行声明を出したとのことです。この組織は度々テロを起こしており、周辺のケニアなどでも活動しているようです。

参考)

ソマリアで平和維持部隊が襲撃される: 治安が最悪と言われているソマリアで、アフリカ連合の平和維持部隊の基地が1日にイスラム過激派組織のアルシャバブによって襲撃されたとのことです。平和維持部隊は奪還し返したものの50人が殺害されたとのことです。アルシャバブという組織は今まで知りませんでしたが、ソマリアを拠点に活動していおり、4月にはケニアなどの周辺国でも活動していたようです。

No.256:週刊国際ニュース.Vol.14 - 世界の記述

 

★今週、気になったコラムをご紹介★

www.mag2.com

世界的な日本酒のブームを取り上げた記事です。SAKEは元々、日本語の中でも世界でも有名な言葉の一つでしたが、個々の銘柄の知名度もあがっているようですね。元サッカー選手の中田さんも精力的に日本酒の普及活動をしていたりしますし。フランス料理にあうと記事には書かれていますが、SAKEにあう「TSUMAMI(つまみ)」も同時に進出していくと良いですね。自分でつまみを作っている人は是非、海外進出して欲しいです・・。

 

www.afpbb.com

こちらはコラムとは言えないかもしれませんが、英で30年ぶりに日刊紙が創刊されたという記事です。社長は紙媒体に愛着があるようですが、スマートフォンが普及しているイギリスの若者からして、果たして購読者は増えるのでしょうか・・僕はこういった国際ニュースのブログを書いていますが、紙の新聞は一度もチェックしていないですね。。

 

www.asahi.com

アメリカの若者(通称ミレニアル世代)のバーニー・サンダース氏支持の背景について記載されています。医療保険公立大学無償化に共感されているようです。確かにアメリカも日本と同じで学費が高いイメージがあります。サンダース氏の政策は別にして、ミレニアル世代に注目が集まる社会は健全だと思います。

 

以上です。皆さんが気になったニュースはありましたか?次週も宜しくお願い致します。

 

※微力ながら極東、中東、ヨーロッパなどの国際関連ニュースの簡単な解説を個別にも行っております。質問や国際情勢に関して興味がある方はこちらから、基本的なことでお構いませんので、ご連絡くださいませ。また万一に情報に誤りがある場合はご連絡いただけると幸いです。記事のリンク先の有効期限切れにはご了承ください。

 

RYOJI

 

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