世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

英語以外の言語も素晴らしい


Italian Style

Antonio Cinotti

 

こんにちは。先日は3年間世界旅行をしていた日本の友人(友人と言っても大先輩)と下町で再会をしました。お互い色々な国を見てきたのか日本と世界を比較する習慣が付いていて、とても共感できる話題で話すことができ脳が満足しました。

 

別に世界を旅行して外の国の世界を見るのが全てではないと思いますが、物理的にでも行ったのと行ってないのでは、見える世界はかなり変わってくるのかなと思います。今日はそんな会話の中で出た英語とそれ以外の言語についての考え方について書いていきます。

 

僕は英語に関する記述をこのブログに記載することも多くなってきていますが、ロシア語についても関心があります(自分が提供する側として)。そのため、英語以外の言語についてもアンテナは張っています。そして、僕が会った日本の友人はイタリア語を話すことができます。

 

そこでまず、話題に挙がったのは日本には英語至上主義があるという説です。彼らはイタリア語が話せるのですが、中には周りから「なぜ英語よりもイタリア語?」みたいな形で問われることが多々あるそうでした。「オランダ語より英語でしょ」という明治維新時のマインドにどこか似ていますね。

 

僕は外国語があまりできないので、そういった機会に遭遇することはまずないですが、もしかしたら他にも英語以外の言語を学んでいる人は友人や身近な人からそのように言われているものかもしれません。

 

しかし、言語は文化を含んだコミュニケーションツールなので、イタリア人と深い付き合いをするためには英語よりもイタリア語を使った方が良いのは明白です。言語にはそれぞれ独特のニュアンスを含む表現があるからです。日本語の「お疲れ様」もそれ以外の言語では理解ができません。

 

とは言っても、英語が一番と考えやすい人が多いのは理にかなっている所もあるとは思います。それは日本では英語コンプレックスを感じている人が一定数いるためか英語ができると過大評価してくれる社会であったり、実際に英語が国際的に共通語になっている等々です。

 

ヨーロッパではフランス語やドイツ語が第一外国語として影響力のある地域もあるようですが、日本を見てみると英語が何よりも重要である社会で、次に少し中国語も大事だなという感じだと思います。そう思うと確かに英語至上主義かもしれません。

 

英語がここまでの共通語になった背景には、大英帝国に影響力があり支配地域が広かったとと、他の言語に比べて物事を伝える上では簡単だったからと個人的に思います。日本はアメリカに敗戦した影響も強いと思います。その分、感情共有という部分のコミュニケーションでは英語圏以外の地域では、まだ発達していないのかもしれませんが・・。(英語圏以外の人と英語で話すと少し機械的な感じがしますよね。)

 

しかし、日本に限らず英語を話せることがクールだと思う人はどこにもいるようでした。彼らがブラジルのとある都市に行った時も、ブラジルの公用語ポルトガル語なのでスペイン語まじりで話しかけたそうです。(両言語が似ているので)しかし、話かけた相手はスペイン語を好まず英語で話したがる人が多かったそうです。彼らにとって英語を話せることが国際的な人物といった位置づけなのです。

 

一方でブルガリアの観光地に行った時、とあるカフェの店員さんがとても不愛想だったようです。しかし、英語ではなくブルガリア語で話しかけてみると心を開いてくれて、それ以降は会話が弾むようになったそうです。日本人でも日本語を話してくれる外国人には好意的に感じるのと同じですね。

 

そういったことを考えると、ローカルの人と気持ちを通わすために言語を勉強するのだとしたら、現地の国の言葉を覚えるのが一番でしょう。そのため、自分が好きな言語を学ぶことは大切で、英語が話せないことは引け目に感じる必要もないと感じました。

 

僕はそもそも外国語を学ぶ気力がなかった少年だったので、英語が(英語圏の人々を除いて)幅広く使える「ツール」として学ぶ所に利点を感じていた部分はありました。しかし、より現地の国の人と気持ちを通わしたかったので、それらしいボディランゲージと現地語の挨拶や歌などはうたうようにしていましたね。

 

日本語でも言葉の認識の違いで日本人同士トラブルが起きているので、言語は最終的に人それぞれの「気持ち」と「認識」が現れるため、英語でも現地語でも同じかなと思っていましたが、現地の言葉を話せるのと話せないとでは、最初の人当りが違うのだなと勉強になるのでした。

 

最後に、僕は近い将来に自分が発した言葉を自動で正確に翻訳してくれるツール人口知能の発達と共に生まれると思っています。そのため、20年後に外国語を学ぶことが重要とされている社会かはわかりません。そこのポイントは会話で重要な人間の「気持ち」が左右される人工知能ができるかでしょう。そういった所も気になるのでした。

 

RYOJI

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