ウラジオストク行きの船が欠航!
(東京へ引き返す途中に富士山を拝む)
僕は現在ロシアやモンゴルの旅を開始し、始めにウラジオストクを目指すため、8月6日に東京を西に出発しておりました。ということで、今日はウラジオストクへの行き方と、道中のトラブルに関して記載していきます。
・ウラジオストクへの行き方
日本からウラジオストクへは飛行機かフェリーで行くことになります。格安で行く方法は船ですが出発は鳥取の境港に限られ、飛行機だと東京や新潟からシベリア航空がウラジオストクへ飛んでいます。
【シベリア航空】
※以前、新潟港からウラジオストクへ出港する船はありましたが、2014年8月現在は経営状況が悪く休航しているようです
片道の場合、シベリア航空は船と比べて数万円高くなる程度のため、関東や関西圏に住んでいる方は、鳥取までの移動費を考えると飛行機で行く金額とあまり変わらないかもしれません。
しかし、僕は時間が有るのと、今まで鳥取県や島根県へ行ったことがなかったため、山陰地方をついでに観光できるからという理由で船でウラジオストクへ行くことに決めました。韓国の会社であるDBSフェリー社が唯一日本から船をウラジオストク出しております。
http://www.dbsferry.com/jp/main/main.asp
韓国の会社で韓国人の乗客が多いためか、韓国の東海(トンヘ)という所に一度停泊します。そのため、夏期は土曜日の夕方に境港を発ち、日曜日に韓国の東海に一度停泊、そして月曜日の昼にウラジオストク着という2日間かけて行くルートとなります。
船で行くために青春18きっぷを用意して、東京から境港を目指す訳ですが、その途中で岐阜・鳥取市・出雲市の観光を考えていました。まず青春18きっぷは金券ショップで5回分全て余った物を購入。
自分の旅で余る枚数をあらかじめ店員さんに伝えておくことで買い取り証をいただき、鳥取の境港にある郵便局から余った青春18きっぷの原本と自分の口座の振込先を書いた紙を送付することで、買取りの約束を交わして旅立つことにしました。
最初の東京から名古屋までは、今まで何十回も東海道線で旅したことがあったため、少し味を変えたく、東海道線ではなくJR高速バス(3700円程)で行くことにしました。Wi-Fiもあり、コンセントもありと外国の観光客にも優しい国際標準なバスでした。(ただし、外国人観光客には新幹線を含めたJRの路線が乗り邦題であるフリーパスが人気です。)
そして7時間程かけて無事に岐阜へ到着し、一泊。翌日は時間があまりなかったため、一気に鳥取を目指すために11時頃岐阜駅へ。そして、改札に入った(青春18きっぷにスタンプを押してもらった)瞬間に、台風により鳥取から行く船が欠航になったという電話が船会社から入ります。(韓国の船会社は、以前多くの人が亡くなる事故が別会社であったことから、前よりもシビアになっているためか、台風が来るかわからない早い段階で欠航を決めていました)
「な、なにぃい!今青春18きっぷ使ったばっかりだったのに!」と焦りが生じます。自分は行くと決めた所は必ず行くという頑固な性格なので、これから他にどういう行き方をすればその目的地に行くことができのだろうと考え始めます。一人旅でよくある「焦るシチュエーション」が、旅の最初の段階から訪れることに。
しかし、精神力が日々旅をしてきたことで鍛えられているのか、かなり冷静にホームの上で考えることができました。ウラジオストクへ行く予定だった日の3日後には絶対に外せない予定がウラジオストクであるが、船を待っていると2週間後まで乗ることができない。そして、今いる岐阜の中部圏からウラジオストク行きを考えると・・・
・中部国際空港からウラジオストクは乗り継ぎ(アシアナ航空など)で17時間くらいかかり、かつ高額⇒却下
・青春18きっぷの1回目を使用してしまったので、せっかくだら京都や大阪を観光して関西空港からウラジオストクへ行こうと考えるも、これまた乗り継ぎで時間がかかり、かつ高い⇒却下
・シベリア航空は新潟からは高いが、東京からだと船よりも1万円高い程度で購入できるため、東京から飛行機でウラジオストクへ行くのが最善と判断
鳥取や島根に行けないのは残念ですが、即決し、自分が来た道を再びすぐ戻るという、国をまたぐ旅では経験したことのない旅路を選択することにしました。やはり僕は東京・名古屋間は縁があり、何度も旅をさせられるみたいです(笑)
しかし、イタリアはフィレンツェとペスカーラの友達が静岡の金谷にたまたま滞在していたので再び会う約束をして、岐阜でゆっくりした後に静岡に寄り、彼の所に泊まらせてもらうことにしました。
彼らとは、僕がこの旅を出発する1日前に東京へ来ていたため会っており、「またどこかで会おうなー!」と名残り惜しく別れたのに、2日後に静岡で会うことになりました。
旅の縁や人生とは不思議な物です。まさか静岡でフィレンツェとペスカーラの友人そして、富士宮市の人を含めて遊ぶことになるとは。旅はどんな状況でも楽しくということで、静岡や富士を彼らと観光し、僕が行った昔の旅路を懐かしみながら、僕は東京へと帰るのでした。
最終的に3日遅れで東京から再びロシアへ旅立つことを決め、航空券を予約をしました。航空券の金額や、ウラジオストクへ行く方法が、以上のように限られている現実を見るとウラジオストクはまだまだ日本との交流が少ない地域だと感じました。
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