ウクライナのキエフは平和でした
(聖ソフィア大聖堂。キエフへ行ってきました。)
しばらくロシアを旅していたのですが、ウクライナ情勢に関して国際的にも孤立しがちなロシアなだけに、ウクライナについてどう思うかと全ての街で友人や旅人に聞かれました。日本はG7で米国同様にロシアに制裁を加える立場であったのもあり、日本人としての見解も聞きたかったのもあるでしょう。
また、モスクワでは友人の家に一週間くらい滞在していたのですが、国営ニュースはウクライナ(西部)の荒れぶりを繰り返しニュースにしているので、このメディアは少し偏っているなと感じながらもウクライナは今回行けない状況かも・・?っと不安にも感じていました。
そんなロシアの旅を終えて北欧を旅している9月5日に、ウクライナ政府と親ロシア武装勢力が停戦協定をしたとのニュースをネットで見ました。そしてリトアニアに辿り着いた時、ビリニュスの宿で話しかけて下さったこの旅の道中では恐らく初めて?会ったの日本の旅人のUcaさんにウクライナ情勢について伺いました。
彼女は僕とは逆でウクライナからベラルーシ、リトアニアと北上していたため、すでにウクライナの旅を終えた後でしたので、色々と質問する自分。
・世界一周フォトたび(とても写真が綺麗です!)
僕はベラルーシはもう行く機会がないだろうから必ず行く!と決めていたので、ウクライナへ行く口実がないとベラルーシの通過ビザが認められないこともあり、9月18日にウクライナへ最終的に行くことにしました。
もちろんドネツクなどの東部はまだ内戦状態で危険でしたので、僕は首都のキエフ、そして西部に抜けてリヴィウに行くことに。ベラルーシのミンスクを観光した後、夜行列車で10時間程かけて、ウクライナの首都であるキエフに向かいます。
無事出国&無事入国(ウクライナは日本国籍の場合ビザは要りません)
朝一にキエフ駅に着いたので、チェックインもできず、キエフ駅前にあるマックで少し時間をつぶしました。やっていることが終電逃した日本の学生と同じですね。キエフではホステルに滞在しましたが、少し高めの1泊10ドル(1000円)程。
ウクライナの物価はヨーロッパの中でも安いのですが、6~7ドルがホステルの平均の価格でしょうか。ウクライナ情勢の悪いイメージから宿泊客は少ないのではと思いきや、ロシア語勉強のために留学しているスペイン人やカザフスタンで働いていてバカンスに来たアメリカ人、ジャーナリストのガーナ人などなど、多種多様で宿泊客は多かったです。
ここは反政府デモと機動隊の衝突があった独立広場。以前のオレンジ革命時もここでデモが起こりました。7月頃まではここに陣地を構えている人達もいたようですが今は撤去され、まるで歴史的出来事かのように写真が飾られているだけでした。
また、この独立広場が展望できる場所では、女性達が楽しそうにセルフィー写真を撮っており本来のキエフの姿に戻っているようでした。しかし、脇道にはこのデモで亡くなった人達の遺影が並べられ、多くの人が黙って写真を見ながらその道を歩いていました。
僕はウクライナの知人がいた関係でニュースが大々的に日本で放送される前からこのデモを知っていたため、その時を思うと死者の数には驚きを隠せませんでした。そして一人の若い女性が立ち泣いておりました。こうした状況見ることは本当に辛いことです。僕と同じくらいの20代中盤の男性の遺影もありましたし。
道には風刺画もありました。
世界情勢を知れば知るほど、色々な問題が起きていることがわかります。そして、どこの国にいようが自分にいつ何が起こるかわからないため、こうした旅は逆に今できる内にしたいことはしておこうという気持ちにもなるのでした。そのため、僕はこのタイミングでウクライナに来ることができて幸せに思いました。
この後、夜や翌朝に友人と昼には外国や旅行に興味がある一般女性と食事する、夕方からは日本に興味がある学生と会うなど予定がかなりありましたが、いつもより気合が入り、全く眠くならかったです。
今を大事にして楽しもうという気持ちは、人の不幸や悲劇から学ぶのではなく常に忘れたくないものですね。キエフは安全でしたので、皆さんも美味しいボルシチを食べにウクライナに旅行してしまいましょう!もちろん最新情勢を多メディアから確認しつつ。
(Foursquareは忘れずにチェックイン・・笑)
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