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世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

先進国が抱える移民問題


hey, hey what Can I do
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パリ市内で、フランスの週刊誌「シャルリー・エブド」社に対してイスラム過激派と思われる人達が襲撃事件を起こしたことで、言論の自由を守ろうという平和的な意味合いで大規模なデモが昨日パリなどの欧州各都市で行われていました。

 

日本も政府による言論統制があった「横浜事件」やたけし軍団による「フライデー襲撃事件」など起きた歴史がありますが、日本で起きた場合だとああいったデモになるのだろうか。と歩きながらフッ考えておりました。

 

また今回の事件では、この言論の自由の他に、裏で問題になりそうなのは移民に対する考え方だと思います。特に最近のヨーロッパの多くの国では、極右政党を中心に選挙の争点として「移民を制限する政策」を掲げることが多い印象があるからです。

 

特にイスラム団体の行動も目立ちます。パリの事件が起こる前の1月5日にはドイツのケルンで反イスラムのデモが起こり、そのデモに反対したケルン大聖堂などは照明を消すなどして、ドイツ政府や教会はその運動を認めない立場だということを示していました。

 

また僕は昨年9月に旅行で議会選挙直前のスウェーデンストックホルム)にいましたが、あの国でも移民問題が争点になっていて、移民反対ということを過激に掲げる人がいることを知りました。

 

スウェーデンシリアの難民を多く受け入れている国らしく、必然とイスラム教徒が増えるので反イスラムの要素が少なからずあるようでした。一方で僕の友人はスウェーデン人ですが、移民を受け入れるべきだという平和的な人で、こういった極右政党を全否定していました。本当に意見の分かれるテーマだなと実感するのでした。

 

イングランドではイングランド防衛同盟といった、労働者階級中心?の反イスラム団体があったり、フランスではまさか王政復古を思想として考えている人までいるという話をパリで聞いたことがあります。(フランスはフランス革命で市民が王を処刑して作られた国なので、これには本当にビックリしました)

 

日本では反イスラムではないですが、特定アジア諸国に対する移民に対してヘイトスピーチが度々起こり、現在は政府が規制強化など解決に急いでいます。彼らはこういった今のヨーロッパの移民問題を危惧している背景もありますが、日本は今の所ヨーロッパ諸国に比べた場合、(移民の立場からすると)まだ厳しい方だと思います。

 

個人的に、どこの国のデモを見ていても、やるせないなと思うのは治安維持にあたる警察です。どこの国も過激になって警察に対して文句を言う人は多いですが、先進国の警察は法律に基づいて治安にあたっているわけで、根本の対策については彼らではなく立法府に言うしかないので。

 

また、今の資本主義の中では利益をなるべく多く求めることが基本になっています。そして政府は極力彼らからの税収を求めます。そのため、先進国の企業は人件費の安い発展途上国の人々に仕事を依頼していくのは必然です。そして、発展途上国もやがて栄え、現在のように携帯電話が全世界で普及し始めれば、情報や教養が簡単に得られるため多くの人が先進国の状況や暮らし方を知ることになり、やがて知識や才能も平等に近づいていきます。

 

人間なので、自分達だけが貧しい暮らしをしていることに不公平に感じる人はいると思いますし、外国籍ということだけで制限されて富や機会を分配しないのはおかしいだろうという気持ちを持つ人は実際多くなるでしょう。また、日本などでは逆に人口減少に対応するために国内からそういった声が上がるかもしれません。

 

つまり、良くも悪くも発展途上国の基準に合わせていく流れなのが、これからの世界だと思います。日本や先進国の一般労働者の給与水準は上がらないが、発展途上国の給与水準は上がっていき双方の水準が一致に向かっていく、優秀な人材は国を問わずに採用する、これが今のグローバル社会の流れな気がします。

 

しかし、これで経営者は富を得ることができても、一部の一般の労働者は享受できないので、それを不満に思い矛先として移民や政府に向きます。移民と言っても全員がおとなしい人間ではないので、そういったネオナチに反抗する過激派も同時に生まれます。そして、過激な少数派と過激な少数派同士が争うことで嫌悪感が互いに増し、一般の人は見て見ぬフリをするという泥沼の展開が起き始めているのが現在だなと感じるのでした。

 

ちなみに、今は移民に対して比較的寛容であるオーストラリアやカナダ、そしてアメリカなどでは排日移民法といった形で、戦前は日本人を中心としたアジア系の移民を制限する差別的な政策を行ってきました。こうした歴史を振り返ると、日本人はマイノリティの立場になる辛さも学びやすいと思うので、比較的に移民とうまくやっていって欲しいものだなと思うのでした。 僕は海外に住むことになり少数派となっても日本人であることに全く引け目は感じませんが、さすがに集団でいじめられたら凹みますからね。

 

しかし、このグローバル経済が発展することは、様々なインフラが発展する可能性も秘めているとも思います。携帯電話の普及もそうですし、農業は人類の手を介さず自動化されていく世界が来るかもしれません。つまり、周りと比べて収入という「お金」の富が減っていて嫌な気はしますが、20年、30年前の人と比べれば、かなり贅沢な生活を送ることができていることは事実だと思います。

 

こういったプラスの面が増えてかつ多くの人が、それを実感できれば理想な社会だなと思うのでした。そして、移民反対の勢力がいるヨーロッパでも、表立って旅行者に対して差別している人は全くいないので、あまり心配せず安心して旅行をして大丈夫だと思います。

 

RYOJI

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