No.303:感情のズレ
こんにちは。今思い出したのですが、先月にラスト・ナイツという紀里谷監督の映画を観に行きました。紀里谷監督のことはGOEMONの頃から知っていましたが、初めて彼の映画を観に行きました。
恐らくこの映画の撮影中だったと思いますが、紀里谷監督がフリーワールドというサイトで対談動画をアップされていたのを思い出して、それを何年かぶりに観ていました。その中で、小西真奈美さんとの対談動画があったのですが、小西真奈美さんが言っていることって物事の真理だよな~って思い、かなり共感していたので今日はそれを共有します。
(クリックすると動画が始まります)
紀里谷さんが「情熱を持って生きたいと思っても、なぜ皆がそれをできないのか」と冒頭で小西さんに聞いています。そこで、小西さんは「どこかで流しているからでは?」と応えています。そして彼女は、自分はこう思っているけど色々な要因で「まぁいっか」っと思って流していき、その「ズレ」を見過ごしていくうちに熱が薄れていくのではと言っています。
僕はこの「ズレ」に悩まされることが多いので、とても興味深く動画を見ていました。そして、小西さんは「自分が何が好きで、何が嫌いかを意外と知らない人が多い」と言っています。これを聞いた時に、これこそ真理だなと思うのでした。
紀里谷さんは「それはなぜ?」と聞くと、小西さんは「(忙しいとか色々あると思いますが)極論言うと、自分と向き合うのが怖いからでは」と応えています。そして、最後はなぜか一人旅に出ると良いよと旅で締めてくれていたので、少し好感が持ててとても良い動画でした(笑)
僕は情熱を持って生きるというのは目指してはいないのですが、よく学生などが言う「やりたいことが何かわからない」と言った悩みに対しては理解できない部分があります。この悩みがあるのは、動画で小西さんが言うように「まぁいっか」というような「思考停止」に陥っているからと言えます。
つまり、やりたいことがない訳ではなく実際あるのだけど、大きな目標が過ぎて自然と思考停止して諦めている可能性が高いと思います。例えば、モテたことがないと美人を口説けないですが、口説けるものなら口説けたらいいなと思っているのが男の本心だったりしますよね。でも、思考停止してそれがないことになっているか、チャラい男はかっこ悪いなど綺麗事を言って誤魔化すものなんですよ…笑
これは例えばの話ですが、このような思考停止は僕も度々起こります。つまり、諦めている自分を直視するのが嫌なので違う所へ目をそらし、自分の感情に素直に向き合っていないとも言える時がある訳です。しかし、こうした自分の感情に素直に向き合っていないと、周りの価値観に自分の本音までを合わせてしまいます。その方が楽だからです。
まず、情熱を持って生きるとか、やりたいことを見つけるべきという考えそのものが、そういった周りの風潮に流されているからという感じもしますし。そうならないように、僕は「早く答えを求め過ぎない方が良い」と自分に言い聞かせています。
また自分の好きなこととして始めてみたら実際、そうでもなかったなんてことが結構ありますし。その度に自分に裏切られた気持ちになりますが、この気付きってある程度のセンスがいるので、場数をこなしていくしかないのかなと思っています。
自分が楽しいと思った時はどんな時だったか、つまらないと思った時はどんな時だったかを考えることは小西さんが言うように大切ですが、ある程度考えている人だったら行動してる時の方が気づきやすいですね・・。考える時間は本当に勿体無いですから、考える暇ができないように、それに向けた予定を先に入れるべきとも思います。
「何も考えたくない人」にとっては自分の感情と向き合わない方が良いと思いますが、多くの人は自分の感情を無視したり周りに合わせると小さな悩みが蓄積されていき、結果的に自分に対して「不満」という形でしっぺ返しが来てしまうように思います。そして、内弁慶な偏屈なオジサンになってしまうかもしれません。
僕もこうした不満はたくさんあります。本当に新しい、まだ見ぬ世界を知りたい。刺激的な人と知り合いたい。そのためにはどうすれば良いか、、それが課題です。最後に、少し気になるのは「勉強になりました!」とか「なるほど!色々考えさせられました!」と言う人がいますが、あれは明らかに何も考えていないから出てくる言葉ですよね・・(笑)
RYOJI