世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

No.342:週刊国際ニュース.Vol.43


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こんにちは。先週に続いて勝手に独自の視点で語る週刊国際ニュースVol.43をお届けします!日本だと雰囲気的に国際ニュースがフォーカスされづらいのと、もう少し幅広い地域のニュースを知れたら良いよな・・と思っているのもあって、自分から国際ニュースを書いてしまおう!と思い毎週更新しております。硬いニュースだけでなく、これからは軽めのニュースも。1年続くでしょうか。 

 

さて、先週の日曜日(3月20日)から今週の土曜日(3月26日)の間に起きたこととして気になったのはイラクで大規模テロ、ベルギー同時多発テロ北朝鮮がまたミサイルアピール、モスクワで米露会談、シリア政府軍がISからパルミラ奪還、メキシコシティ大気汚染で車規制、MSの人口知能Tayが差別発言、西サハラをめぐる国連潘氏の発言にモロッコ猛反発、オバマ大統領キューバ訪問に見るホワイトハウスGoogleの関係、中国版airbnb''自在客”CEOのインタビューなどなどです。

 

www.afpbb.com

3月25日にバクダッドから40km南にある村のサッカー場で、試合終了後に1人の男が自爆し、イスカンダリーヤ市の市長などを含む30人が死亡したようです。そして、イスラム国がこれに関して犯行声明を出したようです。負傷者は60名以上とのことで、今週に起きた最も大きなテロだったのではと個人的には考えます。

 

www.yomiuri.co.jp

上記と同様にまたイスラム国による犯行声明が出ましたが、3月22日にベルギーの首都ブリュッセルでテロが起こりました。ブリュッセル国際空港と、地下鉄駅で起きた同時多発テロとなりました。地下鉄駅の近くにあるEU本部に脅威を与える目的で狙ってたのではないかとも推測されています。少なくとも計34人が死亡してしまいました。個人的にはベルギーの友人は無事で、何事もなかったように過ごしており心強くも感じましたが、先週にはブリュッセルでパリのテロに関連すると見られる複数の男が警官に発砲した事件が発生したばかりでした。対策はどうだったのでしょうか。今は世界大戦とは別にいつどこでテロに巻き込まれるかわからない時代になっているなとつくづく考えさせられる事件です。東京も地下鉄サリン事件三菱重工を爆発する事件等が起きているテロ被害都市なので、警戒が必要と思います。

3月15日にブリュッセル複数の男が警官に発砲し、警官3人が負傷したとのことです。昨年11月に起きたパリのテロに関連性があると検察当局は説明しているようです。パリのテロはベルギー生まれのフランス人が指名手配されておりました。

No.340:週刊国際ニュース.Vol.42 - 世界の記述

 

www.sankei.com

3月24日に、北朝鮮総書記がロケット発動機の地上噴出と分離実験を視察したと報じられました。3日にロケット砲6発、10日に短距離ミサイル2発、18日にはノドンらしき中距離ミサイルを発射、21日には短距離ミサイルを5発発射していたりと、北朝鮮は自国のミサイルの力を国際的に誇示しています。北朝鮮はロシアと中国が北や西にある関係で、日本海に向けて発射することが必須のため日本や韓国にとっては不安にさせるニュースです。

 

www.huffingtonpost.jp

今週トルコ南部でシリアに行きイスラムに渡ろうとした日本人のニュースが話題になっておりました。トルコで拘束された後、3月24日に日本へ帰国し、多くのマスコミが空港に来ていました。和歌山県警の管轄のようですが、この日本人は話が二転三転していて、イスラム国に加入するつもりがあったのかどうかも不明なようです。彼は「日本の生活が嫌になった」と言っているようですが、こういうような理由で加入する人は実際に多いと個人的に思います。貧困、薬物依存、親や友人などとの人間関係など、ポリシーと関係のない所からテロにつながる可能性が大いにあるからです。

 

www.afpbb.com

3月24日にロシアのプーチン大統領とケリー米国国務長官モスクワで会談を行い、ロシアと欧米で対立しているシリアの政権移行問題やウクライナ情勢について話し合ったようです。シリアもウクライナも政府派と反対政府派という構図で、両国が相反する形でバックアップしたために争いが複雑化した面もありました。記事のように、微笑ましいエピソードとして互いのかばんの中身に興味があるという、政治とは関係のない話も飛び交ったようです。今後もこの両国は地盤が弱い国家に対して対立する形で介入していく気がするので、そこも注視したい所です。

 

www.sankei.com

3月25日にシリア政府派はロシア空軍の支援も受けた形でパルミラに進行して、パルミラ遺跡を見下ろす城壁をイスラム国から奪還したようです。また彼らは激戦の末に主要幹線道路を掌握したようです。パルミラの遺跡はISの進行と共に破壊され始め、世界の多くの学者が憤りを感じていました。これから遺跡は保護されて欲しいものです。

 

news.biglobe.ne.jp

11年ぶりにメキシコシティの大気汚染が悪化したため、クルマの制限を行ったようです。国連から大気汚染の都市としてレッテルを貼られてから対策をしてきたものの、昨年政府が規制を緩めたことが原因のようです。また記事によるとメキシコシティは盆地で汚染された空気が街にとどまりやすい地形だそうです。大気汚染は大都市が抱える問題で、日本人としては北京など中国の大気汚染は身近に感じていると思います。日本の大都市は高度経済成長期に比べれば環境は解消されてきていますが、日本はかつて大気汚染大国だったので、日本が発生源のPM2.5は未だにあるようです。 

 

www.asahi.com

マイクロソフトが開発した人工知能Tayが人間とのコミュニケーションから習得し、ヒトラーに賛同しユダヤ人を蔑視したり、フェミニストを否定する過激な発言などをしていたとのことです。そのため、マイクロソフトは実験を中止しました。人間も親や先生から過激な意見を聞いて育つ、同じようなことが起こしますよね。

 

mainichi.jp

モロッコ実効支配されている西サハラですが、国連潘基文事務総長がモロッコの「占領」が続いていると発言したことにモロッコは猛反発し、事務総長を名指しで批判をし国連と対立しているようです。国連要員の一部撤収を要求し、国連平和維持活動PKOに対する支出も一部凍結もするようです。潘氏がこのタイミングで発言した意図も重要な気もします。西サハラは元々スペインの植民地で、隣国のモロッコやモーリタニア双方が領有権を主張していました。

 

★今週、気になったコラムをご紹介★

tabi-labo.com

英国ウェールズ南部のスウォンジー湾という所で人口ラグーンプロジェクトが進んでいるようです。全長約9.5kmの防波堤を作って潮力エネルギーを発生させるというもので、満潮時と干潮時にエネルギーを発生させることができ、24時間で4回発電できるようにするものだそうです。個人的にワクワクしたので記載してみました。

 

jp.wsj.com

3月20日にオバマ大統領は米国と長年対立が続いていたキューバを訪問し、米国大統領としては88年ぶりの訪問となりました。そんなオバマ大統領のキューバ訪問前に、既にGoogleの会長は2年程前にホワイトハウスの後押しを受けて首都のハバナを訪問していて、検索エンジンの無償版などのネットサービスも展開していたようです。Google北朝鮮にも訪問していましたが、米国政府とうまい具合の役割分担が行われているなという記事です。中国市場から撤退したGoogleは、中国に対しては今後どのようなアプローチをするのでしょうかね・・。

 

blogos.com

日本でも民泊が進んでいますが、理由はホテル不足とアジアからの観光客が増えている背景があります。特に中国からの観光客がインバウンドビジネスを支えています。そこで、上記の記事は主流であるAirbnbではなく、中国人をターゲットとした中国系の民泊仲介会社「自在客」CEOのインタビュー記事です。こういった中国の文化を理解しているサービスが普及すると、中国人のマナーによるトラブルが逆に減るのかもしれませんね。春は花見、日本で!という文化が広がってますから、この時期は中国からの観光客が増えますね。

 

※微力ながら極東、中東、ヨーロッパなどの国際関連ニュースの簡単な解説を個別にも行っております。質問や国際情勢に関して興味がある方はこちらから、基本的なことでお構いませんので、ご連絡くださいませ。また万一に情報に誤りがある場合はご連絡いただけると幸いです。そして、記事のリンク先の有効期限切れにはご了承ください。

 

RYOJI

 

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