世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

No.329:カウナス(リトアニア)にて


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こんにちは。先週に引き続き、水曜日は人との出会いを含めた旅コラムを書いていこうと思います。当ブログでは杉原千畝について記載した際にも書きましたが、今日は日本のリトアニアのカウナスについてです。映画の無料チケットを持っていた関係で、先週「杉原千畝」を観に行き、カウナスを思い出しました。

自分自身、この旧首都カウナスの(杉原千畝がいた元日本領事館)に行った時に、唐沢寿明さん主演で隣国ポーランドで撮影が行われていることを現地で知り、日本に帰ったら見てみようと、この映画のことが記憶に残っていたからです。こちらです、唐沢寿明さん格好いいですね。

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杉原千畝第二次世界大戦中、ソ連から併合される間際のリトアニアにて、主にポーランドから逃れてきたユダヤ難民に対して日本のトランジットビザを発給した外交官として有名です。詳しくは1年以上前にこちらの記事に書いたので、見ていただけると嬉しいです。博物館(旧領事館)の人に質問し過ぎて嫌な顔されながら聞いたので(笑)

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史実には感動しますが、やはり日本人とかではなくこの人だからできたことだなと思うのでした。実際に今でも日本は難民に対しては厳しいですからね。当時の日本はドイツ(ナチス)と手を組む所でもあったので評価されませんでしたが、歴史の評価とは後から変わってくるものだということもわかります。ホロコーストのことなどをあまり知らない人は見ると良いかもしれません。

僕は北にあるラトビアからこの国に入り、シャウレイという町を経由してバスでカウナスに向かったのであった。シャウレイに到着すると、いかつい黒い車が並んでいてパレードのような物をしていた。黒服とスキンヘッドの集団が多かっためネオナチの外国人排斥運動のような集まりかと、見るからにただ一人の外国人と言っても過言ではない僕は少しビビっていた。が普通の集まりだった。写真をパシャり。

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シャウレイのバスターミナルからカウナスへ向けて出発する。ちなみにシャウレイからは十字架の丘という観光地へ行くことができるため、そこでは日本人の年配層グループを見かけた。(僕のように個人で行く場合はこのシャウレイから行くことになります。十字架の丘からシャウレイに行くバス停はとても分かりづらかったので、他に待っている人に念の為聞いた方が良いです。ドイツの男2人組に聞いて無事にシャウレイに戻るのでした。)

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(シャウレイからカウナスに向かいます)

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夜のカウナスに到着(ここが杉原千畝のビザ発給の舞台です)

カウナスに到着するも、何もなく、誰もおらず、また自分がどこにいるのか全くわからなかったが何とか宿を見つけてチェックインして一安心。宿にチェックインして、スペイン人のスタッフが屋上を案内してくれて、後で飲もうと言う。他の旅人もそこにいて飲もう!と言われる。が、まずご飯を食べたいので街に出る。しかし、夜は店が全然やっておらず唯一のケバブ屋で食べる。

リトアニアの普通の町は日本みたいに外国人が全然いない国という印象があったが、ケバブ屋に並んでいると色々な国籍な人がいるみたいだった。話してみると大学生かなんかが国際交流パーティみたいなのをやっているみたいだった。外国人が少ない国だと、その反動で国際交流パーティーみたいなのも盛んになるのだろうか。

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(カウナス・昼間のメインストリート)

宿に戻り、飲もうと誘われていたが、疲れていたのと旅の準備をするために丁重にお断り。iPhonenの充電と、これから行くベラルーシのトランジットビザ申請用紙とパスポートのコピーなどを予め準備したかったからだ。そんな時にアジア系の男性に挨拶をすると、日本人と判明。

彼はイギリスを留学していて最後に欧州を旅行しているようだった。そこで僕は「ロシアや北欧から来ました。これからアイルランドも行こうかなと考えてます」と、まだこれからの未確定な自分の旅行プランを話した。(その後、日本で彼とは再会する)

彼はタバコを吸うため一緒に外に出て語る。すると酔っぱらった2人のリトアニア人の男がたむろしていて、「この携帯を充電してくれ」と言ってくる。かなり怪しい頼みだったが、実際にバッテリーが切れてて友達に連絡ができないみたいで不憫だったので、携帯本体を担保として預かり、宿で充電してあげることに。

片方は大分酔っぱらっていて、大声出すなと連れの男に注意されていた。バッテリーを20%くらいにした後に携帯を返してバイバイしたが、酔っぱらっていた彼らは、その後携帯を使って友人に連絡することができたのかは不明だ(笑)

リトアニアも日本のように(よりも?)自殺率が高い国として有名だが、辛さを酒に頼る人が多くいる国の一つだろう。アル中は問題視されている(北欧はどこでもですが)つまり孤独を感じやすい国とも言えるかもしれない。

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この日本人の旅人は早朝に飛行機でイギリスに向かった。僕は昼前に起きて、夜中の何もない感じとは違って、カウナスの町はそれなりに人も多く賑やかな町だと知る。メインストリートにはレストランも多く並ぶ。杉原千畝の博物館に行った後は、ゆったりとそんなカウナスの街を散策する。

僕は中国で知り合ったリトアニア人の友達がいるが、先日彼は中国人の彼女と一緒にリトアニアに行っており、その写真をFacebookにアップしていて、とても懐かしく感じた。まだ、そんなに年月が経っていないのに。彼とはドバイで会えそうになったが会えず。

こういった形でリトアニアという国は色々とつながりがある国で、旧首都であるカウナスを去り、首都ビリニュスに向かって別のリトアニア人とも会う約束をしていたので、また色々とこの国を知ることができるなとワクワクしながら、この街を出たのを覚えている。正直に言うと、「どこにある国?」というのが一般的な認知度だと思うが、中々興味深い国である。恐らく多くの日本人にとっては杉原千畝以外のインパクトはあまりない。

しかし、「リトアニア人女性」は一部の日本人にとっては人気みたいで、このブログへ「リトアニア人女性」というキーワードで訪れる人も多かったりする。実際検索してみると、このブログが上に来ていましたね(笑)知り合いのつながりで案内してもらったことがあったので。普通の大学生でしたが。しかし、リトアニアにまで目をつけるとは恋愛のグローバル化も加速していますね。 逆に日本人男性ってどんな印象なんでしょうか(笑)

 

RYOJI

杉原千畝 (小学館文庫)

杉原千畝 (小学館文庫)

 

 

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