No.326：週刊国際ニュース.Vol.36
こんにちは。先週に続いて勝手に独自の視点で語る週刊国際ニュースVol.36をお届けします！日本だと雰囲気的に国際ニュースがフォーカスされづらいのと、もう少し幅広い地域のニュースを知れたら良いよな・・と思っているのもあって、自分から国際ニュースを書いてしまおう！と思い毎週更新しております。1年続くでしょうか…
さて、先週の日曜日（1月31日）から今週の土曜日（2月6日）の間に起きたこととして気になったのは、についてなどです。北朝鮮ミサイル発射、台南地震、ダマスカスで大規模テロ、シリア和平協議が結局中断に、ベルリンの大晦日強姦事件は作り話の可能性、カイロでイタリア人学生が拷問死か、国連がアサンジ氏拘束は恣意的と判断、米大統領の候補者選び始まるについてなどです。
これは速報で本日のニュースですが、北朝鮮から発射されました。ミサイルは分離し、黄海や東シナ海に落下した模様です。そのため、今週は沖縄などで警戒態勢に入っていたかのように思います。個人的には有事は起きないと思っていたので恐怖も何もなかったのですが、北朝鮮の技術力は侮れないと再確認しました。ロシア製のロケットを使っている訳でもなさそうですし、落下予測地点通りだったようです。北朝鮮は中国やロシアに囲まれているので、外交上日本や韓国の方向（南）にしか飛ばせないのと、この両国は一大ニュースで取り上げられるため、インパクトを与えることができるから、また飛ばすかもしれませんね。そして、いずれ海外輸出の検討もしているかもしれないなと個人的に思うのでした。
台南で大きな地震がありました。昨日の土曜日、個人的にランニングしている時にこのニュースを知りました。そして、台南は僕も行ったことがあり友達もいる所だったので連絡しましたが「寝てて気づかった」とのことで安心しました。不謹慎ですが。今後、被害が増える報道が出てこないことを祈ります。
スイスでシリア和平協議が行われている中で、シリアの首都ダマスカスで大きな自動車爆発があり71人が死亡する大惨事が起きました。イスラム国が犯行声明を出したとのことですが、本当にここ最近のテロは目的が見えてこなくて混沌としています。テロリストに政治的ポリシー関係なく色々なタイプの人がいるのが原因でしょうが。
先週からジュネーブで遅れて開かれていたシリア和平会議ですが、アサド政権やロシアがテロ組織と見なしている「イスラム軍」の指導者モハメド・アロウシュ氏が2月1日にジュネーブに到着したと報じられました。しかし、米仏とロシアの意見が分かれていて互いに責任転嫁しあい和平協議はグダグダなようです。そしてこの協議は2月3日に中断し、2月25日に再開するそうです。庶民からしてみれば何やっているんですかとしか言えませんが・・。
参考）
シリア和平協議、2月25日まで中断 国連発表 写真2枚 国際ニュース：AFPBB News
私は2011年に中東を旅をしていたのですが、そろそろシリアで内戦が起こるかもしれないというきな臭い状況にあると噂で聞いていました。そして、実際にその年から政府派と反体制派による対立が起きてしまい、内戦という形で早くも5年に近くに経ちます。そんなシリア内戦ですが、この記事によると、シリアで起きている内戦そのものや周辺国への難民流出による財政負担などを総計すると4兆900億円の経済的損失が出ていると世界銀行が発表しているようです。
上記のニュースにて、シリア内戦によって4兆円900億円程の経済的損失が出たと書きましたが、今回は良いニュースです。2月4日にイギリスで関係各国や国際機関の会合が開かれ、シリア難民の人道援助額が１兆円超集まったと発表されたようです。日本からは２９００億円の援助が送られました。支援が現地の信頼できる機関に送られ、正しく届くことを祈ります。
このブログでも取り上げましたが数カ月前にISがサウジアラビアを名指しして、敵対的な声明を出していました。ISによる脅威が日に日に増しているからかと思いますが、サウジアラビア軍は、アメリカなどと同じように地上戦への参加を明らかにしたようです。
南スーダンの政府軍が民間人５０人をコンテナに詰め込み、窒息死させるというむごい事件が起きました。南スーダンは全く政府として機能していませんね。ちなみに自衛隊の平和維持活動（PKO)は、当初の予定より延長して2月29日まで続く予定です。
大晦日のドイツの一大ニュースとしては、テロを防ぐためにミュンヘンで駅が封鎖されたことや、ケルンで強姦事件が多発したことでしょう。ベルリンでも大晦日にロシア系少女の強姦事件が起こっていたようです。これによりロシア系ドイツ人などで構成される右傾団体を中心に移民への嫌悪感が高まっていたり、ケルンではアジア系の人を暴行する事件まで起きていました。このブログにもこれらの記事を少し取り上げておりましたが、ベルリンの強姦事件は13歳少女の作り話だったようです。なぜかロシアも口を出しており、ラブロフ外相はドイツが隠ぺいしているのではと発言し、外交問題にも発展しているような。
追記）当初ベルリンをケルンと間違えて記載してしまったため修正致しました。申し訳ございません。
イタリア人学生がエジプトのカイロで１月２５日から行方不明になり、2月4日に遺体が発見されるニュースがありました。拷問の痕があったということで、特にイタリアではニュースになっているようです。イタリアとエジプトの外交は比較的良いようですが、これによって悪化しないことを祈ります。そのためにも、エジプトは捜査を早く進めて犯人の特定を急いでほしいと思います。
イラン核合意後、イランは国際社会からの信頼を回復してきおり、先々週あたりからカナダやEUなども経済制裁を解除し歩み寄っていました。そして、今回のニュースでは日本もイランと投資協定を結んだようです。比較的日本はイランと良好な関係を続けてきた国ですから、個人的にはこうして日本の企業にどんどんお手伝いさせて下さいという気持ちです。僕も旅行しようと計画しています。
イギリスやスウェーデンによるウィキリークスの創始者ジュリア・アサンジ氏の拘束について、国連人権理事会はこれは恣意的だと判断し、両国に賠償を下す判断が決定されたようです。これに対して、イギリスとスウェーデンは同意をしない姿勢のようです。ちなみに彼は2010年に性的暴行容疑で逮捕されていました。世界では彼を指示する人も多い空気があったのですが、日本では少し悪者のような形でマスメディアでは報道されていたかのように記憶しています。（個人的な勝手なイメージですが）
★今週気になったコラムをご紹介★
サウジアラビアとイランの争いの不毛さは、中東の庶民の多くが思っていることかもしれません。僕もなるべく早くこの対立が終息して欲しく、この２ヵ国に関する記事をブログにかなり書いてきた気がします。きっかけは昨年の２月頃からサウジがイエメンのフーシ派（イランが支持していると噂されている）に積極的に攻撃し始めたことでした。また、両国の不仲は記事にあるように、シリアの混沌の一つの原因にもなっていますが、アメリカが強気に仲介できない状況も原因かなと思います。
米国民主党・共和党の候補者選びが2月1日のアイオワ州から始まり、日本でも米大統領選のニュースは注目されていました。大統領に中庸を求めている内容の記事ですが、個人的にはトランプ氏はかなり次期米国大統領に近い存在になるのでは思います。彼は過去に日米同盟の不公平さを演説していたりしていましたが、マスコミを利用している部分がかなり強いので、結局日米同盟は変わらないとも思っています。アメリカでは民主党のサンダース氏もかなり人気でしたが、日本ではクリントン女史かトランプ氏という構図で報道されがちでしたね。実際にアイオワ州の民主党の党員会ではクリントン女史が僅差で彼に勝利していましたが。
以上です。皆さんが気になったニュースはありましたか？次週も宜しくお願い致します。
※微力ながら極東、中東、ヨーロッパなどの国際関連ニュースの簡単な解説を個別にも行っております。質問や国際情勢に関して興味がある方はこちらから、基本的なことでお構いませんので、ご連絡くださいませ。また万一に情報に誤りがある場合はご連絡いただけると幸いです。記事のリンク先の有効期限切れにはご了承ください。
RYOJI
