No.316:ロサンゼルス(アメリカ)にて
こんにちは。先週に引き続き、水曜日は人との出会いを含めた旅コラムを書いていこうと思います。本日は米国はロサンゼルスについてです。
初めて米国本土に立ち寄ったのはロサンゼルスで、その時は地球を一周する形だったので、南米ペルーのリマからこの町に訪れることになった。ペルーのリマからはキューバ・米国東海岸に行きたかったが政治的な理由もあって難しかった。(現在キューバと米国は国交が回復)そのため、ロサンゼルス、ハワイそして東京に帰るという旅程に。
ペルーのリマ空港にあるスターバックスでWi-Fiを利用し、充電もしていたら、隣の席のブラジル人に充電器を貸して欲しいと話しかけられたことをきっかけに僕はロサンゼルス行きまでの待ち時間、彼はサンパウロ行きまでの待ち時間がかなりあったので、一緒に空港内で遊んでいた。
一緒にご飯を食べている時に、これからロサンゼルスとハワイに行くんだけど良い宿を知らない?と聞く。すると偶然、彼はロサンゼルスに滞在した経験があり、かつハワイが好きだったので、バナナバンガローという所とビーチ添いのホステルを教えてもらった。口コミは大事にしたい。
そして、そこで中東やボリビアなど計3回も異国であった日本人の旅人とこのリマ空港でも会うというミラクルが起こった。「まさか次はLAに行かないよね?」と確認すると、それは違うようだった。
ブラジル人に教えてもらった宿の両方とも行ってもみようと、ロサンゼルス空港に朝着き、バスとメトロに乗ってビーチの宿に行く。フランス人のおばちゃんが経営している所だった。
ビーチはとてものどかで癒された。この先は日本か~と。宿にはアメリカ人のサーファーが多く、また英語があまりきれいじゃない所がアメリカっぽいと感じるのだった。
英語が難しくて聞き取りづらいと思っていたのと、中東情勢のニュースを見て偏った意見を言っている人が多く、あまり世界を知らない人たちだな~と思い、僕は落ち着いていたアメリカ人のおばあちゃんと日常会話をしていた。
そのおばあちゃんは自転車で旅行しているようで、ロサンゼルスからサンフランシスコまで行きたいと言っていた。ガッツがあって良いね!またロサンゼルスは人に話しかけやすい空気も感じた。メトロでもユダヤ人と仲良く話しながら移動したり。
次にハリウッドにある、ペルーでブラジル人に教えてもらったバナナバンガローという所に行く。宿に着いて部屋に入るとイタリア人が裸でビートルズの歌をうたっている。僕もIn my lifeを彼にあわせてアカペラで歌ったが、無視されて感じが悪いなと腹が立つのだった(笑)
この宿のライブハウスのような所でイベントが行われるらしく、宿のスタッフに誘われたため参加することに。人が多く集まってくる中、自分がライブハウスで歌う番になった。ロサンゼルスなので先程イタリア人に無視されたIn my lifeを歌い(笑)それに加えてLAメタルのガンズの曲を歌う。思い切りシャウトをしたら、とても盛り上がった。
舞台から帰るとスウェーデン人に「名前は?」と聞かれたり、日本人旅行者に話しかけられたりと面白い経験となった。翌日には、ハリウッドにいるということで、チャイニーズシアターらへんに行くと、アカデミー賞の準備が行われていた。
米国の芸能界は全くわからないが、アカデミー賞くらいは知っている。これはロサンゼルスで開催されるものなのか~と初めて知る。そこで、昨夜会ったスウェーデン人がビラを配っていたので、「何をやってるの?」と聞くと「バスツアーの勧誘だよ。日本人をメインに配っている」と言う。
(名物のチャイニーズシアター)
その後、ハリウッドの山にも行く。歩いて登った労力も重なり、それでこれか~と少しガッカリポイントに。(恐らく、ハリウッド映画に思い入れがないからだろう・・)
またリトルトーキョーやダウンタウンなどにも行き、ロサンゼルスを周る。米国は日系人を強制収容するという負の歴史を持つが、そう言った日系人の歴史もリトルトーキョーの博物館で知ることができる。
そして、最後の日にロックンローラーのいかつい女性が同部屋に入ってきて、やばい人が来たと思いつつも、僕が朝6時に宿をこっそり出るとき、眠たいながらもバイバイと思い切り手を振ってくれた。良い気持ちになり、ハワイへ向かうのだった。人は見かけによらない。
RYOJI