世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

No.295:台南(台湾)にて


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こんにちは。先週に引き続き、水曜日は人との出会いを含めた旅コラムを書いていこうと思います。今日は台南という台湾南部の都市についてです。

 

台湾へは二度行ったことがある。一度目は台北だけだったが、二度目は台北は寄らず台北北部にある新北市蘆州(ろしゅう)の友人を訪ねるのが一つの目的だった。しかし、もう4年前。友人と一緒に日本人に人気な九份に行き、MRT蘆州駅で友人と別れた後に僕は一人で台南へ向かった。

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(出発となる台北駅です。日本で言う所の東京駅です。)

 

僕は台湾新幹線に乗ってみたかったので、外国人専用の新幹線乗り放題PASSを購入して新幹線で台南駅に向かう。(日本でも外国人専用で新幹線乗り放題のチケットJR PASSというものがあります。)

 

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日本式を採用したのもあってか日本の新幹線に似ていた。まず一番南の高雄へ行きブラブラしてから台南駅に向かうことにした。

 

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高雄からだと距離的に新幹線を使う必要はないが、どんな感じかを見たかったので新幹線の台南駅へ。しかし、降りてみると日本の新幹線で言う所の「新~~駅」と同じで在来線の台南駅と接続されている訳ではなく、国鉄のようなものに乗り換えて台南駅を目指すことになるのだった。(記憶が曖昧ですが新幹線の台中駅も在来線とそれなりに離れていた気がします。)

 

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在来線の台南駅に到着。どこか日本に似ているホームにも感じた。そして、この台南駅舎は日本統治時代に建てられた物がそのまま残っている。(日本は日清戦争に勝利した後に台湾を統治することになりますが、台湾の鉄道計画をすぐに進めました)

 

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(台南駅舎です)

 

そして、台南と日本の歴史的なつながりと言うと、もう1つ。鄭成功です。

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鄭成功とは、中国は明の時代の武将です。母親は平戸(日本)出身。彼は清に滅ぼされかけていた明を守り台湾に移った人物で、どこか蒋介石と運命が似ている気もする。台湾はオランダからの支配も経験するのですが、彼はオランダ人を追い払います。

 

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台南市にある鄭成功の廟です。日本人の母も祀られています)

 

こうしたことで彼は国姓爺(こくせんや)と言われ民族的英雄となりました。彼の物語は、江戸時代の日本でも近松門左衛門によって人形浄瑠璃として描かれ、後に歌舞伎にもなるのでした。

 

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個人的に、この旅行時は中東や南米のバックパッカーの旅を終えて間もない頃であり、そのバックパッカー時代に外国人からよく聞いていたカウチサーフィンというのを台南で実際に使ってみよう!と初めて使う場所にしてみた。

 

そうしたら日本に興味がある台南の人が流暢な英語で案内をしてくれた。そして、その友達の韓国人の留学生も一緒にご飯を食べるのだった。こう言った交流方法もあるんだな!と楽しかった。(これは4年以上前の話ですが、今もカウチサーフィンは旅行のSNSとして頻繁に使われていると思います)

 

彼らとご飯を食べている時に、僕は次の旅行計画を真面目に語るのだった。「またバックパッカーをするの?」と突っ込まれる。ここで会った台南の友人とは2年ほど前に日本で再会することになって今でも交流が続いている。

 

皆さんもカウチサーフィンを一度利用してみてはいかがでしょうか。外国に苦手意識があっても、台湾だったら外国という感じがかなり薄れると思うので、気楽に交流できると思います。以上、台南についてでした。

 

RYOJI