世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

No.293:週刊国際ニュース.Vol.24


Yesterdays news

(Mick Baker)rooster

 

こんにちは。先週に続いて毎週土曜日に勝手に独自の視点で語る週刊国際ニュースVol.24をお届けします!日本だと雰囲気的に国際ニュースがフォーカスされづらいのと、もう少し幅広い地域のニュースを知れたら良いよな・・と思っているのもあって、自分から国際ニュースを書いてしまおう!と思って始めました。今週もよろしくお願いします。

 

 さて、先週の土曜日(11月7日)から今週の金曜日(11月13日)の間に起きたこととして気になったのは、パリ同時多発テロロシア政府旅客機テロ攻撃の可能性認める、カタルーニャ州独立決議、ミャンマー野党が圧勝、英首相EUへ改革案提出、ロシアシリア内戦和平案提出、クルド人治安部隊イスラム国拠点へ攻撃、入試に狂う韓国社会、米国女性が不健康のためヴィーガンを止めて波紋を呼ぶなどなどです。

・パリで連続襲撃事件が起こる

昨日の夜、パリで連続襲撃事件が起こり18人が死亡したことが確認されています。15人はコンサートホールで、3人はスタジアムで起きた爆発で死亡したとのことです。スタジアムではオランド大統領も仏独戦を観戦していたとのことです。パリに行った時はこの事件が起きた近辺で僕は泊まっていました。また、Facebookでは無事を友達に報告できるシステムが出来ていました。※これは起きてすぐの情報のため死者の数は増えている可能性があり、情報が錯綜している可能性もあります。

 ロシア政府旅客機テロ攻撃の可能性認める

先々週の土曜日に起こったエジプト・シナイ半島でのロシア航空機墜落事故ですが、9日にメドベージェフ首相はテロの可能性があることを認めていたことがわかりました。ロシアの航空会社は外部の要因があるとしていましたが、政府はデータが不可欠として認めてはいませんでした。その場合は、犯行声明を出しているシナイ半島で活躍する「シナイ州」による可能性があります。エジプト政府は証拠はないとしているようです。確かにエジプト政府の責任も問われそうですからね・・。庶民の僕としては、国によって意見が異なるのがきな臭い所です。観光客は今週も現地で足止めを食らう状態に。

カタルーニャ独立決議案が可決

スペインのバルセロナなどがあるスペイン北東地域のカタルーニャ州は昔から独立気運が高まっている州です。バルセロナの地下鉄など交通機関ではカタルーニャ語表記があります。9月には州議会があり独立派が過半数の議席を占めていました。そして、自治州の州議会で独立手続きを開始する決議案が賛成多数で可決した模様です。中央政府は、この決議に否定的です。この独立が高まれば、イタリア北部など色々な所で独立気運が高まりそうです。欧州は歴史的にも根強い封建社会だったなと思い知らされます。当ブログではカタルーニャについても情報を追っています。

 

州議会選挙が決まった際

・スペイン、カタルーニャ自治州の州議会選挙が9月末に実施へ 3日にカタルーニャ自治州の州政府首相は9月27日に州議会選挙を行うことに署名したそうです。独立を問う選挙ではないとのことですが、独立賛成派が過半数を占めた場合にスペイン中央政府と対立することは必至で・・

No.240:週刊国際ニュース.Vol.10 - 世界の記述

州議会選挙の模様

カタルーニャ州議会選挙、独立派が勝利 この週刊国際ニュースでもカタルーニャ州議会選挙の開催が発表された時に取り上げていたので、個人的に気になっていたニュースの一つであり、ついに始まったかと行く末を見守っていました。結果としては独立派が議席の過半数(135議席中72議席)を取り、同州のマス首相は独立意向があるようで・・・

No.272:週刊国際ニュース.Vol.18 - 世界の記述

・PM2.5で瀋陽がスモッグに覆われる

PM2.5世界保健機関が定める基準値の50倍近くになり、瀋陽ではスモッグに覆われたようです。日本には特に影響はなかったとニュースで聞きましたが、どうなんでしょうか。冬の中国では石炭を利用することが増えるので、華北満州地域などでは今後も発生するかもしれませんね。今はPM2.5の値がわかるアプリも発達しています。中国に行かれる方はダウンロードすると良いと思います。

参考)全国空气质量指数を App Store で

・キャメロン首相がEU改革案提出

イギリスはEUですが通貨も含め、ドイツに比べると独自路線を行きたい国という印象があります。そんなイギリスは2017年末までにEU残留の是非を問う国民投票を実施する予定です。そんな英首相のキャメロン氏は、EU理事会議長のトゥスク氏に対して10日に開かれた移民優遇税制などを4年間に制限する案などを提案したとのことです。

ミャンマー総選挙で野党が勝利

11月8日に行われた総選挙の結果、アウンサンスーチー氏率いる野党(NLD)が211議席と与党10議席に対して圧倒的な差をつけたとのことです(11月13日現在)。これにより軍事政権が強かったミャンマーも、来年3月以降に民主化勢力主導の政権が誕生するが来るかもしれません。しかし、今の軍事政権も国民からは一定の評価は受けてはいました。

スロベニアが難民対策で国境に柵を設置

多くの難民はドイツなどへ向かうルートとしてスロベニアを経由していますが、11日にスロベニアは国境に柵の設置を始めたようです。首相は国境を封鎖している訳ではないとしていますが、EUの規則との兼ね合いもあって本音が言えないのだと思いますが、島国の日本人にとってはあまり感覚が掴めませんね。

・ロシア、シリア内戦終結に向けた和平案提出

 ロシアは国連でシリア内戦終結に向けた和平案を提出したようです。反体制派を交えて憲法を起草、その後大統領選及び議会選挙を行うとしたもの。現在のアサド大統領も出馬できる可能性があることから、アサド大統領に反対する米国などの勢力の動きが気になる所です。本日に合意を目指すようです。

・中国海軍がキューバハバナ港へ

11月10日に中国海軍3隻が初めてキューバハバナ港へ入ったそうです。米国と国交正常化に動いているキューバですが、中国はベネズエラに次ぐ最大の貿易相手国らしいです。同じ社会主義という建前もあるので、関係は米国以上に深まっていくのでしょうか。

マンハッタン計画国立歴史公園発足

以前、当ブログでも紹介したこのマンハッタン計画国立歴史公園が11月10日に発足したようです。広島と長崎の有識者も招かれたとのことです。まだ、当時の計画に参加していた女性はまだ生きていた気がしますが、彼女は会合に参加したのでしょうか・・

 

マンハッタン計画とは・・

マンハッタン計画関連の土地が国立歴史公園へ 28日に米国は「マンハッタン計画」関連地を国立歴史公園とすることを公表しました。核兵器開発が美化されるとのことで長崎や広島などが反対をしていました。マンハッタン計画第二次世界大戦中に、米国などの連合国が枢軸国に対抗するために急ピッチに行われた原子爆弾開発計画のことで、アメリカ国内での実験後、実際に1945年8月には日本に投下することになりました。

No.236:週刊国際ニュース.Vol.9 - 世界の記述

クルド人自治政府の治安部隊がイスラム国拠点へ攻撃

12日早朝、クルド人自治政府の治安部隊(ペシュメルガ)はイスラム国によって支配されているイラク北部の拠点シンジャールを奪還するため攻撃を開始したようです。アメリカなどはペシュメルガを支援しているようですが、トルコの立場が気になる所でしいた。シンジャールはトルコ、シリア、イラクの国境に近い所に位置しています。

・シリア内戦でパレスチナ難民の一部が二重難民に

1948年にイスラエルが建国される際に起こった紛争でシリアへ逃れたパレスチナ難民の中で、今回のシリア内戦によって再び難民となった人が30万人以上に上るとのことでした。国連パレスチナ難民救済事業機関が明らかにしました。

参考)http://mainichi.jp/select/news/20151113k0000m030075000c.html

・韓国版”センター試験”が行われる

11月12日に韓国で日本のセンター試験にあたる共通一次試験のような物があったようです。受験者数は60万人程らしいですが、白バイが生徒を受験会場に連れて行ったり、リスニング試験中は飛行機の離着陸を制限したりと一大イベントとなっていたようです。お祈りしたり、応援したりする人の様子を見た時に、時代の古さを感じるのでした。答えがある試験に解けたところで、この先の答えのない世界はいきていけませんから・・また、優秀な人は国内での就職を諦めて国外へ行っていると思います。

 

★今週の個人的に興味深かった記事を紹介します 

diamond.jp

ホリエモンこと堀江貴文さんに対して、先日のポーランドの総選挙で難民受け入れの野党が過半数を取った事に関する質問から始まっています。ポーランドはそもそも外国に出て働く若者が多いので、人口減少が起こる日本と同様にそんな余裕があるのかだろうかと個人的には思っていますが。

 

ポーランドで右派が過半数の議席獲得見通し 25日に上下両院選挙が行われ、首相が率いる政党を上回り、保守野党「法と正義」が上下両院で過半数の議席を獲得しました。欧州の一大問題と言えば難民問題ですが、ポーランドは他の東欧諸国と同様に受け入れに難色を示していました。その流れは加速するでしょう。新しい内閣は女性が首相です。この選挙の話はポーランドの友人と半年くらい前に居酒屋で話したことがあったので取り上げてみました。

No.287:週刊国際ニュース.Vol.22 - 世界の記述

 

堀江さんは「経済力のカギを握る重要なファクターは人口」と言っていますが、その通りだと思うのでした。ここで言及されている”日本がベトナム戦争時に受け入れた難民の子ども”にあたる友人の知人が僕の周りにもいますが、当たり前ですが僕ら何ら日本人と変わりません。 ただ堀江さんが言うように、日本は民族主義とかよりも、その「変わるのが嫌だ」という点が難民の受け入れ難につながっているかもしれないなとも思うのでした。大がかりな受け入れは必ず反発があるので難しいと思いますが、優秀な外国人知的労働者を穴埋め的に採用する企業は利にかなっていないとは思います。

 

courrier.jp

ヴィーガンヴェジタリアンもさらに厳格な採食主義と言われており、東京にもヴィーガンレストランが増えている印象があります。特に外国人の友人に多いですね。まず、外国人とご飯をする時は「肉は食べられるか?卵は食べられるか?」と必ず聞きます。この記事では、そんな厳格な採食主義が理由で女性に生理不順が起こったことが書かれています。

 

先日ヴィーガンの人と話しましたが、細かいレベルまであるようですね。そのレベルで括る意味は理解できませんでしたが、肉を食べる人に敵意を示すような宗教で言う所の「原理主義」でなければ個人の自由だと思います。世の中の多様化は大事です。

 

僕は外国の友人にコーラは体に悪い!と言われたことがありますが、「そうかもしれなんがコーラが好きなんだ」というのが僕の心理でした。ヨーロッパかどこかの100歳くらいのおばあちゃんがコーラが好き過ぎて周りの意見を常に無視して飲んでいたという例もありますし、健康や長寿は気持ちの所も体質もあるので難しい所ですね。

 

記事の彼女のように、なぜ不健康になってしまったのか、なぜこの人はヴィーガンになったかを知って心理的アプローチで解決することが大事ですね。ただ、相手を否定することだけは禁物だと思います。

 

※微力ながら極東、中東、ヨーロッパなどの国際関連ニュースの簡単な解説を個別にも行っております。質問や国際情勢に関して興味がある方はこちらから、基本的なことでお構いませんので、ご連絡くださいませ。また万一に情報に誤りがある場合もご連絡いただけると幸いです。

 

RYOJI