世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

No.288:ハロウィン2015


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こんにちは。もはや日付は関係なくなっては来ていますが、10月31日は週末ということもあってハロウィンはとても盛り上がっていました。経済効果はバレンタインデーを越える勢いだそうです。確かにチョコレートよりコスチュームの単価は高そうですし(笑)

 

ただ、昭和にお菓子会社が作ったバレンタインの文化よりも仮装は既存からある文化なので競争は激しそうな気はしますが。基本的に楽しいことは好きなので、僕も渋谷に行ってきました。と言ってもハロウィンは大学の学祭とも重なって、僕は10年くらい仮装しているので、もう新鮮さは完全に失われているのですが・・。今日はそんなハロウィン論を書いていきます。

 

ハロウィンは子どもが行うものですが、大人もかなり仮装しているのが現代の特徴です。まず10月31日の夜に渋谷や六本木や関西で言うと心斎橋などには大人しかいないことでしょう(笑)渋谷や六本木は警察が総動員されている事態となっています。

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(渋谷のスクランブル交差点の写真です)

 

また、日本のハロウィンは観光コンテンツともなっているので外国人観光客も六本木や渋谷に多く来ています。中でも東京のファッション性や仮装の多様さも魅力的な点だと思います。SNS等で日本のハロウィンが色々な国にも影響し始めている現れだと思います。

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(こんな感じで皆、仮装しています)

 

しかし、やはり知名度があがると賛否両論が起こるものです。特にバカ騒ぎしたことによるゴミの問題があります。これに関連付けてハロウィン現象を否定している人もいますが、ボランティアなど自分からゴミを拾う人が多いのも事実です。実際に来て見ると彼らの活動は素晴らしいと思えると思います。

 

そして、これは日本の独特な意見だと個人的に思っていますが、伝統重視の点です。「ハロウィンは本来~~であり、日本のハロウィンはおかしい」と言った意見です。ハロウィンが根付いているアメリカにしたって、(アイルランドなどケルト系の人が多く移民しているのもありますが)発祥ではありません。そのため、文化は変わっていくものだと個人的に思います。

 

クリスチャンが全くいない日本でのクリスマスの盛り上がり方の方がよほど意味がわからないと個人的には思います。バレンタインもお菓子メーカーが作りましたし、節分の日に東南の方向を見て食べる「恵方巻」だってセブンイレブンなどが全国に広めてきました。なので、あまり社会学的に捉えなくても良いのかなと思います。

 

そして、ハロウィンのバカ騒ぎに否定的な意見もありますが、バカ騒ぎは昭和で言うと「カミナリ族」などいつの時代も鬱憤を晴らすためによく行われています。本来お祭りって本来そういうものだとも思います。慶応時代の「ええじゃないか」も半分バカ騒ぎだったと僕は思うんですよね・・(笑)

 

また、やはり日本は周りの目を気にする人が多いので、外国の目が気になる人が特にこのハロウィンに対して否定的なのではないかと思います。このお祭りは海外じゃ考えられない!みたいな形で。日本人は日本人に厳しいのは、あらゆる所で感じることです。

 

また、僕は色々な国の人と交流しているのもあってわかるのですが、彼らの地元でも同じようにやっていますね。ロシアにしろ、ベトナムにしろ、同じように大人が仮装して楽しんでいるんです。これは必ずしも日本だけではないです。ロシアにはコリダという仮装するお祭りがあったりしますし、仮装は人間の感覚にフィットするんだと思います。自分が簡単に変われるので。

 

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ドン・キホーテでは期間限定でハロウィン専門店を出していました)

 

そして、現代のハロウィンの流行り具合はSNSの影響がかなり強いと思います。外国人にしろ日本人にしろ、FacebookInstagramに自分の仮装写真をアップしています。特に女の子にとっては楽しい行事だと思います。そして、日本の場合は特に自分が充実している感じを見せたいのだと思います。

 

という訳で僕はかなり肯定的にこのお祭りを見ています(笑)と言っても10年くらいやっているので当たり前なのですが。しかし、渋谷は別にしても10年前は本当にやっている人が少なかったですね。変わり者にされるし、変な目で見られるものでした。

 

なので唯一ハロウィン現象で否定的な所があるとしたら、皆がやるから自分もできるって言うチャレンジ精神の無さですね(笑)そして、ありきたりの仮装もよくないな~と個人的に思います。

 

日本は周りを気にする人が多いため、逆に連帯感がかなり強いと思います。そのため、仮装している人同士だと、お互い仮装しているという仲間意識が働きやすいのか、かなり話しやすそうに皆話しかけているし、ナンパをしている人もいる訳です。

 

彼らが普通の状態でそれができるか?と考えると、恐らく殆どができないと思います。僕は昔から皆がやっていることをやるのが苦手で少しひねくれているだけですが、もっと自分から率先してやる人が増えて欲しいなと思うのと思うのでした。

 

なので、僕はハロウィンは卒業してセントパトリックデーというこれもまたケルトアイルランド)のお祭りがあるのですが、ちょっと僕はチャレンジしてみようかなと思っています。

 

最後に動画を紹介します。ハロウィンでお菓子をもらう子どもは無防備になりがちで、特にアメリカは誘拐が多いので注意が必要です。そこで、下記の動画ではドッキリで大人が子ども達を家に連れ込みます。しかし、そこにはキャンディはありません。

 

そこで、子どもは怖がりますが、最後には親が出てきて叱ると言った内容となっています。それでも、女の子は「彼が下にキャンディがあるって言ったんだもん!」って言っています。教育は大事ですね・・しかし、これで子どもたちは安易に大人に近づかないでしょう。彼らCoby Persinの動画は他にもあらゆる社会問題ドッキリをしているので素晴らしい。中高生の女の子がFacebookなどで知り合った大人の男と無防備に会いに行ってしまうなど。(英語が聞き取りづらくてもわかります!)

www.youtube.com

 

RYOJI