世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

No.258:頑張らない


Help!

Betsy Weber

 

こんにちは。雨のため走れない日々が続いてウズウズしているため、今ジムに来て走っております。さて!!人は誰でも、人に協力してもらったり助け合って生きているものだなぁと思う今日この頃です。日本人の多くは「他人に迷惑をかけてはいけない」と小さい頃から教わって育っているので、大体の人は助けを求めることに対して引け目を感じ、表立って図々しい人は少ないとは思いますが。

 

しかし、それは度合いの問題だけで、誰でも人の助けを都合よく受けているものだと思います。「図々しいな、あの人」と思っていても、自分も違う所では自分なりに図々しいことをしているものです。待って~!と駆け込み乗車をして、時間厳守で運転している乗務員に迷惑をかけたり(笑)

 

僕も旅行中に人の家に泊まったりして、図々しいことをしてきたように思います。そうやって自他共に行動を観察していると、犯罪が絡んでなければ大体「お互い様」っていう感じに落ち着くので、僕は図々しい人に対して、イライラはしてもし過ぎないように心がけています。

 

しかし、自分の「こだわりがある分野」に関しては、自分だけの力で動いてしまっている人は意外と多いのではないかなと思います。これによる弊害は、僕自身がここ5カ月で一番経験したことなので、今日は書きます。

 

僕は文系の人間でかつ典型的な日本人なので、理論とかよりも「気合だ!」とか「頑張るぞ!」という感じで物事を乗り越えることが多いのですが、考えてみると自分の力ってたかが知れているんですよね。悲しいことに。精神論の限界がここにあるように思います。

 

例えば生活の基盤で考えると、大多数の人は自分で稼ぐよりも、元々既存にある組織に属して働いた方が収入が得やすいのは明確な事実だし、会社という組織は特にそれを表していると思います。皆で「会社」の信用を支えている。株式会社という仕組みも素晴らしい。

 

そのため、「これはできるようにならないと!」と焦って全てやろうとしてパンクするよりも、自分ができないことをちゃんと知って、人に依頼するスキルの方が大事なだなと。会計が少しわからないからもっと勉強だ!と気合い入れるよりも、プロの会計士に相談した方が手っ取り早いし、時間やアドバイスをお金で買うというのがビジネスの世界ですし。

 

日本男児としては、特に女性には泣き顔とか、弱い所を見せると男としてカッコ悪いと思ってしまいますよね。でも、他の国の女性からすると悩みなどで抱えているものは積極的に言って欲しかったりするようですね。これは文化の違いなのでしょうか。サムライ魂を受け継ぐ日本男児は助けを求めるのが恥と考えてしまうから難しいのでしょうか(笑)

 

老後の孤独に耐えられなくて自殺してしまう人なんかを見ていると、最終手段である死を選択するくらいなら、もっと親戚以外に助けを求めても良いのではと思ってしまいます。人に助けを求められる方も「頼りにしてくれているのか」と意外と嬉しい時もあったり、皆が皆「面倒くさいヤツだな」と思う程、忙しくて冷たい社会でもないと思いますし。

 

そこで、自分なりに考えたのですが、人に助けを求められない時はプライドが高い、明確な目標がなく相手との信頼関係ができていない所から来ているなと思っています。自分が大した人間でもないのに人に助けを求めるのが恥ずかしいと思ってしまうのは、無駄にプライドが高い所が大きな要因だと思います。

 

そして、明確な目標が見つかっていないという所では、「自分がこの助けをもらうことで、こういうことを実現します」や「投資していただくならこういうリターンをします」など相手のことを考えられる信頼関係が構築できているかなのかなと。まぁ…別に難しいことは考えずにフィーリングで良い関係が前提として築けているかどうか。

 

実際に、この人の頼みなら聞いてあげようと思える人はいて、また普通の人は相手に悪いと思ってしまうから自分の欲を満たすためだけにはガツガツ人に助けをお願いできないので、お返しは大事ですから・・。その点では、マルチ商法とかは凄いと思ってしまいます。明らかに自分の私利私欲のためなので。

 

結論として、何でもできるようになろう!と気合を入れるのは空回りしやすいので止めて、自分ができない所をもっと認識して人にお願いするスキルを上げる。その代わりに、相手ができないことで自分ができることは何かを考える。そして、今使っている時間を見直して無駄をとことん省くという所を徹底的に考える。

 

そんな感じで、安易に頑張ろうとするのではなく、自分でやる必要のない所を削る努力の方が人生では大事なのかなと思う今日この頃でした。そのためには、人の良い所ももっと知らないとなぁ~。

 

RYOJI