世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

日本の格差社会


Yokohama by night

Fougerouse Arnaud

 

こんにちは。最近、知ったことは「マッサン」という朝ドラが始まった訳ではなく終わったということで話題になっていること、そしてピケティ旋風が続いていることでした。日本は一番成功した社会主義国家だとロシアのゴルバチョフ?大統領か誰かが言っていた通り、僕もそれは日本の戦後史を見て思います。

 

そのため、日本ではピケティ氏の本と格差社会を関連付けて話題になるのは必然と言えるかもしれません。日本の道路などのインフラ、サラリーマン社会など、色々な戦後の政策もあって日本は均一化した社会を築いてきたようにも思います。世代間格差は広がってきていると感覚的に思いますが。

 

しかし、こういった格差社会や均一化社会というのは社会的なフワフワした雰囲気による気もしています。日本が均一化しているように見えてきたのも、メディアの影響はかなり大きいと思いますし、格差社会にしても、昔と比べればインフラは良くなったので、お金だけで比べなければ幸せにも感じます。

 

しかし、僕は独身なので比較的に偉そうに言えますが、家族がいると(母子家庭の問題や子どもの教育格差の問題など)収入格差が大きく影響するので、そこは問題かなとも思います。

 

殆どの人が自分は中流だと思っているような均一化した日本社会だと、富を得ている一部の層が責められる報道や本が売れやすいですが、ある程度社会的イノベーションを起こしやすい人達という側面もやはり認めることは大事だなと思っています。経済成長もやはり資本がないとできないものなので。

 

また、今年で男女雇用機会均等法施行から30年ですが、女性の雇用機会を見直すのも重要なポイントかなと漠然に思っています。先日、税について勉強していましたが、配偶者控除という考え方は専業主婦を前提とされたものにも感じました。

 

調べてみると女性の社会進出を大義名分に安倍政権でも配偶者控除を廃止を試みているようですが、確かに男女が別々に確定申告するような社会が本当の男女平等かなと思います。

 

しかし、まだ男性社会の会社が多いため、女性が中々良いポジションにつけなかったり、逆に働きたくない保守的な女性もいたりと日本社会の雰囲気がまだ追いついていないので、じっくり変えていって欲しいなとも思います。

 

また、都市部に雇用が多いことを考えると、田舎と比べて都市部はコミュニティが不足しているので、そのような環境で女性が働きながら子どもを育てるのはかなり厳しいと思います。そのため、ベビーシッターにお願いすることは良いことかなと思います。(今はネット上で働く女性向けに助け合うSNSがあるかもしれませんね)

 

先日、芸能人がテレビ番組で、子どもをベビーシッターに預けて、週一で夫婦でデートしていると発言してネットで批判を受けていたそうですが、そういう雰囲気がもう日本社会をよくしないなと思ったのと同時に、人の家庭がそこまで気になるというのも平均化した社会だからなのかなと考えていました。

 

僕は障碍者の子どもの面倒(というと上から目線ですが)を見る経験が多かったですが、親御さんに聞くと面倒を見てもらうと疲労から一時的に解放される面があるようだったので親の本音は現実的ということがすごいわかります。

 

子どもの教育格差の問題としては、大学に行くことを前提として考えられている所も考え直すと良いなと思っています。例えば東大に通っている学生の親の年収の高さを例に出して、教育水準が年収によって左右されるとよく言われます。しかし、今の日本の大学を卒業したということが、今後日本で大卒者全員にとって価値のあるものになるか怪しいなと思います。

 

僕は親に大学の授業料を払ってもらって卒業できた恵まれた環境で育ったのと、自分自身大卒という肩書きで雇用が助けられた面もあると言えるので、起業と親へ授業料の返済をするまで自分自身が大学に行ったことは完全否定できないですが、今はインターネットなどを通して学び方も多様化しているからです。

 

また、学歴によって民間企業への就職に格差が発生する慣習が無くなることが大事かなと思います。昔は大企業に行くために良い大学に行く必要はありましたが、その大企業も10年後がどうなるかわからない時代です。

 

そのため、新卒採用者も3年で辞める現象が長年起こっており、起業するために退職する中間層もいたり、また現在50代の人達は解雇の危機を抱えたりと不安定要素が多くなってきているので雇用の流動性が活発化していくかもしれません。何よりも一部の大企業以外は新卒者に対する教育コストは削減していくと思います。

 

このような雇用の流動性格差社会が合わせて語られる時は、必ず非正規雇用正規雇用の割合がテーマにもなりますが、僕は正規社員という考え方が少しずつなくなると良いとも思っています。僕は大企業志向はないですが、この社員区分に関しては再就職の際に悩んでしまうポイントです。そもそもそんな区分がなければ悩まないのに・・・っと。

 

こういった男女、学歴、社員区分などの障壁がなく、機会の均等がなるべく整えられた上で、格差社会が起こるならとても健全だなと考えるのでした。そのためには、まず社会の雰囲気として人を嫉妬をしたり、人を苦労していないと決めつけて攻めるマインドを捨てることかなと思うのでした。自戒もこめて、思うのでした。

 

RYOJI