世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

マイルドヤンキー化現象


f:id:ryoji_japan:20150102184048j:plain

(東京タワーと増上寺より撮影)

 

こんにちは。最近の成熟した国、特に日本の若者は地元志向が強くなっていると言われています。日本ではこの傾向を「マイルドヤンキー現象」などとも言われています(埼玉化とも?)。日本の中でも一番色んな所から来ている人が多い東京の一部もその傾向があるのだとか。

 

ある程度成熟した社会だと仕事はあっても賃金の上昇が見込めないというのもあり、地元にとどまる人が増えてきたのではと個人的には思います。また都会に出なくても情報が手に入る時代というのもあると思います。しかし、僕は地元が東京で下町ですが、新興住宅が常に立ち続けている地区に住んでいるので、この現象とは逆の流れを感じています。

 

マイルドヤンキー化では、例えば地元の仲間と学校を卒業してもつながり、遊ぶ所も変わらず地元がメインになる傾向があるそうです。(その代表格はイオンなどのショッピングモールだそうです)恐らく皆さん自身、或いは皆さんの親戚の中にも地元でない所で住んで働いている人はかなり多いと思います。

 

うちも両親とも東京出身ではないですが、僕は東京出身という上京組の子どもです。親は高度経済成長を経験している時代に育っているので、特に仕事のある都会に行ったり転勤する人が多い時代でした。また、親自身も地元に対する郷土愛はあっても、ずっと地元に住むというタイプの人間ではなく都会の良さを知っているタイプです。

 

僕の血は江戸人ではないですが東京で育っているので「東京から故郷に戻る」という感覚はないですが、もし僕が大学などで上京をしていて、地元に友達も多くて仕事も見つけていたとしたらマイルドヤンキー化していたかもなとも思います。情報がどこでも手に入る時代なので。友達もいなくて仕事もない場合は、やはり東京や大阪などの大都市に移り住んでいたと思いますが。

 

今はボーダレスグローバル化と叫ばれるので、逆にどんどん日本人が世界に行く傾向があると思いきや、若年層で地元志向があるという逆の流れもあるのはとても興味深い社会現象だと思います。僕はどちらかというと東京の地元だけにとどまるのは嫌なタイプです。人間関係的に友達が地元に少なくて他の所に多いのもありますが。汗

 

また東京でかつ常に人が入れ替わる町に住んでいると、同じ仲間がずっと待っていてくれている訳でもないので、帰る場所としての「東京」という感覚はないですね。東京に着くと安心はしますが。

 

しかし、経済的には都市部と地方では格差が広がっているのは問題でもあります。個人的には地方銀行も再編がかなり続く時代になると思っています。そんな状況でも地元に残るために正社員や非正規社員という区分にこだらない若い人が出てくる人もいたり、賃金が気になる人は公務員など地元の安定した仕事を好むのだとか。

 

こういった現象も要するに生き方が多様化してきているということでしょう。皆さんは、仕事もお金も安定しているとするなら、地元に残りたいタイプですか?それとも色々な刺激を求めて東京や大阪などの大都市に行きたいタイプですか?

 

最近、僕は旅をしたことで外から見た「日本」に加え外から見た「東京」について考えることが多くなってきました。育ったがゆえに気づかなかったのですが、東京はうちの親のように地方から来ている人で構成されている町で、かつアグレッシブな人が地方からは来ているために、ある程度世界的にも先進的な街なんですよね。

 

僕はやっぱり前へ進もうとする人が多い街の方が今の所好きです。僕自身も東京や親の地元以外の世界を見たいために旅行をしてきた感じはありましたし。また、マイルドヤンキー化現象とは別で地方出身の人から、地元の友達は好きだけど田舎だと同じ話ばかりで刺激が足りないという人もいて田舎の負の面も聞きました。

 

このマイルドヤンキー化の流れはヨーロッパ諸国でも何となく感じました。ただ、これは地方によって経済的格差が生じなければ何も問題はありません。日本はどこに行っても同じような舗装された道路があるように、まだ平均化されている方ですが今後どうなるのでしょうか。


RYOJI