世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

春節、旧正月に


Chinese new year, London Chinatown
 Julie Kertesz

 

こんにちは。旧正月的に、あけましておめでとうございます。僕が今いるフィリピンも旧正月の今日はお休みムードです。フィリピンでは中国系フィリピン人が多く住んでいるためです。中国系フィリピン人は経営者も多く富裕層が多いと一般のフィリピン人はよく言っています。

 

また、世界中の中華街で今日は盛り上がっていることでしょう。あの竜のダンスをいつか生で見てみたいなと思うのでした。今までは中国、台湾、香港などの友人に向けて軽く「新年〇〇(中国語のため伏字)!」とメッセージを送っていましたが、今日初めて旧正月の休日を体験しています。(フィリピンでは一週間と言った規模ではなく今日だけです)

 

僕自身、旧正月と節分と立春の違いがよくわかっていませんが、こういった風習が守られているのは良いことだなと思います。日本は中国の文化に多く影響を受けていた国なので明治以前は太陰暦(中国暦)を利用し、旧正月(毎年2月頃)に新年を祝っていたそうです。

 

明治以降に日本は西洋に影響を受け始め、ロシアなどを除くキリスト教国で標準であったグレゴリオ暦太陽暦)を利用し始めました。グレゴリオ暦は今と同じ1年365日で閏年が4年に1回ある暦です。元々グレゴリオ暦ユリウス暦(ロシア暦)から改良されたもので、ユリウス暦ローマ帝国ユリウス・カエサルの時代に遡ります。

 

旧正月とは直接関係ない話ですが、人間の計測技術の進化に伴って地球の時点にムラがあることがわかってきました。地球の時点にムラがあるのはスゴイ怖いですが(笑)そこで、閏秒という時間調整の秒があるのをご存知ですか?4年に一度、1秒を多めにカウントして時間調整されているのだそうです。

 

世界基準のグリニッジ標準時間はイギリスの時間が合わせているので、イギリスでは閏年の時のカウントダウンは「5,4,3,2,1,1(もう1回1),0!」となると聞いたことがあります。本当かどうかはわかりませんが。

 

日本の場合は、この1秒をうまい具合に1年の中で分散して、人間が体感できないように調整されているそうです。日本も閏年のカウントダウンで1秒多めにカウントして閏秒の風物詩になれば面白かったのになと思うのでした。


旧正月を通して1つ疑問に思ったのですが、太陰暦を利用していた日本がグレゴリオ暦を採用したのは西洋化の流れでわかりますが、なぜ正月までグレゴリオ暦でいう所の年末年始に移動したのかは謎です。なので、日本人だけが西暦の年が変わる前後に長期休暇を取っています。


明治政府は毎年、旧正月が変わるのは国家の発展に支障をきたすと思っていたのかもしれませんね。効率化の流れでしょうか。ちなみに2016年の旧正月は2月8日頃だそうです。

 

多宗教で多民族国家シンガポールは、ヒンドゥー教、イスラム教の新年もあって公式に複数回新年を祝うそうです。ちなみにフィリピンでは爆竹の音はあまり聞こえませんでした。しかし、花火はあがっていました。日本にも多くの中国人観光客が訪れている時期でしょうか?


RYOJI