世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

人生を惑わす旅行とお金の魔力


The Devil's Mask
Suzanne Gerber

 

こんにちは。いきなりですが、多くの人の願望に「お金と時間が欲しい」という所があると思います。実際にお金があってかつ「時間」がある人がするのは、圧倒的に旅行が多いと感じています。(年配の方など)

 

また、多くの人は「お金持ち」や「たくさん旅行をしている人」を羨ましく思う瞬間があり、僕としても「旅行」は好きだったので、現在仕事を犠牲にして目的を少しずつ達成してきました。しかし、そういった「お金」や「旅行」に漬け込んだ怪しい人と僕は日本で出会っていた過去をフッと思い出しました。

 

その経験から、今日は旅行に関するブログを書いているにも関わらず、旅行やお金に関するネガティブな面(笑)の「魔力」について書いていこうと思います。

 

その怪しい人とは(集団訴訟されていた)詐欺師に近い、必ず儲かるというファンドをやっている人でした。僕は学生時代に就活を終えたら世界一周をしようと思っていたので、旅行コミュニティのオフ会に行ったことがありましたが、その人がこの会の主催者だったのです。

 

この主催者は自称お金持ちで、高級マンションの最上階でその会を毎回開催していました。その人は「時間に縛られず投資でお金を稼ぎつつ、旅行を頻繁にする自由な女性を演じている人」でした。僕は昔から「お金持ち」アピールには興味がなかったのが幸いして、その女性のアピールポイントにあまり惹かれず、ただ何も知らずに機会を作ってくれたことに感謝していました。

 

また僕が学生だったので資産がないと彼女は判断したのか、僕は詐欺の対象から外れていたので気づきませんでしたが、多くの人がその女性に数百万もの金額を投資しており、リターンを得ようとしていたのです。そう言えば、その女性は旅と関係のない金融商品のミーティングも開いていたなとその時に思い出しました。恐らく旅行は誘い文句だったのでしょう。

 

市場に絶対はないというのは鉄則なのですが、その女性は「必ず儲かる」「運用で失敗したことがない」と言っていたことも覚えています。しかし、その数年後に確認してみると、その人のブログは閉鎖に追い込まれており、いつの間にか集団訴訟事件に発展していました。

 

その人は女性だったので、多くの被害者も女性でした。女性は、男性に比べて経済的に自立している女性を尊敬する傾向があるので、彼女はそういった所に漬け込んでいたのだろうと今では思います。また、その女性は旅行を多くしていて、女性にも人気な「北欧」の良さをよくアピールしていました。端からみると胡散臭く聞こえますが、やはり時間をかけて仲が良くなっていくと、そういった疑いのリミットが外れていくので誰でも注意が必要だと思います。

 

そして、「私も〇〇さんみたいに、投資でお金を設けて自由を謳歌しよう、そして世界中を飛び回るんだ・・・」と思うようになったのかもしれません。また他にも同じようなケースがありました。僕はバンドをやっていたので「地下アイドル」のような人と交流がありました。

 

その女の子は、怪しい事務所の人から「ビッグになれる」ということで、色んなノルマを課せられていました。例えば、大きなコンサートホールでできる代わりに、⚪︎⚪︎枚チケットを売る必要がある。売れなかったら出演できないし、そのお金は一切返金されないという詐欺行為でした。しかし、女の子に忠告しても気づいてくれませんでした。こうして、多くの人が近道に惑わされていくのだなと自戒を込めて思うのでした。

 

僕は仕事を犠牲にしてカツカツな旅行をしているため、一般的な憧れの旅ではないです。しかし、こうした工面をして達成した旅であっても、長く続けていると世界遺産や雄大な自然を見続けるために、徐々に感動のポイントが薄くなっていくという贅沢な悩みが訪れることがあります。しかし、それでもなぜ僕は旅を常に面白く感じているのだろうと考えた時に、やはり人との出会いに尽きるかなと感じました。

 

どんなにクールぶっていても殆どの人は人の助けをどこかで求めています。なので、本当の幸せというのは、自由な時間を得ること、旅行をすること、お金を得ることは手段でしかなく、それを使ってどう人に対して還元できるかで決まるのではないかと思います。

 

人のためを考えるのは意外とエゴが邪魔して難しいこと、だからこそ価値があるのかもしれません。しかし、このエゴが邪魔し過ぎると、こうした物や手段自体に価値を見出してしまい、片や詐欺で北欧のオーロラを見て虚しさに気付く詐欺師や、片やそうした人に多額のお金を投資してしまって嘆く被害者を生むのだと思います。

 

極端な例ですが、フィレンツェに行こうが、京都に行こうが、イタリアは遠いからフィレンツェの方に本質的な価値があるというのは無いと思います。(それに気づいたのは、僕も旅を多くしてからだったのですが…)なので、皆さんも、「旅行」と「お金」を通じた憧れやすい、こうした魔力に十分お気をつけくださいませ。これらは目的でなく手段だということをお忘れなく。

 

僕も今はお金がカツカツなのでエゴになりそうですが(元々エゴという説もありますが汗)、そういう時こそ気を付けて、幸せの基準を人に充てて生きていければと思っています。日々、戦いです。

 

RYOJI

 

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