世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

シェンゲン協定国とEU加盟国の区別


Europe
Europe / Justin Green

 

最初から個人的な話ですが、昨年僕はポーランドを旅行をしていて、クラクフで会う予定があったにも関わらず、僕の都合で会えない旅の友人がいました。その友人は今年アイルランドで就職活動をするためクラクフから去る日が迫っていましたが、ギリギリ間に合い今年も僕はクラクフに辿り着くことができ今回は会うことに成功するというエピソードがありました。

 

しかし僕はその後旅を続け、とある問題に直面したため、アイルランドへ行くことになり、ポーランドの友人とまさかの再会するというエピソードがありました(笑)

 

その問題とは、旅の道中でこれまでの旅行日数を計算してみた所、シェンゲン協定国内を(ビザなしで旅行ができる規定日数である)90日を越えて滞在してしまう可能性が浮上したことです。そのため、僕は道中のアムステルダムからアイルランドのダブリンに逃れ旅行を立て直すことにしました。アイルランドシェンゲン協定加盟国ではないからです。

 

前置きが長くなりましたが、そのシェンゲン協定国、EU加盟国と協定という括りが微妙に違うので、日本人にとってとても複雑なことだと思います。かつ、欧州旅行者にとっては重要な知識であったりもします。そこで、今日はそのおさらいをしてみます。

 

シェンゲン協定:国境がなく自由に国々を移動できるエリアです。つまり出入国審査がない地域です。(ポーランドやドイツの間で簡単なパスポートを確認されることはありました。)

 

このエリアをビザ無しで観光できるのは入国日から半年間のうちの90日間。僕はこの90日間をどうしても越えそうになったので、僕はシェンゲン協定外を経由して日本を目指すことにしました。次回にシェンゲン協定国を旅できるのは、入国日から数えて半年後からの説と、最後の出発日から3カ月後からの説と国によって解釈が違うため曖昧だそうです。また国同士の協定もあるので、最終的に入管の人たちの解釈による所が多いそうです。いずれにせよ一旦シェンゲン外の国に行き、すぐに戻ってまたシェンゲン協定内の旅行を90日間できるという訳ではありません。

 
EU加盟国:税関審査のないエリアです。EU加盟国の人々も日本人と同様にシェンゲン協定外の国に行く場合は、入国審査が必要です。
 
・EU加盟国だがシェンゲン協定外の国々
・EU非加盟国だがシェンゲン協定国の国々:
 
ビザなしで滞在できる期間はシェンゲン協定国が90日間に対し、シェンゲン協定国ではないイギリスなどは日本人は半年以上ビザなしで観光できるようです。意外と寛容ですね(しかし、就労ビザ取得などは厳しいと聞きます)
 
僕はなぜかスイスは我が道を行く国でシェンゲン協定国ではないと思い込んでいたので、スイスに行こうかとも迷っていましたが、もしスイスに行っていたら規定日数を越える所でした。
 
EU加盟国だが、通貨がユーロではない国:
イギリス、スウェーデンデンマークポーランドルーマニアチェコハンガリーブルガリアリトアニアリトアニアは2015年に向けてEU通貨へ移行中。店によっては、すでにユーロが使用できる所もありました。)
 

以上、旅行で重要となる、シェンゲン協定国とEU加盟国の違い、そして通貨の情報でした。日本人はEU加盟国を旅行する場合にはどの国もビザが要りませんので、EUという括りはあまり旅においては重要でないかもしれません。(EU加盟国でもEUの通貨を導入していない所の認識の方が旅では重要かと思います)

 

国際関係によって規定が変更することが稀にありますので、旅行の直前に外務省のページを確認していただくことをお勧めします。いざ、シェンゲンを旅行してしまいましょう!

 

RYOJI

 

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