訪問したことがない国へのイメージは?
Thinking about small / Freddie Alequin
僕はよく国内外問わず「なぜ旅しているの?」と聞かれる時には理由があまりなかったので、少しずつ作り始め「新しい物を見ることが好き、固定観念を壊すことが好きだから」っと今ではカッコをつけて言っています。
でも考えてみると実際に50ヵ国程、旅していて感じたのは自分は何かしら全ての国に対して固定観念を持っていたことは間違いありませんでした。例えばボリビアは行くまでは全くイメージが湧かない国でしたが、そのような国でさえ何となく南米という括りで脳がイメージをしていました。
僕の場合、世界を捉える際に歴史から考える癖があり、南米と言うとメスティーソやムラートという色々な人種の人達がいる国と教えられたので、そういう先入観がありました。それなので、こんなにインディオ系の多い国だったんだ~って驚いたり。
このように変に知識が邪魔することもありますが、他の人に聞いてみた場合でも人への勝手な先入観というのが少なからずあるなぁという印象を受けます。例えばロシア人はウォッカばかり飲んでいるというイメージがある人がいますが、僕のロシアの友人達は殆どがウォッカが嫌いです。(今は貧しい時代と違って、色々なお酒が輸入されているのも関係していると思います)
また逆の場合は僕が日本人ということで、いつも写真を撮っている人と思われたり(笑)また、ポーランドの友人からは食べ物の写真を全然撮らないから日本人っぽくないね・・と言われたりすることもありました。彼らは実際に交流した日本人が少なかったので、仕方のないことですがイメージがやはりあります。
しかし、50ヵ国くらい周っていると、段々そういう予備知識があっても、冷静に新しい物として見ることができるスキルや個人を観る力が徐々についてくるようにも感じています。本当にこのために旅をしているのかもしれません。どんな国籍だろうと変なバイアスがかかりにくくなりますし、個人を見ることができる能力というのはもっと養いたいです。
これは海外旅行が不安な人にとっても、旅行を後押しする材料になるかなとも思っています。冷たい人が多いと言われる国でも良い人がいる。反日国と言われる国だけど良い人が多かったなどはザラにあることです。つまり、色々な人がいるというのが必ず実感できます。これは当たり前のことなんですが、百聞は一見に如かず。行きたい所があるのに、不確かな悪い情報で躊躇してしまうのは勿体ないです。
逆に旅行先で嫌な経験があった時に差別をされたと少し被害妄想で考えてしまう人も見ましたが、差別だったのかなぁと深く考えるとショックなので、日本にいたとしても1ヵ月に何回かは嫌な人に嫌な対応をされるだろうくらいの精神でいることがおすすめです。
元々僕はバンドをやっていたりして、ライブハウスなどで変わっている人とも多く会ってきたのか、周りには独特な人が多かった。だから、そういう色々な人がいることは実はすごい楽しかったりします。ステレオタイプから逸脱してくれる人が最高なんです。日本や外国などの国籍が関係なく。
なので、自分にとっての旅は、そういう新しい物や人と出会うためのツールなだけなのかもしれません。旅は深い・・。
自分のイメージというのはいい加減なもので、良いイメージでも実際は良くなかった、悪いイメージでも実際は良かったなど、いずれにせよ新しい経験をさせてくれるのは間違いないので、どんどん皆さんも旅に出てしまってください!旅はそれが顕著に表してくれるツールですし、そうやってイメージで語らないで人と接することは人間関係を構築する上でも重要なことだとも感じています。
(シャンゼリゼ通りはイメージしてたよりも綺麗でした)
RYOJI
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