旅を終えた直後に感じる、東京が独特だと思う所
東南アジアや南欧の小旅行から帰国して間もなく神経もピクピクしているため、今までの人生の中で訪れた約100程の街と比較して、東京の特徴を以下にまとめてみました。日本全体に関して言えることも記載しています。
・週末の夜は酔っ払いの人達がとことん酔っぱらっている
金曜日の遅めの電車(特に終電)は、酔っ払いの人達がとことん酔っぱらっていると感じました。帰国直後に友人とカラオケへ行った際に、結婚式の二or三次会で嘔吐している新郎が仲間に介抱されながらエレベーターで吐いている姿を見て、不覚にも東京に帰ってきたぞという気持ちになりました。「新郎」がつぶれるのは稀ですが。
学生の頃などは普通の光景として見ていましたが、外国の友人に「なぜ飲みの席だと急に騒がしくなるのか?」と問われる時は、我慢を強いられることが強い社会のため酒によって開放的になる人が多いでは?と独断と偏見で解答しています。自分もその気があるので。特に外国の都市では、危ない人は除いて、どこの都市も千鳥足でホームを歩いている人は全く見かけませんでした。
・交通機関を利用する人がとても静か
大都市にしては、空港や駅、電車の中がとても静かで帰国直後は毎度驚きます。自分も含め東京の人は周りが立てる音に対して敏感な人が多いのではないかと考えています。
一例ですが、心臓ペースメーカーに全く影響が与えないことが解明されているにも関わらず、それが理由となり、いまだに電車内で通話することがマナー違反ということになっています。これは単に他人が話している会話を聞くことに対して不愉快に思う人が多いからというだけでルール化されている可能性は高いと考えています。
実際、外で歩きながら会話をしたとしても、心臓ペースメーカーを利用している人とすれ違う可能性はあるのに、外では通話はマナー違反になりません。そして、地下鉄走行中に3G回線を利用できて、通話もできる環境が整ってしまったりと色々矛盾が起きているようにも思います。車内で通話が禁止されているのは日本くらいでしょう。
・他人からの視線を感じる
見た目が日本人(東洋系)じゃない外国の友人から、外国人ということでジロジロ見られる!という愚痴を何度か聞いたことがありました。僕自身も電車の車両内を歩く時などで特に視線を感じるので、外国人や見た目が違うから見ているというよりも、周りに敏感な人が多いため基本的に最初はジロって見るのでは?と思います。
しかしインドではジロジロというより直視されましたが。そんなに見なくても良いじゃん!って(笑)
・登録制のフリーWi-Fiが多い
Wi-Fiの改善は情報の格差を解消する目的もあるのですが、個人的に東京はそういった課題が外国の大都市ほど求められていないために遅れていると考えています。世界の観光地では基本的に対策が進んでいますし、東京はこれから五輪を控えていますので早急に解決すべき課題かもしれません。絶対に需要はありますし、Wi-Fi環境提供会社は広告費が収入となるでしょう。
ちなみに、イタリアやスペインはフリーのWi-Fiを利用できる店が多い印象を受けました。(スペインはなぜかウィーフィーと言う人が多いですね!笑)しかし、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの各社長を招き東京都は着実に動き出しているようでした。
http://japanese.engadget.com/2014/06/03/wifi/
・世界的な大都市にしては外国人移民が少ない
東京は世界的な大都市にも関わらず、街をボーっと眺めていても、OECDが出している移民の統計データを見ていても少ないです。もちろん不法に滞在する移民の数が他の先進国より少ないというメリットはありますが。背景としては、日本は日本人の雇用を比較的守っている方なのと、今まで世界有数の生産国で技術力があり、英語や外国語を使わない仕事がほとんどを占めていたため外国人が就労ビザを取得することが難しいかったからではないでしょうか。そこで、外国の一般人はどういう就活を日本で歩んでいるのかの一例を記載します。
日本の大企業に引き抜かれて就職しているマネージャークラスの外国人は例外だと思いますが、一般の外国人は意外と就職が不自由だったりします。彼らの多くが考えるのは英語教師あるいは母国語の教師。しかし、英語圏出身以外の人が英語教師を行う場合はフルタイム(社員)では中々難しい。
東アジアに興味がある外国の知人で、日本が一番興味はあるが、英語圏出身ではないため英語教師の仕事に就けないという人を何人か見てきました。彼らは、出身をあまり気にしない中国の英会話スクールへ最終的に働きに行きました。僕は英会話スクールに通ったことはないのですが、日本はネイティブ英語の需要が中国よりも高いからだと思います。
東京はこの経済規模にしては外国人が少ないので、ガラパゴス化してるようにも見えますが、EU諸国のように移民受け入れに関して右派左派の意見がぶつかり合うような歪を避けているのも理由の1つでしょう。なので、これからの日本の会社は、SNS等で世界中の人を対象としてオンライン上で仕事を依頼することが、どんどん増えていくこと方向になるかもしれませんね。
世界的にも東京をより良い街にするために、これからも当たり前を疑ってみるのは大事かもしれません。
RYOJI
- 作者: 日経アーキテクチュア,日経コンストラクション,日経不動産マーケット情報,日経ビジネス,篠山紀信氏ほか
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2014/02/03
- メディア: ムック
- この商品を含むブログ (5件) を見る