世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

No.345:ラパス(ボリビア)にて!


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こんにちは。先週に引き続き水曜日は人との出会いを含めた旅コラムを書いていこうと思います。今週は先週のリマの続きということで、ボリビアの事実上の首都ラパスについてです。今回はラパスからウユニ塩湖に行く旅行記で参考になるところがあれば幸いです。

 

さて、高山病の心配をしながら、0mのペルーはリマから4000mのラパスの国際空港(エル・アルト空港)へ無事に到着した。色々な旅人から高山病に関して脅かされていたので、ドキドキして飛行機から降りる。ボリビア入りしたブラジル代表も高山病でボリビアに負けたという噂を聞くし・・

 

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これが4000mの高さがある空港か。ボリビアの玄関口としては、とても規模が小さく、これが国際空港?と少し戸惑った。ボリビアは日本人にとってビザが要らないためドヤ顔で入国する。

 

なんだか酸素が不足しているような気もしてきた。病は気からと言うから、思い込みか本当の症状かはわからない。少し葛藤するも、キオスクで現地の高山病の薬を一つ買うことにした。何となく2リットルの水をガブガブ飲んではトイレに行くというのを2回繰り返してみる。

 

確かに気分は良い感じではなかった。しばらくバックパックを抱えて、空港のベンチで目を閉じることにする。開放的で誰でも入れるような感じになっている空港なのが難点だが、街に行って宿を探し、色々な勧誘を受けて…というのを乗り越える体力はなかったのでここで数時間休む。確かに高山病なのか知らないがダルい。

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休憩した後は市内を目指す。「これバスターミナルに行く?」と聞き「行く」というようなことを運転手が言っていたので、現地の人が沢山乗っている市内行きのバスに乗る。こうして、ラパスのバスターミナルを目印に市内へ行くのであった。ラパス市内が見えてきた。

 

実際はバスターミナルに行く訳ではなく、バスターミナル近くに行くという意味だったらしく、途中で降ろされてそこから歩くことに。しかし、バスターミナルを見つけるのに時間がかかり体力を消耗する(笑)

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そして、息を切らしてバスターミナルに着く。ここがラパスの交通の要所らしい。少し体がだるいが「目的地のウユニ塩湖までは夜行バスで行くことになるらしいし、もうこの日にウユニまで行ってしまおう!」と気合いを入れてバスを探す。行きたいところがあると、すぐにでも行きたくなって周りが見えなくなる性格が出る。が、着いたのは夕方近くであったためチケットは完売だった。そのため、バスターミナル近くにあるバスオフィスに入って別のチケットを探す。

 

宿代を考えると少し高い観光客用のバスでもありかなと思ったのだ。南米はバスのクオリティが様々で、車内食が出たり、リクライニングが90度近くできたりするバスもある。しかし、バスオフィスの人は今は雨季(夏)だからバスが限られていると言い、こちらもダメだった。諦めて町をブラブラ歩いて宿を探すことに。(ウユニ行きのバスは、当時は途中から道が舗装されていないためにガタガタ揺れるため、観光用は運休していました)

 

再びブラブラ歩いていると宿を沢山見つける。しかし、雨季で綺麗にウユニ塩湖が反射するシーズンであるからかどこもいっぱいだった。ひどいのは二階にある宿で、二階からオバちゃんが客引きしていて僕を呼ぶ。そして、重いバックパックを背負って上にあがってみると「満室」と言う。高山病になりかけの身にとっては、いじめである、なぜ呼んだ(笑)しかも、ここに高山病になって寝込んでいる日本人がいたから、余計に気分が悪くなって早々と出る。

 

再び歩いていると「お~!」と声をかけてくる日本人がいた。こんな所に俺の知り合いがいたっけ?と思ったら、エジプトで会った日本人の仲間と再会するのだった。「また会ったね!これから旅仲間と飲もうと思うけど、一緒に行こうよ!」と言われ、「今日いきなりラパスに来たから、今から飲んだら酸欠で高山病悪化するよ」と断る。

 

話していると、この仲間は逆にチリ方面(南)からウユニに行き北上してラパスに来たようだ。そのバスではガタガタ揺れ過ぎて隣の人が自分の膝の上に乗っかて来たと言う(笑)今日行ってたら完全に具合が悪くなっていたなと痛感。そんな仲間のFacebookを時々見かけるが、バリバリのビジネスパーソンになっている。

 

彼と一緒にいた一人の日本人女性も飲まず宿に戻って寝たいと言うので、彼女が宿やホテルがある場所まで案内してくれた。しかも、いきなり4000mの所に来てバックパックを背負って彷徨っているのを不憫に思ってくれたのか僕のもう一つのバックパックを背負ってくれた。情けないが、お言葉に甘えると共に、女性の優しさを感じた。ありがとう、そしてさようなら。

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結局宿が見つからずにホテルに泊まることにした。この長い旅で初めてホテルに泊まることになる。一人部屋が快適過ぎてクセになりそうだ。しかし、体調も万全ではないし、ゆっくりして今日はここで寝ることにしよう・・・雑音がなく無音で寝る快適な環境にも関わらず、少し孤独感もあった。

 

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ホテルでは朝ごはんも出て、日本では持ち込みが禁止となっているコカ茶も飲む。高山病に効くらしい。が、昨日は高山病というよりもただの体のダルさだったのか、この日は普通に元気だった。市内をグルっと周る。

 

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この建物は何だろう・・・国家の建国的なモニュメントに感じるけど・・。

 

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途中、日本とボリビアの交流会館のような所に行き、JICAの方から日系人の歴史について教えてもらった。明治時代に多くの日本人が南米へ移民するのだが、ボリビアは厳しい土地だったため、農作そして生活にはとても苦労したようです。しかし、そういった努力もあってか富裕層も多いみたいで、日本が敗戦した時だったか阪神大震災の時だったかは失念したが、義援金もかなり送られたようだ。ただ大統領によっては移民に対して厳しくなって立場が弱くなることも多々あるようです。ただ、今は日本のアニメによって日本好きが増えていると言う。

 

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そんな形でゆったり周った後にホテルに荷物を取りに行くついでにバスターミナルへ行き、ウユニ塩湖行きのチケットを前もって購入する。二階席の一番前を予約でき、バス酔いしづらい席を取ることができた。

 

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そして、夕方になると集合がかかり、出発。ただ、このバスの旅路で途中に道が塞がれるなど、中々ハードなものになるのであった。つづく。

 

RYOJI

ウユニ塩湖 世界一の「奇跡」と呼ばれた絶景

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