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世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

No.309:意見と人格は別物


Architect, Dean of the Business School, Dean of the School of Architecture, discussing plan with model, other architects, UW Architectural Commission, University of Washington, Seattle, Washington, USA

Wonderlane

 

人生20半ばを過ぎ段々と世界を知っていき、認めたくない気持ちはあるのですが(笑)いかに自分の考えがちっぽけかというのと、人の意見がどれだけ大切かというのを身に染みてわかってくる今日この頃です。

 

大きな目標ほど自分らしい思い入れが強いものになりますが、一方で人の意見も大切になっていくから難しいものですね・・。また、日本人は議論が下手だと言われるので、自分も気を付けている所です。日本人が自虐的に言っているだけだとは思いますがね(笑)

 

その議論が下手だと言われる所は、個人的な感覚として「意見と人格」を別に考えることが苦手な人が多いからだと思います。それは、相手と違う意見を言うと、相手は勝手に自分の性格までを嫌っていると思う人がいたり、実際に相手から嫌われたりする所があるからです。こういう人とはあまり付き合わない方が気が楽なのですが、自分も気をつけたい所なので書きます。

 

僕は一つのニュースを取っても家族と意見が違い、議論ばかりして育ったので、学校などで人の意見に同調するいわゆる「空気」に合わせるのには結構苦労しました。議論と言っても、家族間のため好き勝手言っているだけなので建設的な議論ではないのですが(笑)

 

日本は戦争だとか隣組だとか町内会だとか色々な歴史があるのか、人と意見を合わせて極力衝突しないようにする文化が成熟しているのが原因かなと思っています。学校でケンカをすることはありますが、自分の意見を殺して相手に合わせるのが良しと教育されている訳です。本来ケンカは、仲直りして最終的に互いに違う意見を認め合うためのものであり、意外と幼少期に必要な経験だと思うのですが。

 

そういった教育に流されて大人になっていくと、自分と違う意見を言う人を認めることができなくなります。例えば意見交換している時に「若いくせに」とか「女のくせに」とか「外国人のくせに」とか、関係ない所で言い返す人が出てきます。要するに気に食わないだけで反対されるのです。本来、意見と人格は関係ないハズですし、それを言われてしまっては何も意見できないため卑怯な手段でもあります。

 

僕もそういう圧力を受けたことがあるため、「こんな自分が言うのは、けむたがられるかも・・」と意見を言う前に考えてしまう嫌なクセがついてしまいましたね。(それでも意見は言う方ですが・・)しかし、皆さんはあまり気にしない方が良いです。そういうことを気にしていたら、成功している人しか意見が言えない社会になってしまうし、誰でも最初はゼロなので成長できなくなってしまいます。

 

また、政治的なテーマに関して、対立する立場の人が互いに人格攻撃しているのもよく見ます。あの人は過去にこういう不祥事をしたとか、本来議論すべき政治的なテーマとは別の所で攻撃し合うこともある訳です。ある意味で似た物同士であるのですが、少し幼稚とも言えます。大人であっても「あの人は~~派だから気持ち悪い」と、自分と対立する意見の人を敵視することが多々ある訳です。

 

その点で多様化した国では意見が違うのは当たり前と思って育っている人が多いので、そこは国際的なやりとりしていては気楽な所だと「思い込んで」います。こういう意見を言うと人格まで嫌ってくる人がいるだろうな・・っていう心配は少ない。(しかし、外国でも相手が出した真剣な提案に関しては、いきなりNoとハッキリ言わない方が良く、相手の意見を尊重した上で、僕はこう思うって言った方が良いと思います。いきなり全否定されたら、相手は傷つくのはどこの国の人も同じですので。)

 

特に日本人女性は議論することが嫌いだと聞いたことがあります。これは国籍問わず外国人女性からマイナスな所と受け止められ、何度かこういった話を聞いたからです。例えば、「終わった後から意見を言われる」と言うのです。その場で直接言ってほしいとのこと。(ってことを直接言わず、彼らが僕に言っているのもトンチみたいな話ですが)

 

確かに男性よりも意見を合わせる方の会話を多くしていると思います。女性ばかりの中に僕がいた時があり、皆が「いいね~!」「かわいい~」と同調している会話ばかりの中で、意見を尋ねられ自分はあまり興味がないと(もちろんオブラートに包みながら)言うと、ムスっとした顔した人がいましたね。人に意見を聞いておいて、自分と違う意見だと怒るとは・・・っと。それは同調できないくらい本当に興味がなかったのです(笑)

 

ただ男性のような争いを無駄にしない所は女性の良い所かもしれないし、僕も重要ではない話題には、「そうだね~」と言っておけば良かったのですが。その人はただ会話をして盛り上げたかっただけかもしれません。つまり女性の心理を理解していなかっただけとも言えますね。こうした男女論は不毛なのでおいておいて、違う意見を言う人に対する免疫があまりないというのは一理あると思います。

 

と言う訳で、周りの人をコントロールすることはまず難しいので、「他の人は自分と意見が違っていて当たり前」「意見が違うからこそ良い方向に向かうこともある」「違う意見を言われても、人格を否定された気にならない」とまず自分から啓発することの方が大切だなと思う今日この頃でした。

 

RYOJI