世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

No.305:週刊国際ニュース.Vol.28


Yesterdays news

(Mick Baker)rooster

 

こんにちは。先週に続いて毎週土曜日に勝手に独自の視点で語る週刊国際ニュースVol.28をお届けします!日本だと雰囲気的に国際ニュースがフォーカスされづらいのと、もう少し幅広い地域のニュースを知れたら良いよな・・と思い自分から国際ニュースを書いてしまおう!と思って始めました。今日は当方ハーフマラソンを走り、踊りの練習、そして忘年会の前に当ニュースを書く意味不明な日です。

 

 さて、先週の土曜日(12月5日)から今週の金曜日(12月11日)の間に起きたこととして気になったこととして、チャドで同時多発テロ、米国ATK社打ち上げ成功、油井さん地球へ帰還とその軌跡、仏極右政党台頭、内モンゴルで襲撃事件、タリバンカンダハール空港襲撃、ベネズエラ議員選挙、COP21議長案提出、ウクライナ内戦死者9000人にのぼる、イスラエルのネタニヤフ首相の犬が噛みつく、ノーベル賞受賞式などなどです。

  ・チャドで同時多発テロ

5日にチャド湖の島の市場で自爆テロが3件つづき、チャド国営テレビは19人が死亡、130人が死傷したと伝えました。隣接するナイジェリアで活動するイスラム過激派「ボコ・ハラム」に対してチャドは強硬姿勢を取っているのと、彼らの犯行が度々起こっているため、今回も「ボコ・ハラム」が原因ではないかと考えられています。

・米国オービタルATK社が無人補給船打ち上げ成功

6日に、米国のオービタルATK社国際宇宙ステーションISS)に食料等の物資輸送を目的とした無人補給船の打ち上げに成功し、そして9日にドッキングに成功しました。昨年10月にはアンタレスの打ち上げに失敗しているので、良いニュースです。日本の「こうのとり」は8月に物資輸送に成功しており、その存在感をアピールしていました。これからはオールジャパンと言った国が総力をあげる時代でもないのかもしれませんが、日本人としては嬉しかったですね。

・フランス、極右政党が躍進

6日にフランスで州議会選挙が行われて、極右政党が全国の得票率で1位になったそうです。この極右政党「国民戦線」は様々な日本のメディアからも取り上げられていると思います。特に移民排斥を掲げていることから注目されています。記憶があるだけで定かではないですが、彼らは以前ロシアへ訪問したことがあったので、EU内での対立が起こった場合はロシアと結びつきが強くなるのではないかなと個人的には思うのでした。全土13州のうち6つの州でトップだったそうです。やはりテロ事件の影響が大きいのでしょうか。

ベネズエラ国会議員選挙が始まる

ベネズエラの議員選挙で野党が過半数を獲得したとのことです。ベネズエラ産油国としても有名ですが、16年間続いた反米政権を維持してきた国だそうです。先週行われたアルゼンチン大統領選のように、ラテンアメリカの反米政権の立場が弱まっている気がします。ちなみに、今週アルゼンチンでは大統領就任式が行われましたが、フェルナンデス前大統領は欠席したとか。

内モンゴル自治区で襲撃事件

6日未明に内モンゴル自治区で100人を超える覆面武装集団が地元政府を襲撃し、職員13人が暴行された上に氷点下の砂漠に放置され、6人が重傷とのことです。内モンゴル自治区とはフフホト(呼和浩特)などがあるモンゴルと中国の間にある地域ですが、隣接する甘粛省との境界線を巡って対立が続いているらしく、それが原因とも言われています。

・北京で大気汚染が最高レベル

北京でどれだけニュースになっているかはわかりませんが、今週日本ではこのニュースはかなり報道されていました。7日には、PM2.5による汚染レベルが、国家が定める最高レベルの「赤色警報」に達したとのことです。北京では郊外の工場の一時停止やナンバープレートの番号ごとに交通規制をする対策について議論が交わされています。中国の冬の課題ですね。

タリバンカンダハール空港を襲撃

 8日にアフガニスタン第二の都市カンダハールの空港などをタリバンが襲い、市民や治安部隊が37人以上が死亡し、タリバンメンバーも複数人死亡したとのことです。ここはアフガン軍やNATO軍の拠点がある空港のようでしたが、タリバンに狙われる形となりました。

・COP21は議長案提出

9日にパリ協定として温室効果ガスの削減目標を提出することなどを義務付ける案が提出されたそうです。先進国と新興国などで意見が食い違うのがCOPのややこしい所で、目標達成を義務付ける所まではいっておらず、これからも交渉を続け、支援方法や支援額を決めていくことに。

 

11日には最終日を迎え、最終合意は難しい状況になっています。途上国に支援するという提案がありつつも、その具体的な数字が示されていないからだそうです。徹夜で協議をしていた模様です。

ウクライナ東部の死者9000人超え

 一昨年の12月頃よりきな臭くなり、昨年4月頃から主にウクライナ東部(ドネツクなど)で親ロシア派と政府側が争いを続けてきました。国連人権高等弁務官事務所OHCHR)によると、トータルで死者は9000人を超えたと伝えました。今は大分落ち着いてきているのですが、これから他の国はウクライナのように外国の干渉を受けないことを祈ります。

ノーベル平和賞授賞式開催

10日にノーベル平和賞の授賞式がオスロで開かれました。チュニジア民主化に貢献したチュニジア国民対話カルテットという4団体が選ばれました。ちなみに、ノーベル平和賞は今年影響力のあったメルケル首相が選ばれるかと噂されていました。(彼女はTIME誌の「今年の一人」に選ばれました)。平和賞に関してはストックホルムではなくオスロで開かれています。

イスラエル、ネタニヤフ首相の犬が議員に噛みつく

9日にハヌカというユダヤ教のお祭りのセレモニーで、イスラエルのネタニヤフ首相の飼い犬カイヤが与党議員らに噛みついたとのことです。ケガには至らなかったのですが、「飼い主と同じで強気だ」と諸外国の人から皮肉られそうなエピソードとなりました。

・油井さんが地球に帰還

11日の夕方、油井さんを乗せたロシアのソユーズ宇宙船はISS国際宇宙ステーション)から分離し、夜に地球(カザフスタン)に着陸しました。15日には欧州・ロシア・米国の新しいクルーがISSに向けて出発する予定です。このブログにも取り上げましたが、油井さんは7月23日に飛び立ちました。僕のロシア人の友人に紹介した所、ISSからTwitterでリプライをしてくれて、とても優しいお方です。

 

★当ブログで取り上げた油井さんの軌跡です ★

7月に宇宙ステーションへ到着

23日に、お馴染みカザフスタンのバイコヌール宇宙基地からソユーズが打ち上げられ、油井さん含む日米露の宇宙飛行士3名が無事宇宙ステーションへ到着しました。地球帰還は年末です。日本が「こうのとり」など、宇宙ステーションに関わっているうちに、僕は日本人という立場を活かして宇宙に行きたいな~と漠然と妄想するのでした。油井さんが頼もしく羨ましい限りです。

No.232:週刊国際ニュース.Vol.8 - 世界の記述

 8月に「こうのとり」ドッキング成功

19日に種子島から「こうのとり」の打ち上げが成功し、24日に到着した後、現在国際宇宙ステーションにいる宇宙飛行士の油井さんがドッキング作業を行う予定になっています。ソユーズは6時間程で宇宙ステーションに到着しましたが、その宇宙ステーションは90分という猛スピードで地球を一周しているので、スペックと速度を考えると5日にかけて飛ばすのが丁度良かったのでしょうか。来週には油井さんがロボットアームをつかって作業をする映像が見られると思いますが、個人的に「こうのとり」が到着する映像が見たいなと思うのでした。

No.248:週刊国際ニュース.Vol.12 - 世界の記述

 油井さんが宇宙より僕の友人にリプライして下さる

油井さんは、(ロシア製のソユーズにいらっしゃったというのもあるののか内部事情はよくわからないが)宇宙ステーションでの使用言語は「英語」か「ロシア語」らしく、日本語が使えない環境にいることをツイートをしていた。そこで、今日本語を勉強している、このモスクワの友人は気遣って日本語で彼にメッセージを送ると、彼はこの友人に律儀に日本語とロシア語を混ぜたリプライしてくれて、お互い興奮するのであった。

No.277:天空の蜂、油井さん、ポーランド祭りなど - 世界の記述 

ノーベル賞授賞式ストックホルムで開催

10日の夜にストックホルムノーベル賞授賞式が行われ、晩餐会も開かれたようです。我が国からはノーベル物理学賞の梶田さんと医学生理学賞の大村さんがグスタフ国王から金メダルと賞状を受け取りました。やはり宇宙飛行士やノーベル賞の受賞者は国民的ヒーローですね。

 

★今週の個人的に興味深かった記事を紹介します

japan.techinsight.jp


記事はナイジェリアを拠点に活動する「ボコ・ハラム」についてです。これはイギリスのルース・マックドォールさんがボコハラムから逃れてきた若者が保護されている施設に数日過ごしたことによる記事です。これを読むと色々な形で犠牲になっていることが分かります。家族や男女という境がなく非道に晒されるのが現状なのでしょう。

 

僕も少女がナイジェリアで自爆テロを起こしたというニュースは覚えていますが、例えば「拷問されるなら死んだ方がまし」といった形で、恐ろしさから自爆テロを起こしている可能性もあるのですね。しかし、こういう施設はアフリカに結構あるようですが、世界中から助けに来る人がいるというだけでも人間って捨てたもんじゃないなと思います。

www.excite.co.jp


エストニアを選んだ日本人・韓国人夫婦の話です。Skypeが開発された国などエストニアについての説明からされています。エストニアフィンランドから船で僕は行きましたが、首都タリンの旧市街はとても好きです。在住者は留学生や大使館の人が多いようで、僕もタリンで日本人留学生とも会いました。Skypeの影響かエンジニアが多いイメージもあります。

 

記事によると、エストニアに住まなくても(電子移住で)会社設立が可能だそうです。現在、欧州だとオランダなどは注目されていますが、エストニアで起業する日本人も少しずつ増えているようです。色々と国の制度については調べていくのが重要だと思うのでした。エストニアはEUでまたシェンゲンの国なので、電子移住できたら他のEU諸国に観光ではない形で滞在できるのか気になるのでした。

 

 ※微力ながら極東、中東、ヨーロッパなどの国際関連ニュースの簡単な解説を個別にも行っております。質問や国際情勢に関して興味がある方はこちらから、基本的なことでお構いませんので、ご連絡くださいませ。また万一に情報に誤りがある場合もご連絡いただけると幸いです。

 

RYOJI

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