No.275:香港にて
(九龍から眺める香港島)
こんにちは。先週に引き続き、金曜日は人との出会いを含めた旅コラムを書いていこうと思います。
香港と言うと日本人にとって親近感のある町の一つだと思う。写真を見ているとブルースリーのテーマが流れてくる感じもする。日本からも4時間くらいで行けるし、中国に返還されたと言っても自由な経済や文化がある印象。日本は「黒いクリスマス」と言って香港に進出してイギリス軍を攻撃していた時期はあるが、そこまで反日的なニュースも聞かない。
僕は台湾とどこか似ている部分を感じていて彼ら同士もどこか通じる部分を感じる人も多い模様。昔からジャニーズなどの日本の芸能界や文化に興味がある人も多そう。実際に僕の知人は通称「ジャニオタ」で、嵐メンバーのドラマ撮影地など巡礼をしている。
僕は2012年に行き、前職は香港にも会社があったので同職の香港人と会ったり、日本に興味がある香港航空のCAとご飯することにもなった。
香港国際空港についてバスで市内に向かう。バスのWiFiで宿を探していると日本人のバックパッカーのブログを見つける。”重慶マンション”という所に安宿があるらしい。重慶とは中国の都市名。ここは旺角などの繁華街にも近い所にあるそう。これは訳もあって有名なのだった。
日本人はヒッピーが多かった1960年代から世界中どんな所も旅し続けているが、1980年代に沢木耕太郎氏が書いた「深夜特急」という本が、さらにバックパッカーを刺激したと言われている。僕は年代的にこの本を知らず、ただ旅していたが、この話をしている世界中のバックパッカーは多かった。
その一巻に、この安宿がある重慶マンションが出てくるらしいのだ。
すごいボロくて、アフリカや中東や南アジアの外国人が多いと聞く。で、歩いてみると改装されたのか思いのほか汚くない。宿があるのかもわからないので、ウロウロしていると「宿かい?宿かい?」とカタコトの日本語を話しかけてくるインド人が来た。
値段を交渉して一泊2000円くらいで泊まれるようだ。しかし、条件にあっているかがわからないで、一回見させてくれと言う。このビルに入ってみると確かに香港人は誰もいない雰囲気だった。
本当にマンションの一室を宿にしているような感じで、周りもすごいカオスだった。許可を得て営業しているのか不明な感じ。でもパスポートは確認された。部屋を見学すると、2000円にしては個室でシャワーも冷房もWiFiもつながって良い感じだ。
用心深い僕は絶対に他のお金は払わないからと念を押し、「後払いで良いし、ヨーロッパ人も泊まりに来てるから安心しろ」っと過去のゲストノートを見させてもらった。こうして、インド人宿に泊まることにした。何かバックパッカーをした学生時代を思い出すのだった。
そして、この日の夜旺角や九龍の港近くで知人と広東料理を含む中華料理を食べる。スイーツも!この知人は最近カザフスタンに旅行したらしい。当時、旧ソ連系の国に全く興味がなかったが、カザフスタンは今とても行きたい国の一つ。
(香港は本当に料理がおいしい!!アジア人で良かった!)
また、日本に興味があるCAとも会う。この日まで香港航空は聞きなれない航空会社だったが、日本へよく格安で就航しているみたい。ただ、仕事はかなり大変らしい。愚痴も聞く。少し中国本土出身の観光客の悪口も…CAは本当に大変な仕事だと思う。香港のキャセイパシフィック航空は利用したことがあるが、親切だったな。
香港島は高層ビルが立ち並び雰囲気が少し変わる。またビクトリアピークという山から100万ドルの夜景を眺めることができる。登るのは結構きつかった記憶があるが、そこまで香港島を歩きながら周る。外国人も多くいた。
(これは日本軍による攻撃を受けたのか利用されたのか記憶は曖昧ですが、香港島の戦いの歴史を物語る建築物の一つらしいです。ここだけ低い建物だった)
途中エスカレーターなども使いつつ、長い坂を登りビクトリアピークへ。
(ここの夜景は本当に綺麗だったので、お薦めです)
今年始めに香港エクスプレスが航空券の「10円セール」をやっていて、行こうと思ったが、帰りの格安チケットが取れず行くことを断念した。仕事が安定したら、必ずまた行きたい。
皆さんもLCCなど格安航空券をチェックしつつ、お気軽に訪れてみてはいかがでしょうか。
RYOJI