世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

No.268:週刊国際ニュース.Vol.17


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Jon S

 

こんにちは。先週に続いて毎週土曜日に勝手に独自の視点で語る週刊国際ニュースVol.17をお届けします!日本だと雰囲気的に国際ニュースがフォーカスされづらいのと、もう少し幅広い地域のニュースを知れたら良いな・・と思っているのもあり、自分から国際ニュースを書いてしまおう!と思って始めました。今週もよろしくお願いします。

 

さて、先週の土曜日(9月19日)から今週の金曜日(9月25日)の間に起きたこととして気になったのはローマ法王習近平国家主席の米国訪問、ギリシャ第二次チプラス政権発足、日露外相会談の開催、イスラエル首相や軍トップのモスクワ訪問、IAEAのイラン訪問、イエメンのサヌアでテロ、国連サミット開催とマララさんら演説、フィリピン南部での誘拐事件、サウジで将棋倒しで大事故、iPhone発売、フォルクスワーゲン不正発覚などです。


ローマ法王が米国を訪問

数カ月前にこのブログでローマ法王フィラデルフィア訪問とそれに伴う観光客増加に際してAirbnbが合法化したニュースを当ブログでも取り上げました。そして、22日に予定通りキューバ訪問を終えた後にワシントンを訪問し、オバマ大統領らに出迎えられ、町も厳戒態勢となりました。また、法王は24日には米国議会で演説を行い、米国とキューバとの国交回復に関しても期待しておられました。ニューヨークやフィラデルフィアへも訪問されます。 

習近平国家主席が米国を訪問

ローマ法王と同じタイミングで、22日に中国の習近平国家主席はシアトルに到着しました。世界で中国経済への不安が広がっていますが、彼はここで経済状況が安定していることをアピールしていました。そして、25日にはワシントンのホワイトハウスオバマ大統領と会談をしました。主に南シナ海の岩礁埋め立て問題やサイバー問題について。世界で最も気を遣い合う会談の一つだろうなと思うのでした。

ギリシャ第二次チプラス政権発足

日曜日に総選挙が開かれていたギリシャですが、急進左派連合が勝利し、22日に第二次チプラス政権が発足することが発表されました。チプラス首相は先月末に解散を発表し、今回の発足により割れていた議会の安定を図り、作戦通りかなという印象を受けました。チプラス首相は元々反緊縮財政の立場で支持を受けていた人ですが、金融支援を受けるためにユーロの要求に応えなければいけないことも承知しているので、少し国民にとっては二枚舌のような所があったと思います。

 

前回の財務相は緊縮財政の中でも強硬姿勢を取っていて議会が荒れたこともあり、今回は穏健派でユーロからも改革を期待されるチャカロトス氏財務相として迎えることで、”緊縮財政に賛成するわけではないが現実的にユーロからの支援も大切”という二つのバランスを保つ形になったのではと個人的には思います。

・日露外相会談が開催

21日、ロシアを訪問中の岸田外務大臣とロシアのラブロフ外相が2会談しました。ラブロフ外相は「北方領土問題について協議していない」と発言したが、岸田外務大臣は「4時間半余りのうち、半分は北方領土問題について議論した」と反論する一幕も。しかし、両国は首脳や外相レベルでの会談を重ねる意向があり、また安倍首相もプーチン大統領の訪問に意欲を示しております。

 

明後日28日のニューヨークでの首脳会談で進展か見られるかどうかという状況だそうです。そこで22日にアメリカ国務省は、日露首脳会談についてはウクライナ問題等から日本に慎重な対応を求めました。しかし、近々アメリカもプーチン大統領と会談予定があるようですが。

イスラエル首相や軍トップがモスクワへ訪問

21日、イスラエルネタニヤフ首相はモスクワを訪問し、プーチン大統領と会談したようです。この会談は何だろうと調べておりました。議題は中東和平について。イスラエルからは軍のトップも訪問したようです。イスラエルと敵対する、レバノンを拠点にしたシーア派組織ヒズボラへシリアのアサド政権派から武器が供給されることを阻止するために尽力してきたと首相は述べました。

 

シリアでの軍備増強を指摘され、アサド政権を支援しているのではと指摘されているロシアですが、それは防衛的上の義務を果たすものと述べたようです。イスラエルはシリア内戦には不介入の意向だそうですが、これはシリア情勢において両国の衝突を避けるための、きな臭い会談でなのでしょうか…

IAEAがイラン訪問

21日にIAEAがイランの核活動を調べるため、パルチンというイランの軍事施設を初めて訪問したと天野事務局長は発表しました。このブログでも取り上げましたが、イランの核開発については今年7月に核協議という形でイランと欧米中6ヵ国と会談が行われ、合意が成立していました。それからイランは合意内容を守っているとされていましたが、パルチン施設で工事が進んでいる可能性が指摘され再び疑惑を持たれていたようです。そこで、20日に天野局長らはこの施設を訪れ、設備は何も設置されていなかったと述べました。

・イエメンのサヌアでテロ

今年からイエメン情勢は不安定で、24日にも自爆テロサヌアで発生して25人が死亡しました。今回はシーア派武装組織「フーシ派」に反対する勢力の犯行と見られるようです。フーシ派勢力に対してはサウジアラビアなどが攻撃を続けていて、今月頭にも空爆が行われました。当ブログでもイエメンのサヌア情勢については常に取り上げておりますので、興味がある方は最下部から過去記事をご覧くださいませ。

国連サミット開催とマララさんらが演説

25日、ノーベル平和賞を受賞したパキスタンマララさんは、国連サミットで演説しました。シリア難民の問題にも触れ、世界平和を強調しました。しかし、先週はパキスタンではタリバン勢力と軍の衝突もありましたね。この国連サミットは25日から27日まで開かれ、現在アメリカを訪問しているローマ法王も演説を行い、習近平国家主席や安倍首相も出席する一大イベントです。

フィリピン南部で誘拐事件

フィリピン南部のサマル島のリゾートで武装集団が侵入し、カナダ人観光客らを誘拐しました。日本人も拘束されましたが無事脱出に成功したようです。イスラム過激派組織「アブ・サヤフ」が関与している可能性があると日本では報道されておりました。

 

同組織は昨年にドイツ人を拘束し、イスラム国へ対抗する姿勢を取ったという理由からドイツ政府へ身代金を要求してたようです。このアブ・サヤフはイスラム国を支持する姿勢を見せているようで、イスラム国の東南アジアでの活動も不安視されていますが、身代金の要求のためにイスラム国の知名度を利用した身代金してるのではとも言われているようです。

・サウジで将棋倒しで大事故

24日、サウジアラビアのメッカ近郊のミナで将棋倒し事故が発生しました。「ハッジ」の最中に発生し、少なくとも700人を越える死者が出たそうです。サウジアラビアの友達に連絡しましたが、無事でした。ハッジとはイスラム教のメッカへの大巡礼のことで、世界中のイスラム教徒が訪れます。

 

★今週の個人的に興味深かった記事を紹介します 

pc.watch.impress.co.jp

 

9月25日午前8時から新型iPhone6s/6s Plusが販売されたようです。iPhoneファンは日本にも多く、僕もiPhoneを利用していますが5sです。何かもう古く感じてしまいますね。新型iPhoneが販売される時は行列になるのが風物詩で、表参道Apple storeの前では、前回の6販売時では中国人観光客になどによる大行列が出来ていましたが、今回は事前予約制と中国でも同日発売であったのもあってか、列は40人とスムーズに入店できたようです。前回は、恐らく中国へ転売目的で購入していた中国人観光客も多くいたのではないかと思います。僕もSIMロックフリー版を利用して、MVNOと料金をしっかりと比べて携帯代金を節約したいものです。

 

news.tv-asahi.co.jp

 

22日にフォルクスワーゲンがアメリカの排ガス規制を逃れるための不正ソフトを1100万台に搭載していたことが判明されたようです。約2兆円の罰金が科せされる模様です。

gigazine.net

 

皆さんは何か気になったニュースはありましたか?来週もよろしくお願いします!

 

※微力ながら極東、中東、ヨーロッパなどの国際関連ニュースの簡単な解説はできますので、質問や国際情勢に興味がある方はこちらからご連絡くださいませ。また万一に情報に誤りがある場合もご連絡いただけると幸いです。

 

RYOJI

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