世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

No.236:週刊国際ニュース.Vol.9


News of the World

Surreal Name Given

 

こんにちは。さて、いつまで続けられるかわからない新企画、先週に続いて今週も毎週土曜日に独断と偏見で語る週刊国際ニュースVol.9をお届けします!自分の情報量では少し書くのはキツい所もありますが、これもメディアかポータルサイトの運営を構想して作成しているのでその下積みとして書きます。

 

さて、先週の土曜日(7月25日)から今週の金曜日(7月31日)の間に起きたこととして気になったのは、2022年冬季オリンピックが北京に決定、トルコがクルド人勢力とイスラム国に同時進行で空爆開始、EUがマラリアのワクチンを発表、独メルケル首相4期目の出馬意向、アブドル・カラム元大統領死去、タリバン最高指導者オマル師が死亡か、オバマ大統領のアフリカ外遊などなどです。

  

・2022年の冬期オリンピック開催地が北京に決定

中国の北京とカザフスタンアルマトイ(アルマティ)が争っていた2022年の冬季オリンピックの開催地が北京に決まりました。冬期オリンピックに名を出した都市は少ないように思いますが、やはり予算の問題なのでしょうか。北京五輪を機にオリンピックの低コスト化の流れが生まれると良いかもしれないですね。人工雪を使う可能性は高いとのことですが。個人的な話ですが長年、カザフのアルマティは行きたいと思っている所です。

 

・トルコ、シリア国内のイスラム国拠点を空爆

24日の未明と深夜に、シリア国内のイスラムの3拠点を空爆したとのことです。先週は、クルド人勢力を狙ったイスラム国によるものと思われるテロがトルコ南部で起こっておりました。トルコ首相は攻撃を止めない姿勢らしく、イスラム国に対し事実上、宣戦布告した形になったかと思います。

 

・トルコ、イラク北部クルド人武装組織を空爆 

26日にトルコはイラク北部にある武装組織であるクルド労働者党PKK)の拠点を空爆しました。トルコは前回、2011年に激しい空爆を行っていたようです。実際は表面的にクルド人組織とイスラム国は対立関係にあるが、トルコはどちらかを利用するというようなことはせずに双方ともに正面から攻撃してテロ対策をしています。

 

アメリカはクルド人の立場をかばう形でイスラム国と戦っていますが、今回の空爆PKKを批判しつつもトルコ政府にも和平交渉を続けるよう、間を取り持つ形でアメリカ国務省はコメントしたようです。アメリカはイスラム国への対応のために、PKKと近い組織であるYPGというクルド人組織を支援しているようで、トルコとアメリカにはこのYPGに対する考え方の違いがあるのではないかと推測します。

 

参考: 

http://www.jiia.or.jp/report/keyword/key_0303_matsumoto.html

 

・EU、マラリアワクチンを推奨

EU当局は世界初のマラリアワクチンの利用を推奨したとのことです。WHOに認められれば利用されるとのこと。マラリアは蚊から感染し、最悪死に至る病です。特にアフリカでは多くの人が亡くなっています。また旅人の中でも気を付けなければいけない病気の代表なので、感染予防に大きな効果をもたらすことを期待します。ワクチン開発をしたのはグラクソ・スミスクライン社(参考GlaxoSmithKline)とのこと。

 

・ドイツメルケル首相、4期目出馬表明

31日にドイツのメルケル首相は、首相4期目に立候補する方針を固めるため選挙戦略について協議したとのことです。2016年に正式表明する見通しとのことです。今のEUは事実上ドイツ主導であり、次の2016年・17年と言うとEUから離脱する可能性をにおわせるイギリス、財政難であるギリシャなどの南欧諸国との関係など課題がさらに山積みになることが予想され、ドイツに対する批判も高まりそうなので、そんな厳しいEUの局面に対応する気力があるのは、さすがメルケル首相だと感じるのでした。

 

・インド核ミサイルの父アブドル・カラム元大統領死去

27日にインドのアブドル・カラム元大統領が死去しました。彼は国産人工衛星の打ち上げ、ミサイル開発、核兵器開発に力を入れていたとのことです。僕のFacebookではインド人の友達も多いので彼の写真が次々とアップされていました。そこで、僕はこのニュースを知りました。平和主義の日本ではあまり評価されなさそうですが、インドは核兵器を利用しパキスタンとも争っていたりと日本とは核に対する考えの違いがあるのかもしれません。インドの宇宙開発もかなり成長していると聞いたことがありますが、実際はどうなんでしょう。

 

マンハッタン計画関連の土地が国立歴史公園へ

28日に米国は「マンハッタン計画」関連地を国立歴史公園とすることを公表しました。核兵器開発が美化されるとのことで長崎や広島などが反対をしていました。マンハッタン計画第二次世界大戦中に、米国などの連合国が枢軸国に対抗するために急ピッチに行われた原子爆弾開発計画のことで、アメリカ国内での実験後、実際に1945年8月には日本に投下することになりました。

 

オバマ大統領、アフリカ外遊

今週オバマ大統領はケニアやエチオピアなどアフリカを訪問していました。27日はエチオピア首都アディスアベバへ行き、首相と会談しました。与党圧勝のエチオピアは野党からの反発が多いらしく、オバマ大統領は今回、エチオピアに対して民主化を促す立ち回りで首相と会ったようです。オバマ大統領は中国について言及したことから、アフリカで影響力を増す中国を意識しているのではとも言われています。

 

・マレーシア航空機撃墜事件の国際刑事法廷が否決される

昨年7月に起きた298名が亡くなったマレーシア航空機撃墜事件に関する法廷の設置を行う決議案が、29日に国連安保理によって採決されました。しかし、常任理事国であるロシアは拒否権を発動して否決されることに。ウクライナと親ロシア派双方で、濡れ衣を着せあっている状況ですが、拒否権を行使したことでロシアの印象は悪くなりそうです。

 

・メキシコ麻薬組織トップが脱獄で米国が対応

メキシコの麻薬組織トップが脱獄したことによって、米国は世界各国の警察と連携して拘束に向けて動いているとのこと。メキシコは麻薬やその組織を巡って多くの死傷者が出ている、いわゆる麻薬戦争が起きている国です。

 

タリバンの最高指導者オマル師が死亡と発表 

色々と憶測が飛び交っていましたが、30日にタリバンは最高指導者オマル氏の死亡していたことを認めたそうです。オマル氏は2013年の4月にパキスタンで死亡したとされ、パキスタン政府が現在仲介しているそうです。911のテロが起きた01年のアフガン戦争でタリバン政権が崩壊してから消息がわかっていなかったそうですが、米国はウサマ・ビンラディンと共に常に標的としていました。

 

サウジアラビア国王御一行が南フランスに行き、地元住民が騒然

サウジアラビアのサルマン国王御一行約1000面が南フランスの別荘にバカンスに行かれたとのことです。それに対し、周辺のビーチの立ち入りが禁止されたため、地元議員らが「公共のビーチだ」として反対し、13万人以上が署名したとのことです。ちなみにフィリピンで仲が良かったサウジの友達は南フランスに行きたいと言っていたな~と思い出しました。今の南フランスは良い時期ですからね…

 

・白人警官が黒人男性を射殺して起訴される

ナンバープレートのない車を発見した白人警官は、黒人男性に職務質問した際に射殺したということで起訴されていました。30日の裁判では、警官は「やむ得ない発砲だった」と無罪を主張しているとのことです。アメリカでも白人と黒人という形で報道されていたら、また差別が煽られそうだな~と思うのでした。もうこれは人種関係なくこの警官個人の問題ではないかと個人的には思いますが…

 

・行方不明のマレーシア航空機、インド洋で残骸が発見か

31日にインド洋レユニオン島で、昨年から行方不明となっていたマレーシア航空機と同じボーイング777型機の残骸が発見されたとのことです。

 

・ キム・ヒョンジュン南米講演のため出発

ベネズエラガイアナなど色々と問題があるのですが、今週の南米というとこのニュースしか僕の耳には入ってきませんでした(笑)キム氏は韓国の歌手ということですが、恐縮ですが彼のことは全く知りません。(ファンの方いたらすいません)しかし、南米の多くの所で韓流ブームは起きているのは知っています。(ベネズエラガイアナの関係については石油採掘の関係で常に争っています)

 

ということで今週は全体的に、中東ではイスラム国やクルド人勢力と関連して治安が悪化し、イラン情勢が変化し、ロシアのクリミアへの軍備配備と欧米諸国の対立が必至だったり、南シナ海における中国の軍事演習や日本や米国との対立がおきたりなど、国際情勢は緊迫している一週間だったかと思います。皆さんは気になったニュースはありましたか?来週もお願いします!

 

※万一、ニュースの記事の詳細に誤りがある場合、問い合わせフォームまでご連絡いただけると幸いです。追記させていただきます。

 

RYOJI

 

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