世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

週刊国際ニュース.Vol.6


News of the World

Surreal Name Given

 

こんにちは。さて、いつまで続けられるかわからない新企画、先週に続いて今週も毎週土曜日に独断と偏見で語る週刊国際ニュースVol.6をお届けします。当方、ギリギリにこの記事を書きあげて更新し、現在ジムでトレーニングしていると言った具合です。ニュースは抽象的なことを書けないのもあって、意外と神経を使ったり。しかし、肉体と頭脳をすばやく使うのは気持ち良い。

 

さて、先週の土曜日(7月4日)から今週の金曜日(7月10日)の間に起きたこととして気になったのは、台湾で抗日戦争勝利パレード、無人貨物船が国際宇宙ステーションへ、米フィラデルフィアAirbnb合法化、トルコで反中国デモ、ギリシャ構造改革案、BRICS首脳会談、軍艦島世界遺産登録、上海市場急落、イラン核協議延長などです。

 

・安倍首相、ミャンマー大統領と面会する

3日の出来事ではありますが、安倍首相は「ミャンマー産業発展ビジョン」を来日していたミャンマーテインセイン大統領に提出していたようです。日本政府としてもミャンマーへの投資に積極的と言えると思います。特に都市部の製造業でしょうか。僕がビザ申請をした時に見た大使館の行列を思うと、日本人は積極的にミャンマーへ進出している印象があります。

 

・台湾で抗日戦争勝利70年記念パレード行われる

中国でも記念式典が開かれると耳に入っておりますが、4日に台湾の新竹県でも行われたそうです。日中戦争中に日本軍は蒋介石率いる国民党と戦闘を繰り広げていました。(国民党は共産党との戦闘後、台湾へ逃れます)これで、馬英九総統日中戦争における国民党の功績をアピールする形にもなりました。当時、台湾は日本の統治下にあり、戦後も比較的に良好な関係を保っているため、両国民にとっては複雑なイベントかもしれませんね。

 

・ロシアのプログレ国際宇宙ステーションに到着する

宇宙飛行士の食料や実験器具などを搭載した無人貨物船プログレが5日に国際宇宙ステーションに到着したようです。そして、予定通りに全自動によるドッキングを完了し、23日には予定通りに日本人飛行士の油井さんも出発する見通しです。先日最終選考が行われたMars oneプロジェクトで火星に行く同胞の地球人を見捨てないためにも、火星にもこうした補給船を飛ばす技術ができると良いですね・・。(マーズワンが本当に行われるかわかりませんが。)

 

・ナイジェリアでテロ相次ぐ

中部ジョスという街で、爆発によって44名が死亡するテロが起きたそうです。先週も起きていましたが、同じく「ボコ・ハラム」による犯行と見られています。ボコ・ハラムについては、4号、5号にも記載しましたので、最下部からご覧下さい。

 

Airbnbフィラデルフィアペンシルバニア州)で合法化される

いつか決まったかはわかりませんが、Airbnbのようなルームシェアリングサービスが米のフィラデルフィアで合法化されていたようです。それと関連付けて、下記の記事では、今年9月にフィラデルフィアローマ教皇が訪問される予定のため、その際に空き部屋が少なることが予想され、Airbnbなどのサービスの利便性が語られています。ちなみにローマ教皇は今週南米を訪問されていました。また、東京五輪に向けて東京も特区としてAirbnbのような民泊サービスが正式に認められるかもしれません。

 

www.gizmodo.jp

 

・トルコでウイグル人による中国への抗議デモが行われる

ウイグル族イスラム教)によるラマダンなどの宗教活動を中国政府が制限していることに対し、最近のトルコでは、ウイグル人による中華料理店を襲撃するなど反中国デモが起こっていました。5日にはイスタンブールトプカプ宮殿近くで、韓国人観光客が勘違いで襲われ、機動隊に救助される一幕がありました。ウイグルの問題は中国が抱える国内問題の一つです。イスタンブールは日本人も多いので見た目による勘違いで襲われないことを祈ります。

 

ギリシャ国民投票開票と構造改革

先週の週刊国際ニュースを更新した翌日の5日にギリシャ国民投票の開票が行われ、賛成38%、反対62%と当初拮抗すると予想されていた選挙も反対が大きく上回る結果となりました。なぜか、僕は大阪都構想の是非を問う選挙を思い出しました。選挙後、EU各国は緊急で会談し、チプラス首相が強く責められる一幕も見られましたが、ギリシャは新たな構造改革を9日に提出しました。

 

その改革案を明日12日のEU28ヵ国による首脳会談の中で検討し、ギリシャへの対応を決める予定だそうです。そして、昨日のギリシャの議会では、税金や年金支給開始年齢の引き上げなどの改革案が可決されることになり、「あれ?国民投票では緊縮財政反対派が上回っているのに、この改革案が可決されて良いのか?」と個人的には思うのでした。取りあえず、ギリシャへの金融支援を再会するかがどうか明日には決定されるそうです。

 

BRICS首脳会議が開催される

新興国で影響力を増す中国、ロシア、インド、ブラジル、南アフリカの5か国で構成される所謂BIRCSの首脳会談が8日夜にロシアで開かれました。中央アジアなどで、ロシアと中国は互いの関係を強化する意図が感じられる会談になりました。ギリシャが金融支援が受けられなかった場合、ギリシャに対して両国の動きがあるかもしれませんね。

 

・日本の軍艦島などが世界遺産に登録される

7月5日に軍艦島などが世界遺産登録されることが決定されました。しかし、軍艦島は「強制労働」が行われた場所として、日本側は韓国側の抵抗にあっていましたが、それを配慮したのか「働かされた」という文言を文書に入れていました。日本側は強制労働を意味するものではないとしていますが、韓国側に今回の文言はまた利用されてしまうかもしれないと日本では懸念の声も

 

なぜ、こんなことまで反対するんだ・・と日本人にとっては嫌がらせ感が強いですが、特に韓国は今回の世界遺産に対してシビアになり過ぎな印象も抱きました。これからも世界遺産の数は増えると思うので、益々「世界遺産」という名目に価値はなくなっていくと思うのですが。ピラミッドは世界遺産だから人気があるのではなく、ピラミッドだからこそ人気があるものです。これを外交カードとして使うのは、ただの名目に過ぎない「世界遺産」に価値を見出し過ぎている気がします。

 

ベルルスコーニ元首相、禁錮刑3年を言い渡される

イタリアのベルルスコーニ元首相は上院議員を300万ユーロで買収した罪で問われていたようです。7月9日の裁判で禁錮3年下されましたが、実際にどうなるのでしょうか。

 

上海市場が急落

日経平均にも影響を受けましたが、8日に上海の株式市場の株価が8%以上が急落し、政府が半分以上の上場企業に対し、株式の売買を停止するというパワープレイが見せられました。しかし、現在は再び勢いを取り戻して上昇しています。

 

・シリア難民が400万人を越える

UNHCRという団体によると、これまでのシリア人難民は400万人以上に達したとのことです。それはアフガニスタン460万人に迫る勢いとのことです。近隣中東諸国を始めとして、ヨーロッパに向かう人も多いでしょう。最近は北アフリカから地中海を越えてヨーロッパに行く移民が多いというニュースも聞くので、ますますヨーロッパにおける移民問題と直結しそうです。

 

・アメリカとベトナムの首脳会談が開かれる

先日キューバと国交正常化合意をしたアメリカですが、7日にアメリカのオバマ大統領はベトナムのチョン共産党書記長と会談をしました。ベトナム戦争後、初めて書記長による訪米が実現し、オバマ大統領は今回の会談における「歴史的意義」を強調しました。この背景では、南シナ海における中国を牽制する両国の狙いもあると言われています。

 

・イラン核協議が延長へ

先週にこのブログにも取り上げましたが、ウィーンでイランの核問題の解決を目指す6ヵ国とイランの協議が行われていました。最終合意の期限は10日とされていましたが、13日まで延長されることに決定したようです。

 

前回が2度目だったので、今回は3度目の延長となります。アメリカのケリー国務長官は「前進があった」としています。結果的にイランへの制裁は一部解除されるのでしょうか。蛇足ですが、ケリー国務長官って自転車の事故か何かで骨折してたような気がするんですが、お元気なようですね。

 

皆さんは気になったニュースはありましたか?来週も気になった国際ニュースを取り上げていきたいと思います。良い日曜日をお迎えください!

 

RYOJI

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