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世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

都合の良いアイデンティティを利用する


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トゥールーズ / フランス) 

 

こんにちは。本日のアジア市場は株安となりましたね。所で先日イタリアンレストランで友達と食事をしました。お手頃で味も悪くなく、店も広くてとてもリラックスできて良かったです。ちょっとギリシャの問題の話題になったので、そこから世界中の問題の話になりました。

 

欧州出身の人と食事したので、移民問題が大きなテーマになっているよね~という話にもなりました。前にドイツのドレスデンで移民反対の大規模なデモが起きていた記憶がありますが、ドイツは民族主義の負の歴史を持っているので過剰にデモを行う人はかなり叩かれているようです。しかし、オーストリアなどでは極右政党も活発になっていきそうだとか。

 

僕の周りの日本人の友人も移民に対して厳しい意見を持っている人は多くいますが、僕の欧州の友人は意外と優しい人が多くて、「移民排除しようとしている人達は自分達が難民になることを考えていないから軽率に言えるんだ」と言っていました。確かにスウェーデンにしても今後豊かな国で入られるかはわかりません。難民のために税金が使われるのは嫌だという気持ちはわからない訳でもないですが。

 

その友人が「友人のドイツ人がイスラム教徒に対する一辺倒な考えで移民受け入れを拒否すべきとFacebookに書いていたのでフレンドから外した」と言っていました。確かにクリスチャンでもポーランド系(カトリック)のドイツ人なども大勢いる訳で、自分がイスラム教徒ではなくても、マイノリティを認めないことに不愉快に思う人もいるでしょう。

 

そもそも、移民を排除したいのなら仲良し固めであるFacebookにそういうことを書くこと自体が有益な行為ではないよな・・と思いましたが、それはおいておき、人間というのは自分が今まで経験した価値観でしか人を判断できないという欠点があるなと思うのでした。ひどい人は思い込みで考えてしまう癖がずっと治らない。

 

それを書いたドイツ人は恐らくイスラム教イスラム系の過激派組織などの区別は全くついておらず、中東の国と位置もろくに言えないのでしょう。そういう知識の土壌だと、利権を握っている賢い人達にプロパガンダなどで騙されてしまいます。実際に賢い人達は上の方で人種や宗教関係なく自らの利益のためにうまく交渉していますよね・・。

 

僕の先祖は、記録として少なくとも江戸時代あたりからは某藩にいたみたいで、所謂大和民族とわかっていて、明治政府による廃藩置県以降は自動的に戸籍を持ち「日本人」の家庭になりました。こんな僕みたいな通称「純日本人」は今の時代でも日本は圧倒的に多いでしょう。そのため、日本では例えばハーフの人達の気持ちがわからない人が多かったりするんだと思います。ハーフという言葉も日本独特の不思議な言葉ですが・・

 

また、日本は周りに合わせる文化やウチとソトの文化が発達しているので、特に皆と似ている方が活きやすい国の一つだと思います。僕は所謂「ハーフ」の友人を他の友達との飲み会に誘ったことがありますが、その時に友人は酔っぱらって鬱憤を晴らして居酒屋で大暴れしたこと時のことを今でも印象に残っています。

 

それはハーフであることの不自由さ(例えば職務質問が多い、日本人なのに見た目から英語で話しかけられるなど)を、職務質問された経験のない僕に八つ当たりをしてきたのです。俺はそんなことで区別したことないのに失礼だなと怒り返しましたが、確かに日本人っぽいオリエンタルな顔じゃないと日本では生きづらいかもなっと心の中では思うのでした。日本人なのに店員から英語で話しかけられるのは確かに面倒そう。

 

また、小さい頃というのは皆と違うことを恐れやすいですからね。自分自身は問題がなくても周りがいじめてきますから。そのため、意識して育ってしまうものなんだろうと思うのでした。そんな彼は、結局その後に暴れるもんだから、彼的には「不当に」職務質問してくる警察に「正当な理由」で結局尋問されるというオチでしたが・・(笑)

 

ハーフの人を不法移民的な扱いをする警察などを見ると、人は基本的に相手の立場に立って考えることが難しいのだと思います。それは、人種などの見た目、宗教、国籍などが一番簡単でわかりやすく現れますが、その他だと有名人やお金持ちも勝手な個人の思い込みフィルターで性格などを判断されています。僕も自然と思い込んで話しかけているかもしれません。

 

一方、僕は日本人として誇りに思っている所があります。正確には自分が「日本人」ということにこだわりがある訳でもなく国籍は飾りにしか過ぎないと思っているのですが、文化的な物に対する誇りというか、ただ漠然と好きなという感情です。そのため、他国には特に憧れがありません。

 

なので、日本にいる外国人のように、外国でいつまで経っても友人からアジアから来た「外国人」として扱われても僕は別に何ともないと思います。「サムライ!」と言われたら、「ハイハイ・・」ってサムライのマネを永遠にできる気概はあります。また、車に興味がなくても「TOYOTA!」と言われて、「HONDA!」と言い返したりもストレスなくできます。それは日本的な物は基本的に好きだからです。

 

という感じで国の印象などアイデンティティは悪いことだけでもないので、良いことに利用した方が絶対に良いと思っています。例えばフランスに住んでいる人達に対して何か働きかけるにしても、やはり「フランス」というキーワードから入って相手の心をつかむのが大切だったりしますし。

 

その人がフランスが大嫌いで日本に興味を持ったフランス人である可能性があるかもしれませんが、フランスをきっかけに歩み寄ってくれる「姿勢」を見せられて悪い気はしないと思います。

 

なので、ハーフの人で2つのアイデンティティがあって悩んでいる人も、その両方のアイデンティティの良い所だけ利用するのも良いのかなぁなんて思ったりします。その両国の架け橋になったりとか。若しくは「国」というものにこだわりを持たないとか・・実際にアイデンティティに悩まされ、両方の土地に愛着があるのに外国人扱いをされてうんざりしたのか第三国で頑張った知人がいます。

 

いずれにせよ、お客さんだったり、友人だったりすると、そんな括りはどうでもよく最終的に自分と相手だけの関係が重要になってきます。その領域に入ってからは、思い込みをできるだけ外してその人個人として見るのが大事だと思っています。僕は「この国の人はテキトーだから大変だね・・」って日本人から言われても、そこは頑張って惑わされないようにしています。それは仕事などでは意味のないフィルターなので。

 

結論として、周りに本当の自分を理解されようとか、本当の自分を探そうと思うのは止めて、相手にその姿勢で臨めば相手もそうしてくれるんじゃないだろうかと思うのでした。相手からの反応は期待しないくらいがちょうどいいかなと思います。でも、あなたがハーフとして悩みを抱えているのなら、僕みたいな考えの純日本人もいますよということでした。

 

さて、外国に住む僕の友人は、こんな自分を先に「日本人」という先入観で見て「どうせ寿司ばっかり食ってんだろ」などと陰で思っているのだろうか・・(笑)友達なら何でもいいんですけどね。ただ、自分からは思い込みはなるべく作らないようにしたいのでした。僕の友人のドイツ人はビールを飲めない人ばっかりですから。

 

RYOJI