世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

週刊国際ニュース.Vol.5


News of the World

Surreal Name Given

 

こんにちは。さて、いつまで続けられるかわからない新企画で、先週に続いて今週も毎週土曜日に独断と偏見で語る週刊国際ニュースVol.5をお届けします。この前にギリシャの友達と連絡していましたが、僕のギリシャの友人の一人はECBなどの構造改革案受け入れに対し「YES」側でした。明日は政府の意見がブレて国民に再度判断してもらうという酷な選挙になりそうですね・・。

 

さて、先週の土曜日(6月27日)から今週の金曜日(7月3日)の間に起きたこととして気になったのは、米連邦最高裁同性婚を全米すべての州で認める、セルビアサラエボ事件を起こした青年像の除幕式が開かれる、北京でAIIBの署名式典が開かれる、ギリシャ国民投票迫る、イラン核協議、アメリカとキューバ国交正常化合意、ナイジェリアでテロ、ローマ教皇南米訪問などです。

 

・米連邦最高裁同性婚を全米すべての州で認める

 

上記の判断により、28日には同性愛者らが権利を求めて行進するパレードが世界中で行われました。韓国の様子は韓国の友人のFacebookから見ました。トルコでのパレードでは、エルドアン政権の批判も行われたために、催涙ガスなどでこのパレードを排除する動きもあったようです。また、Facebook上では多くの国の人がレインボー色にプロフィール画像を変えていました。

 

世界的に人種差別と男女差別は(制度上は)解決されていっているので、次は同性愛者への差別も先進国から減っていくというのが人類の必然の流れかなと思うのでした。個人的に21世紀は「事実婚」の時代と思っているのですが、同性愛者の彼らにとって「結婚」という制度の信用力や影響力はまだ大きいということも併せて勉強になりました。

 

サラエボ事件を起こした青年像の除幕式が行われる

 

セルビアベオグラードで、オーストリア=ハンガリー帝国皇位継承者のフェルディナント大公を暗殺した(サラエボ事件セルビア人青年像の除幕式が行われたそうです。彼が第一次世界大戦を引き起こしたきっかけとなり、テロリストとの見方もありますが、セルビア人民族意識を高めた人として現地で評価が高いのもあるのでしょう。特に旧ユーゴスラビアは民族問題が絶えない地域でした。

 

話はそれますが、今年の4月にこのセルビアクロアチアの間に、仮想の「新国家」が出来たことをご存知でしょうか。通貨もビットコインのような仮想通貨です。その名も「リベルランド」。現在、国民を募集しているみたいですね。なぜか僕はTwitterでフォローされております。下記の記事によると、セルビアクロアチアは「おふざけ」だと相手にしていない様子です。

 

www.cnn.co.jp

 

・アジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立協定の署名式が中国で開かれる

 

中国が議決権の25~30%を持って主導するAIIBの署名式が29日に北京で行われました。今までの世界経済をけん引してきたアメリカそして日本の立場が、中国のパワーによって変わってきている状況を表しているかのような気もします。ドルや円の影響力はどうなっていくのでしょうか。

 

アジアの新興国への貸付機関としては、日本とアメリカが主導している「アジア開発銀行(ADB)」がすでに存在しているので、日本とアメリカの動きは理解できます。しかし、アメリカの安全保障の枠組みに入っている国は板挟みなのか、フィリピンなどは署名を見送ることになったそうです。欧州のイギリス、ドイツ、フランスは署名しているようです。

 

ギリシャ国民投票が5日に迫る

 

債権者(ECB、IMF)などが示した改革案を受け入れるか否かの国民投票が5日に開かれることになりました。チプラス首相も立場上、NOでもEUから離脱する可能性はないと言っているようですが、ギリシャ国民も世界の人もEU残留か否かを決める選挙に近いと考えていると思います。6月30日には、金融支援を支持するデモに参加した人数は反対派(チプラス首相支持)よりも上回っていたとのことです。

 

EUの傘下ではないと、常に際どい関係にある隣国トルコなどの脅威が増すのではないかと思っているギリシャ人は中にはいると思います。ギリシャとトルコは同じNATO加盟国みたいですが・・。また、僕としては隣国のアルバニアマケドニアとも仲が良さそうには見えません。

  

・イラン外相とアメリカ国務長官がウィーンで会談

 

6月30日、オーストリアのウィーンでイラン外相が米ケリー国務長官と会談しました。 例年と同じく主要6ヵ国が現在イランとウィーンで協議をしているとのことです。また、IAEAとして、イランは濃縮ウランの備蓄量はジュネーブ合意を遵守しているとの見方もしており、天野事務総長はイランの核兵器疑惑解明を求めて7月2日にテヘランを訪問しロウハニ大統領と会談。進展はいかに。

 

協議を行っている6か国はアメリカ、ロシア、ドイツ、中国、イギリス、フランスであると記憶していますが、例えばアメリカと前向きな合意が成立した場合、中東情勢に影響を与えそうです。イランとの関係はサウジアラビアとの関係にも影響するからです。そして、現在サウジアラビアなどによるフーシ派を対象にした爆撃によって、多くの人が被害に遭っているイエメン情勢とも密接に関わっていくかもしれません。個人的には幅広く中東情勢を見ています。

 

・アメリカとキューバ国交正常化合意

 

冷戦下で1961年には国交断絶し、米国がケネディ大統領、ソ連はフルシチョフ書記長の時代に起きた「キューバ危機」などを経て、ついに国交正常化合意に至りました。テロ支援国家も解除へ。僕は南米にいる時に「アメリカン航空を使って日本に帰るのならキューバには来れない」ということを聞いて、ハバナに行けなかったことがありましたので、キューバは行ってみたい所です。日本とキューバは元々国交はありますが、アメリカの影響下にあって中々動けなかったので、これから積極的に投資に動けるのかもしれません。

 

・ナイジェリアでボコ・ハラムによるテロ

 

以前、このブログでも取り上げた隣国チャドで起きたボコハラムによるテロがナイジェリア北東部で起き、7月2日に150名が殺害されたことが判明したようです。これで、ナイジェリアはブハリ新大統領になってから、1日に発生した犠牲者数が最多になってしまったそうです。彼はカメルーンやチャドなどと協力し、ボコハラムの掃討作戦に乗り出していました。

 

ローマ教皇フランシスコ、南米訪問へ

 

初の南米(アルゼンチン)出身のローマ教皇が2年ぶり2度目の南米へ訪問することが決まったようです。7月5日から12日にかけて、エクアドルボリビアパラグアイの3ヶ国をご訪問予定です。僕がフィリピンへ行った一週間前に、教皇がフィリピンに来られていたのを思い出します。

 

以上、今週も週刊国際ニュースでした。取り上げた情勢の中で、本日土曜日に新たに進展しているものもあるかもしれませんが、7月3日の金曜日までの情勢で記載しております。皆さんが気になったニュースはありましたか?来週も続けていけたらと思います!

 

RYOJI

 

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