オアフ島にある真珠湾
こんにちは。 今僕がいるフィリピンはハワイより暖かいかもしれません。さて、真珠湾攻撃からちょうど70年経った2011年に僕はロサンゼルスからオアフ島へ行き日本を目指していました。そして、その時ホノルルのホステルでたまたま同部屋だった日系アメリカ人や日本人の旅人と真珠湾に行くのでした。
どちらかというと日本人にとってハワイは、家族連れや少し贅沢な旅をする場所なので、ホステルには日本人は全くいなかったのですが、偶然同じ部屋だった日本人や日系の人と一緒になりました。その縁もあってかかなり飲み、その時に「次の朝に真珠湾へ行く」と言うと皆が付いてきてくれました。
ホノルルの中心のバスターミナルから、バスを乗り継いで真珠湾へ向かいます。途中で行き過ぎてしまい、人に尋ねたりしてバスでまた戻ってと何とか真珠湾に辿り着きました(笑)アリゾナメモリアルと言うと、運転手さんはわかってくれると思います。
今もアメリカの海軍基地になっているようですが、アメリカの第二次世界大戦(太平洋戦線)に関する展示室などがあるため部分的に見学することができました。しかし、僕が行った時は日本人観光客は殆どはおらず、アメリカの団体観光客が多かったです。
日本は第二次世界大戦中に、日本の中国・太平洋への進出を牽制していたアメリカと外交交渉(ハル・ノートなどが有名)を続けていましたが、結果的に交渉が決裂しました。そして、1941年12月8日に択捉島から出撃した日本軍は、この真珠湾を攻撃してアメリカに宣戦布告し太平洋戦争に踏み切ることに。アメリカでは"Remeber the Pearl Harbor"という言葉と共に反日感情が煽られ、日本は1945年にアメリカ軍を中心とした連合国に無条件降伏して敗戦します。
少し画像が小さいですが、真ん中にある白い建物がよく12月8日(7日)のニュース等で映し出される「アリゾナメモリアル」です。戦艦アリゾナがこの白い建物の下に沈没をしており、今も歴史遺産としてそのまま残されています。
展示室には当時の日本の様子を展示しているコーナーもありました。少し展示の内容が変わったという話も聞きましたが、現在アメリカと日本は同盟国だからか、一方的に日本のことを悪く言うような展示の仕方ではない印象を受けました。山本五十六氏個人に関する展示もあったのが印象的でした。
これは太平洋戦争が始まる前の日本の勢力図です。ご覧の通り、南樺太や千島列島、台湾、南北朝鮮、サイパンやパラオなど太平洋諸島が日本の領地となっています。
これは太平洋戦争が始まった当時の日米の戦力比較図です。当初は日本の戦力の方が勝っており、米軍の3倍の空母を所有していたとあります(軍事に詳しくないので、もしかしたら空母ではなく戦艦かもしれません)世界最大規模の海軍を持つ日本とアメリカが争うという、それだけ世界が追い込まれていた時代だったのだと痛感しました。
僕は第二次世界大戦関連で有名な所だと、広島の原爆ドーム、ポーランドのアウシュビッツ、タイの戦場に架ける橋(カンチャナブリ)、ロシアの勝利記念塔などへ行きましたが、それぞれの国の第二次世界大戦に対するスタンスを見ることができました。
例えば、アメリカは戦争に勝利した正義感を出してたり、ロシアは我こそがファシズムに勝利したという感じを出していたり、敗戦国のドイツは完全にナチスを否定するスタンスだったり。
しかし、僕たち日本人は加害者でもあり、原爆や本土空襲などで被害者でもある双方の意識が強いため、両方の立場が垣間見えるように思います。それが中国・韓国との外交摩擦の原因にもなっていたり、また国内の世論が分かれたりするのを見ると、僕たちにとってのこの戦争はまだ解決できていないかもしれないと思うのでした。
RYOJI
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