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世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

これからの日本の対応とヨルダンの話

国際情勢 中東 ヨルダン

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こんにちは。安倍首相の中東諸国訪問に合わせた形で、イスラムが邦人を人質に取り殺害予告動画を出したため、現在日本中で衝撃が走っています。僕は同時に2004年頃のイラクで邦人男性が殺害された事件を思い出しました。

 

それは、2011年に僕は中東を旅行していてヨルダンにあるコーダホテルという所に宿泊したことがあったからです。そこは、イラクでテロリスト集団によって亡くなった香田さんが出発したホステルであったことから名前の由来となっています。

 

日本好きのヨルダン人のオーナーが、この痛ましい事件を忘れないようにと名前がつけられました(役所に再登記したかはわかりませんが、日本語でコーダホテルと書かれていました。正式名所はマンスールホテル。)

 

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(ヨルダンはアンマン城から眺めるアンマン市内)

 

このホステルには多くの日本人が来ていました。 僕が中東を旅行していた時は、丁度アラブの春が始まっていたのもあり、シリア情勢がきな臭くなっている頃で、このホステルに滞在する多くの日本の旅人はシリアに行こうとしても入国が難しくできず、どうやってトルコに行くか、ルートを探っている人が多かったです。

 

今ではシリアは危険な印象がありますが、2011年以前ではエジプト、ヨルダン、レバノン、シリア、トルコといった形で中東から欧州へ旅行する人はとても多かったのです。特に日本人の旅人が多く、殆どが同じルートになるため、日本人旅行者同士が結ばれやすいラブロードと言われるくらいでした。

 

このホステルのオーナーは、日本人女性と結婚した後は管理をルアイさんという人に任せていましたが、このルアイさんという人もとても親切なヨルダン人でした。今でもFacebookでつながっていますが優しい人です。

 

彼らが日本人をひいきしてくれるのは、他の国に比べて日本人の礼儀正しさや優しさに惹かれたようです。ヨーロッパ諸国に良い印象を持っている人が多くなかったのかはわかりませんが、アジア人として僕たちに共感する部分があったと言っていた気がします。

 

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(アンマンの子供たち)

 

今は価値観も多様化しているので、これからは変わってくるとは思いますが、確かに日本人ということで声をかけられて、彼らが所有する日本の車を指して"TOYOTA!"っと自慢してくれたり、日本への印象はヨーロッパ諸国と比べると良いとは個人的には思います。ヨルダン以外の中東諸国も含めて。また前回のアジアカップで、日本は丁度優勝していたので一般人がサッカーに誘ってくれたり、おめでとう!と言ってくれたりもしました。

 

このようなイスラム諸国との良好な関係を今後も維持したいと考えるので、イスラム国に対しても、なるべく欧米諸国と同じ路線を歩んで欲しくないなと考えるのが、中東に行ったことのある多くの日本人の心情ではないかなと考えます。そして、西洋諸国とイスラム諸国という構造で考えると微妙な関係になってきていることは事実だとは思います。こういった今までの微妙な関係を利用してきて、これからも利用されていくのが、やはり政治というものだろうと思います。

 

イスラム国も賢いので、日本が西洋諸国に手を貸してイスラム圏を脅かすとは本気では思っていないと思います。また日本が行ってきたイラクなどの投資を見ても人道支援を行う立場だというのは理解していると思います。というより人道支援しか行えず、主にお金しか使えない日本の軍事的な立場も理解しているとも思います。

 

つまり、身代金の莫大な金額からしても、残念ながら日本はイデオロギーなどではなく「お金」として見られているのが本音だと思います。また、この事件によって、日本政府や世論が考えるイスラム国への対応が変わることがあれば、欧米諸国に比べて労力を負担せずに得られるものが多いですし。

 

この日本の対策や世論が変わる可能性が考えられる理由は、逆説的ですが日本はイスラム諸国との歪みが殆どない所にもあるでのはないかと思います。例えば、日本の世論が「今までイスラム圏の人々との関係性を崩して、欧米諸国やイスラエル寄りになるのはダメだ」と考える素質があると彼らは考えているのかも?とまで推測してしまいます。ビデオでは政府だけでなく日本国民に対してもメッセージを発していましたし。欧米と括る考え方はとても20世紀的ですが。

 

そのため、西洋諸国のヨーロッパやアメリカ人とイスラム圏といった単純な対立構造として認識を見誤らず、一般の日本人とイスラム諸国の人達との関係性はこれからも変わらず、比較的に良好な関係を維持することは本当に大事だと思うのでした。

 

しかし、そういった交流を促すのも旅人だったりしますし、現地の情報を日本語で得られるのもジャーナリストのおかげです。そのため、今回の邦人はどういった人達かは詳しく知りませんが、一括りに「外国を旅をしている人が悪い」と言われないような社会であると良いなとも思うのでした。何よりも、命だけは助けて欲しいです。

 

RYOJI

 

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