独立選挙直後のスコットランド
こんにちは。僕は先日ヨーロッパを旅していた際にシェンゲン協定の滞在可能日数(90日)を越えてしまう恐れがあったため、オランダからシェンゲン協定外のアイルランドに飛び、スコットランド経由でアジア(モンゴルと日本)を目指し直したことがありました。今日はそんなタイミングで訪れたスコットランドについて書いていきます。
スコットランドは学生時代のバンドサークルの友達がいたので、機会があったら絶対に訪れたいと思っていた街でした。アイルランドのダブリンからライアンエアーでエディンバラの空港に着くと彼が車で空港に迎えに来てくれました。
※エディンバラ空港から中心部のプリンセスストリート(スコットモニュメント)まではバス(WiFi付き)で30分程で行くことができます。
(写真はスコットランドはプリンセスストリートの裏側。尖った建物がスコットモニュメントです。旅行客にとって目印となり待ち合わせ場所としても便利です。)
僕が訪れたのはイギリスからの独立を問う選挙が終わった直後で、僕は選挙結果を聞いていなかったので、スコットランド人の友人から選挙の結果を直接聞きました。
すると結果は独立ならず。しかし、まだ路上や電灯にはYES(賛成)やNO(反対)のステッカーが沢山貼ってありました。スコットランドは18世紀初頭にイングランド(英国)に組み込まれる歴史を持ちますが、それ以来の独立になるかという状況でした。
友人はスコットランド人でかつ独立を希望していたので、結果に酷く落ち込んでいたようでした。しかし、多くの人が選挙に行っていた事実と、また接戦だったことはプラス評価をしていました。
元々スコットランドポンドという形でポンドは流通していましたが(ロンドンなどイングランドでは人によっては使わせてもらえないらしいですが)、イギリスはスコットランドが独立する場合はこのポンドの使用を認めないと反論してたようです。そのため、スコットランドはユーロを導入するか独自の新しい通貨を利用するかに迫られていて、そこも争点となっていました。
そして選挙直前に、BBCなどが「独立が決まった場合に、多くの銀行がスコットランドから撤退を考えている」というニュースを流していたのが罪深かかったと友人の分析。しかし、このスコットランドをきっかけにして、ウェールズや、スペインのカタルーニャなどに派生して、これから独立の気運が高まるかもしれませんね。
写真はエディンバラの一大観光名所であるエディンバラ城です。ここからも街を一望できます。14世紀に古代から要塞として利用されたこの地に城が造られました。多くの観光客が訪れます。
そして、エディンバラ城へ向かって歩いているとアダムスミス像を発見することに。ここで始めて彼がスコットランド出身だったことを知りました。彼は国富論を発表したことで歴史学者や経済学者に有名な人物です。
彼は国富論の中で「神の見えざる手」を説き、市場価格の変動(需要と供給のバランス)は、政府の介入なくとも個々人の利益の追求によって自動的に調節されると説いた人物です(経済学部卒業なのに売る覚えです)
そんな形でエディンバラを観光した後、エディンバラ郊外のHaddington(ハッディントン)にある友人の家に行き、ビールやスコッチ(ウィスキー)を堪能するのでした。また、小さい町のパブにも行くことができて良い経験になりました。ウィスキー好きの方には特に楽しめる街だと思うのでした。
RYOJI
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