世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

旅だけでは中々出会えなかった同胞たち


in Shinjuku
Takeshi Garcia

 

昨日の記事に記載しましたが、先日に旧友と話していた時に、僕が予定通り会社を辞めて旅をしているから「(好意的な意味で)普通の人生じゃないよね。」っと言われ、「普通の人生とか普通じゃないとかって今の時代あるのかな?」と聞き返すという会話をしていました。

 

人間は自分に似た人達が周りに集まりやすいので、そのコミュニティの共通の感覚が社会全体の考え方と思いがちです。特に日本は皆で同じ価値観を共有しやすいので、そういった傾向は強いでしょう。しかし、日本も含めて世界は本当に多様化していることに気づくのでした。

 

彼の中で「大学卒業して辞めずに会社に勤め続けること」が普通だとした場合、確かに大学の仲間で考えると僕は少し違う道を歩んでいるので普通でないことはわかります。しかし、日本人や外国人問わず、こうして旅をしている人が周りに多かったので、僕はあまり特別には感じていませんでした。

 

その友人は旅行にあまり興味がないので仕方ないですが、旅をしている人からすると僕みたいな日本人は世界中にいっぱいいることを知っています。実際に世界一周ブログやバックパッカーのブログを調べてみるといっぱい存在しています。

 

しかし、僕も友人と同じように海外に渡航している同世代の日本人はバックパッカーなどの旅人が「普通」だと思っていたことに気づきました。それは日本の大学を卒業をして日本で働かず現地で就職活動をして、働いている人が増えていることを知らなかったからです。

 

例えば、英語を武器に新興国で、中国語を武器に中国の大都市でインターンをしている学生や、外国の大学院に行きそのままその国で就職してビザを取得しているなど、その形は様々です。そういった人達とは、やはり旅という娯楽の中では中々出会えず気づけなかったことです。しかし、僕自身も海外も視野に仕事を探しを少し考えていたため、こういう情報が最近入るようになり、「こう生き方もあるんだ」と自分の視野の狭さに気づくのです。

 

ゆとり世代と呼ばれる(僕たちの)世代は、生き方が昔と比べてかなり多様化しているのがわかります。余計に普通とか普通じゃないという生き方で分けられない自分にとっては素晴らしい時代が来ているなとも思います。

 

なので世間でよく「若者の海外離れ」と言われていますがこれは幻想で、若者こそ、海外移住が増えているとさえ思っています。一昔前の日本人学生の多くは、情報が少なかったのもありますが、日本にある法人に就職し、かつ海外赴任ともなると日系企業の現地法人に行くのが殆どだったかと思います。しかし、今の同世代は個人で国際的な労働市場にそのまま飛び込んでいるために、海外へ行っている多くの若者の存在に対して本国の日本人がそもそも気づかないから、そう言われるだけだと思います。

 

日本人の給与も中国や東南アジアの国々と変わらない時代がいずれ来て、特別な仕事を除いてアジア全体で仕事のパイを争う時代が来る日が近いかもしれません。彼らは、はじめからそういう所にチャレンジしているのはとても凄いと思うのでした。僕自身、国際的な市場の中で自分の価値を測るのは少し怖いですから。

 

結論として、自分にとって「普通」だと思っていることは自分の視野を狭くしてしまう要素があると思います。やはり世界は小さく見えて、実は広く、多様化しているので、僕は後輩や今の小さい子供たちには、早くそれに気づいて欲しいと思っています。しかし、固定観念を壊すには旅行がもってこいなのでおすすめです!

 

RYOJI

 

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