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世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

エルサレムのピースハウス


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(写真はエルサレム嘆きの壁

 

僕は約4年前程前にエルサレムへ行きました。エルサレムは諸宗教の聖都としてお馴染みの旧都です。今日はエルサレムについて少し記事を書いていこうと思います。

 

イスラエルの入出国スタンプをパスポートに押されると周辺のイスラム諸国に行くことができないため「No stamp, please!!」と言いながら、ヨルダンのアンマンからキングフセインの国境を越えて、イスラエルに入国したことが今でも思い出深かったりもします。(今は事務的になってスムーズに入出国できるかもしれませんが、当時は「なぜ押してはいけないのか?」と入管からの尋問がありました。)

 

そして、いやらしい話ですが、イスラエルへ行く前のヨルダンのアンマンの宿などでは、隣国イスラエルエルサレムには旅人や貧しい人に部屋を無償で貸している宿があるらしいという話が沢山入ってきました。つまりは「無償で泊まることができるらしい!」というニュアンスで語られていた宿がありました。

 

そんな無償で部屋を貸しているのはパレスチナ人イブラヒムというおじいさん。彼は善意で宿(ピースハウスと呼ばれる)を貸す代わりに、気持ちとして寄付をもらうことで宿を運営している人物でした。そして、僕もこのイブラヒムさんのピースハウスのお世話になりました。

 

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彼は「Welcome!」や「Eat!」が口癖で旅人には(恐らく今でも)有名なおじいさんで、僕にご飯まで作ってくれた。当時はピースハウスの状況が良くなくガスが止まっていたりしていましたが、今は寄付もしっかり取れるようになって状況は改善されている?ようです。 

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(彼からいただいたパンとスープ。空腹の僕にはたまらなかった・・)

 

しかし、このように宿泊者からの気持ち(寄付ち)で運営されている宿ですが、旅人の多くは寄付をしてくれないのが現状だという話を彼から聞きました。寄付金を確実に募るためにも、敢えて僕にこういった話をしたのでしょうが、善意がある人は時には利用されてしまうのが、この世界なんだなと感じたものでした。

 

日本人も含め「タダで泊まることができてラッキー!」という人間が実際に多いようでしたし、お金を借りてとんずらしたアメリカ人カップルもいたりと、彼の善意が度々悪用されるケースも。しかし、彼は常に笑顔を振りまいていました。

 

そんな彼と接していると本当に善意でこのピースハウスという宿を運営していることがわかりますし、実際にパレスチナの人達を含めて多くの人達に慕われていました。そのため、数々の国際会議に招かれている彼ですが、僕も一度エルサレム新市街で開かれたユダヤ系、ムスリム系、アルメニア系の人達が一緒になって参加する平和会議に入らせてもらったことがあり、演説している彼の様子を見たこともあります。

 

単純に彼をパレスチナの支援している活動家と考える人もいそうな気もしますが、彼はイスラエルパレスチナという垣根の越えた所に常に意識がある人だということを、会った人は全員感じている、そんな魅力を持っているおじいさんです。

 

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(このピースハウスのあるオリーブ山から見える景色)

 

このピースハウスの土地や建物の高さから考えると、さすがに一定の寄付がないと運営するのは厳しいということで、現在はさらにしっかりと金額の下限を決めた寄付を募っているようです。(あくまで寄付なので支払金額は自由は自由ですが。)

 

しかし、この建物があるエルサレムの地区にパレスチナ人の居住許可はされていないのもあるらしく、裁判沙汰となって現在は負けているみたいです。法律の妥当性に関しては、僕は外国人なのでとやかく言う権利はありませんが、一昨日に「賠償金を自治体に支払いできない場合、病気がちの老体で刑務所に行くことになってしまうかもしれない・・」という話を彼の仲間からメッセージをもらうのでした。

 

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エルサレム旧市街の様子)

 

何よりも彼には元気でいて欲しい、そして法律の壁は高いが、本当に善意だけでやっている宿なんだよな・・と考えるのでした。そして、エルサレムを思い出して今日はブログを書いてみました。

 


Indiegogo Life: Personal fundraising made fast and easy. And it’s free.

(こちらは、寄付などお金を募ることができる有名なサイトのようです)

 

彼らは上記のクラウドファウンディングのような募金サイトを利用して、求める目標金額に達成して、そのお金で賠償金を支払うことができる状況になったようです。法律的に妥当であれば、とても嬉しいニュースです!

 

旅をしていると多くの人と出会う分、辛い情報も入ってくるのだなと感じていましたが、何よりもこのイブラヒムさんが助かって良かったです。そして、善意は返ってくるものなんだと寄付を通じて感じるのでした。やっぱり世界中の人から慕われているんだな~。

 

RYOJI

 

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