世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

日本人独特のお金に対する考え方


money and savings
401(K) 2012

 

日本人の独特の「お金」に対する考え方って存在するなと最近、考えています。特徴的だと思うのは「お金」は卑しい物としてあまり語らない文化があるにも関わらず、「お金」に執着する人が多い社会という所です(成功した経営者や富裕層にはあまり当てはまらないと思いますが)今日は日本人の平均的な金融資産に対する考え方とその環境について少し分析してみました。

 1.消費を促す媒体であるテレビの影響

先日お金持ちを特集していた番組をYouTubeで見てみましたが、なぜかテレビで流されるのは富裕層の豪華絢爛ぶり。その豪華絢爛ぶりは特に「消費」に関しての特集です。逆に言えば、消費に対して憧れる人が多いからこそ、そういった番組が作られているのだと思います。

 

本当の富裕層はキャッシュはあまり持たずに投資している人が多いし、消費に対してあまりお金を使わないと思うんだけど・・・ってツッコミを入れたくもなったりもします。そういったテレビを観て影響されやすい人は「良いな~お金持ちって何でも買えて・・」っと消費につい目がいってしまいます。僕もかつてはそうでしたが今は考えを変えています。

 

そして、そういう番組で定番なのが、高級車の紹介。これは特にローンや維持費がかかるという、庶民にとってくせのある借金だから困ります。僕もそういう物に漠然と良いな~と思うことはありましたが、ある時に「俺は車に興味がないし交通網が発達した東京に住んでるじゃん」と気づき、消費に踊らされている部分があると悟りました。

 

そして、人間の消費は経済学で言う「限界効用逓減の法則」に従うので、消費は自分を一時的にしか豊かにしてくれない行為ではあることも理論上ではわかります。もちろん好きな人や家族にプレゼントするのは素晴らしい行為だと思います。

限界効用逓減の法則とは「消費量が増えるにつれて、その追加消費分によって生じる効果が次第に減っていくことを表した法則」です。

2.お金に対する教育がないのも原因?

このような傾向があるのは、学校教育で、「お金はそもそも何のために生まれたのか?」を教える機会がなかったのも一つの要因と思います。(例えば、物々交換を円滑に行うための信用ツールとして生まれた歴史等々)そのため、大人になって自分で使って学んでいかないといけません。しかし、イギリスなどでは金融庁が主導で20年程前から教育をしているみたいです。

 

とある富裕層が「何のためにお金を持ちたいのか」を金儲けに対してギラギラしている人達に投げかけると、漠然とお金に憧れている人が多く、これをしたいからこれくらいの予算が必要という人生の明確な目標がない人が多いことに気づき、これが多くの日本人のお金持ちに対する変な憧れを生んでいるのかもしれないと分析していました。

3.ファンドマネージャーが感じる日本人像

先ほど、ファンドマネージャー藤野さんの下記の記事を読んでいました。(2014年の記事につき、削除されました。)

 

日本人の特徴として感じるのは以下の通りだそうです。

 

(1)預金が好きな一方で、宝くじなど博打的な物に興味がある人も多い

 

銀行に預金を多くして投資が好きではない人が多いのは、各国の金融資産の比率のデータを調べても一目瞭然です。(現金・預金、保険・年金が殆どを占めて、投信、株式、債券の割合は僅かです)


しかし、日本の銀行は金利がとても低く、また銀行の殆どが国債を買って運用している状況です。そのため、銀行に預けていてもお金は殆ど増えないが投資には興味がない。背景として、投資には資産が減るリスクがあるからですが、その割には宝くじなど期待値が最も悪いものに手を出してしまう人が多いと指摘されています。そして、この記事では「宝くじは愚かな人に課せられる第二の税金」と辛辣に言われています。

 

藤野さんがおっしゃっているように、やはり長期的なことよりも短期で結果が出る投資が好きな人が多いのかもしれません。投資信託も平均すると保有年数が3年程とのことです。(特に資産を持つのが年配者に多いため、短期で結果を求める人が多いのではと個人的に思います。僕はお金持ちではないので本当に僅かな金額ですが、3年以上保有しています。)

 

(2)社会に対して寄付をしたがらない

 

これは余裕のない自分にとっても耳が痛い指摘です。寄付が大好きなアメリカだけでなく、他の先進国と比べても日本の一世帯あたり寄付金額は圧倒的に少ないとのこと。(何年前か明記はされていませんが、三菱総研のデータによれば日本の寄付金額は主要36ヵ国中29番目だったようです。

 

要するに、自分のお金を少しも減らしたくない人が多いために、金融資産は銀行預金が多くの割合を占める。このようにリスクをあまり取りたくないが、簡単に稼げる方法などの本が沢山需要があったりと一攫千金には興味があるというのが日本人の平均的な価値観なのかもしれません。このような傾向は投資信託等で仕事をしている方は特にクレーマーの行動などから気づいてらっしゃるかもしれませんね。

 

全員に対して当てはまることではないと思いますが、自分自身に対してもお金について見直してみるのも良いかなと思い今日は記載してました。次回は具体的な金融資産について書いていきたいと思いますが、ブログの趣旨が変わってしまいますね・・(笑)あくまで日本と世界の比較で述べていきたいと思います。それでは!


RYOJI

 

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