世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

高齢者の海外旅行への不安


Old tourist couple
Pedro Ribeiro Simões

 

何のアンケートを見たか忘れてしまいましたが、日本の高齢者が求めているものとして最も多いのが「家の物を修理してくれる人」で、それに次いで旅行(国内外問わず)だそうです。

 

実際に僕も高齢者の団体ツアーは日本人に限らず多くの国で見てきました。実際に日本では高齢者(60歳以上)の海外旅行は増えているようです。海外旅行には興味があるにも関わらず、心配事があって中々行けないという人達の中では、健康や体力面を危惧している人が殆どでしょう。

 

中には(少し語弊はありますが)年金ライダーと呼ばれる人で、ユーラシア大陸を横断するライダーさんもいますが、殆どの人にとっては団体旅行の方が安全であり、これからもニーズが高まると思っています。そこで、今日はそんな高齢者の方が不安に思っていることを調べたので書いていきたいと思います。

 

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バックパックを背負って旅をしている僕が団体旅行を薦めるのは説得力に欠けますが、薦める理由は健康や体力面を考慮した行程になっていることが多いことと、現地の言葉を話せる添乗員がいる安心があるからです。

 

少し古いですが2010年2月の「エイビーロード・リサーチ・センター」から見たデータを参考にしてみると、対象の60歳から75歳の間に多少の差異はありますが、大まかに以下が最も多い高齢者の要望トップ5です。

 

1、行程がゆったりしている
2、機内の座席で同行者との並び席が確保
3、添乗員が同行する
4、日本語スタッフ在住のホテルを利用
5、レストランや料理の選択肢が多い


1の「行程がゆったりしている」に関しては、若い世代やバックパッカーも同じことを考えていますね。しかし、日本は長く海外旅行をする文化やそれに見合う休みもないので、行程がゆったりしている既存のツアーは中々ないと思います。しかし、大手旅行代理店に個別に相談することでプランを練ってくれるでしょう。

 

お金をかけたくなければ一人旅をすることになりますが、3の添乗員や4の日本語スタッフが不在という要望を叶えることは厳しくなります。(しかし実際に一人旅をされている先輩方も多いです。)

 

そして60代前半の方に関しては、5の「レストランや料理の選択肢が多い」という要望が圧倒的に多いのも特徴的です。僕は前回の旅で飛行機を使った時、たまたま隣が日本人の高齢者団体観光客の女性で話をする機会がありました。

 

その女性が言っていたのは「外国の料理に興味があるものの、旅行が一週間も続くと日本食が恋しくなってしまって、炊飯器を最後には使ってしまった」という話でした。そう考えてみると、僕は「何食べたの~?食事に困らなかった?」という質問は確かに年上の方によく聞かれている気もします。

    

また、その女性は隣の席にいた僕が日本人で安心したとも言っていました。つまり2の「機内の座席で同行者との並び席が確保」という意味は、外国人に対して何かしら不安を感じている高齢者が多いという理由があるのかもしれません。(外国籍の方には失礼ですけど。)4の日本語スタッフ在住のホテルも同様です。

 

そういった不安には、言語の問題もあると思いますが、やはり慣れで何とかなるというのが僕の経験談です。そして、人を日本人だとか外国人として考えないことも大切です。言語以外の理由で、変に外国人に対して構えている人が高齢の方の中では多い印象が実際に少しあります。

 

ゆったりしたいけども、見合ったツアーがないから一人旅をしようと思う。しかし、言語が話せないことや、外国人と接することも不安に感じているというような方は、このブログの問い合わせフォームからいつでもご相談いただければと思います。

 

僕は海外旅行に年齢は関係ないという社会になると良いですね!

 

RYOJI

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