世界の記述

タイトルはマルコポーロより。旅行を主とした日本と世界に関するブログです。たまに政治・経済もあり。

モンゴルへの行き方のまとめ


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ウランバートルのスフバートル広場にあるチンギスハン像)

 

かつてアジアの数々の王朝や部族を滅ぼし、貨幣経済を整え、ユーラシア大陸グローバリズムを生み出したモンゴル帝国。しかし、現在のモンゴルへのアクセス、そしてモンゴルから違う国へ行くための手段としては豊富ではなく便利とは言えません・・。

 

そこで、各国からモンゴルへの行き方、またモンゴルから諸外国に出国する手段について、旅中に少し考えていたのもあり、下に経験談を基づきまとめてみました。少し人によってはマニアックな記事かもしれませんが、お付き合い下さい。


 

僕は前回の旅では当初、日本列島(境港)からウラジオストク経由でユーラシア大陸に入ります。そしてモンゴルを通りつつ西へ進みカザフスタンを経由して、再びロシアに入ってからヨーロッパに入ろうと考えていました。(しかし、実際にはビザの事情の関係でロシアからモンゴルに入ることは止め、ロシアを抜けてヨーロッパにひとまず行き、アジアへ帰る際にモンゴルへ訪問することにかりました。)

 

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(画像はGoogle earthより)

 

1.日本-モンゴル間

・MIATモンゴル国営航空

東京(成田)からウランバートルへ、MIATモンゴル国営航空による直行便が週4回程で飛んでいます。帰りも同様。関空からは夏期限定で飛んでいる模様です。

 

大韓航空(及びコードシェア便

韓国の仁川で乗り継ぎウランバートルに行くことができます。僕も帰りは仁川経由で東京へ帰りました。(大韓航空の路線を使っていますが、MIATモンゴル国営航空と大韓航空日本航空という複雑なコードシェア便でした。)仁川・ウランバートル間は毎日運航していると思います。成田以外の日本の空港からは成田を経由せず、仁川経由で安く行ける可能性もあります。

 

2.ロシア-モンゴル間

・国際列車

シベリア鉄道バイカル湖沿いのウラン・ウデという駅に行き、ロシアとモンゴルの国際列車に乗り換えていく方法です。ウラン・ウデから約1日程でウランバートルへ。ヨーロッパから陸路でモンゴルへ向かう場合は、サンクトペテルブルクモスクワから。逆に極東ロシアからモンゴルへ向かう場合はウラジオストクからウランウデまでシベリア鉄道で向かいます。しかし、鉄道は安い訳ではないのでご注意下さい。この鉄道はウランバートルを抜けると呼和浩特(フフホト)・北京にも続きます。

 

・高速道路(車・バイク)

車やバイクのみですが、モンゴルの西部の国境(Ulaanbaishint)から出入国することもできると聞きました。自転車で行くことができるかは不明です。この国境から少し南下するとモンゴルのウルギー空港があります。西のカザフスタンから来る場合は一度ロシアに入ることになるため、ここを利用するライダーさんはいます。(カザフスタンとモンゴルの間に国境があるという噂もありましたが、これは都市伝説だと思っています。)

 

3.中国-モンゴル間

・国際列車

前述したロシアへ続く国際列車にて、北京から呼和浩特経由でウランバートルへ行くことがで行くことができます。

 

・飛行機

MIATモンゴル国営航空や中国国際航空などが北京から飛んでいます。他の中国の大都市からも不定期にウランバートルへ飛んでいる場合もあるので、念のためチェックして下さい。

 

 4.カザフスタン-モンゴル間

日本人にとってはとてもマイナーですが、僕が考えていた区間であったため記載します。

 

・飛行機

モンゴル西部のウルギー空港カザフスタンの首都アスタナや一大都市アルマティ間を結ぶ飛行機がかつて存在していたそうですが、現在(2014年)は廃止しています。僕はモンゴルから直接カザフスタンへ行きたく、北京から行く余裕もなかったので、この路線がないことを知りカザフスタン行きを諦めた苦い思い出があります。しかし、ヨーロッパからモンゴルに向かった帰り道で新しい路線を知ることになりました。それはトルコ航空の存在した。

 

イスタンブールウランバートル間は頻繁に飛行機が飛んでいるため、ヨーロッパからモンゴルへ行く場合はイスタンブール経由でも行くことができます。直行便ではないため、一度キルギスタンビシュケクを経由します。しかし、このビシュケクからはカザフスタンアルマティまではバスで行くこともでき、そこまで遠くないため、ユーラシア横断ルートでモンゴルとカザフスタンへ行くことが候補に挙がっている場合(そして北京を経由できない場合)は、キルギスタンを経由することを検討してみてるのも良いかもしれません。今の所、日本人はキルギスもビザ不要です。

 

・ロシア経由

カザフスタン北東部のSemeyという街を出て一時的にロシアに入り、ロシアとモンゴル西部の国境ポイントであるUlaanbaishintを経由して行くことができるそうです。しかし、車やバイクのみだと思います。

 

・中国経由

カザフスタンアルマティからバスでウイグルウルムチ)に行き中国へ入国。ウルムチからは長距離列車か飛行機で北京へ。この長距離列車はいわゆるシルクロードを通ります。北京からは前述したロシアへ続く国際列車にてウランバートルへ行くことができます。少し遠回りのルートになります。

 

5.余談

 

僕は極東ロシアのウラジオストクから出発しウランウデ経由でモンゴルへ、モンゴルからカザフスタンへ直接行くことができたら、カザフスタンウラルスクという所を経由して、ロシアの知り合いがいるサラトフからという街からロシアへ再び入り、ウクライナからヨーロッパを旅する予定でした。(そのためロシアへ2回入るためにダブルビザは取得していました。)しかし、ウクライナが東部で内戦状態であったため入ることは止め、モスクワ経由でサンクトペテルブルクに行き、東欧旅行を犠牲にし北欧を観光することにしました。

 

以上、かつてはモンゴル帝国という同じ領土内であったこの地域の移動は現在も情報が不足していて複雑に感じるとともに、その広大さを感じるのでした。

 

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長々書いてしまいましたが皆さんは首都ウランバートルへ行ったことがありますか?この到着した達成感・・・モンゴルはおすすめです!

 

RYOJI

 

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