旅行で人種差別を感じるか?
先日書いた人種差別に関する記事と関連して、今日は海外旅行で人種差別を感じる瞬間はあるか?というテーマで書いて行きたいと思います。
旅人のブログを見ていると、外国人観光客が少なくて中国系の人も住んでいないような旅行難易度が高いアフリカの一部の国々では珍しくてからかわれたり、南米諸国では「チーノ!チーノ!」っと言って、からかう人が多いというエピソードをよく見ます。
実際にエジプトのアレクサンドリアでかなり言われたという身近な知人もいましたし、「ベネズエラではよくからかわれたわ・・」という日本の旅人の話を聞いたことがあります。そもそもチーノとは単純に「中国人」という意味ですが、日本人を含む東洋人にからかって使うことがあり、僕たちはそれを「チーノ攻撃」と言っています。
僕はアフリカ大陸はモロッコとエジプト、南米はアルゼンチン、チリ、ボリビア、ペルーしか旅をしていませんが、いわゆるチーノ攻撃は一切受けませんでした。これらの南米諸国は日系人も多く住んでいる国であまり珍しくないのかもしれません。また、僕があまり田舎にも行ってないのも影響しているでしょう。
ただギリシャのテッサロニキのブルガリアに行くバス停近くで、変な男が中国語のような言葉でからかってきて、逆に威嚇し返したことはありました。隣の人が気まずそうに座っていたので、何かしら僕をからかっていたような気がします。
この一度しか経験はしていませんが、ただ、こういう行為を受けた時は深く考えてはいけないと思っています。「差別された!」と考えると、生まれ持った物でどうしようもないために辛くなってしまうので、日本にいてもたまに変な人と出くわすことはあるだろうな程度で思えば良いです。日本でも喧嘩を売られたことのある人はいますよね。僕は日本人としての誇りはあるので、凹むというより、際に相手の間違いを訂正したい気持ちが高まるタイプですが。
しかし、昔はエルサレムで、僕はよく「ニーハオ!」と商人に挨拶をされて、あの人は日本と中国の区別がつかないんだな・・と面倒くさくて「ニーハオ!」と挨拶していたことはありました(笑)そこで「ちゃんと日本人なんだから正しく日本語で応えた方が良いですよ」と一緒に歩いていた日本人の旅人に指摘を受けて以来気を付けています。
例えば、この前にモスクワでお土産を買った時にも「シェイシェイ!」と言われて、「いや、俺は日本人だから、ありがとうって言うんだよ!」と返答して、「ごめん・・日本人だったか、ありがとう」というような状況です。(店員さんは全く悪気はないので少し悪い気はしましたが)
話を差別に戻すと、このようなギリシャの謎の男のからかいを除けば、ユーラシア(ヨーロッパ・アジア)の国々では、個人的に全く差別をされた経験も職務質問もされたことがありません。なので、一般の旅行者は心配することはないでしょう。
但し、差別問題を複雑にする根深い点でもありますが、相手はただ特徴を言っているだけなのに受け取り側が差別と感じてしまう所があるかもしれません。つまり、あなたが「それは差別だろ!」と過剰に感じてしまうタイプだと、少なからず嫌な体験をしてしまうかもしれないということです。気の持ちようとも言います。
例えば、僕はイタリアの田舎の友人の家でご飯をいただいていました。犬が僕に対し、いつまで経っても吠えているので、「アジア人を見るのが初めてだからかな?」と冗談で友人のお母さんに言いました。その時、そのお母さんは、「そうかね・・・」と言いながら目が細いアジア人のマネをしていまいした。
アジア系の人は目が細いことを特徴として指摘されるのに嫌がる傾向があるので、僕以外の人だったら、それ差別だよ・・と嫌な気持ちをしていたかもしれません。でも僕はあまり気にしていませんでした。日本でも外国人を模した付け鼻とかがパーティ用のグッズとして普通に売られていて、失礼なことをしていて文句は言えませんし。
そして、一番してはいけないと思うのは、万一からかわれた時に、からかった国の人達全員を差別主義者だと一つにして語ることだと思います。どんな国も素晴らしい人はいますし、旅行レベルで言うと僕自身どちらかというと外国人として外国では良い経験をしていることの方が多かったです。本当に日本人で良かったって思いましたね。
一応、差別の対象にならないよう僕は以下のことは気をつけています。
・じろじろ見られても日本人として堂々としていること
・なるべく汚らしい服を着ないこと
中南米やアフリカの一部は根強いという話もありますが、旅行レベルでは海外ではあからさまな差別を感じることは極めて少ないと思うので、心配なく旅をしてしまいましょう!!
RYOJI
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