ロシアビザの取得方法
Ryoji_Japan / Moscow
今の所、あまり旅行が一般的ではないベラルーシのビザ取得方法について、前回こちらに記載しましたが、今日は同じく手間のかかるイメージのあるロシア観光ビザの取得について記載していこうと思います。僕は今年に２回ロシアへ行き、１回目はトランジットでモスクワのみ、２回目は３週間程ロシア全国という形で旅行しました。
このロシアがあまり観光として一般的に有名ではなく、バックパッカーも少ない理由としてはビザの申請が複雑な所が大きな要因だと思います。観光ビザなら「インドやカンボジアと同じで、そこまで手間ではないのでは？」と思いたい所ですが、ロシアの観光ビザの場合は、パスポートや申請書以外の書類も必要になります。
※トランジット（通過）ビザはロシア大使館のウェブサイトにある申請書に必要事項を入力して印刷をし、航空券（E-Ticketでも可）とパスポートと共にロシア大使館（領事館）に提出すれば取得は簡単にできますが、72時間以内の滞在に限られるため一都市に滞在するだけで精一杯です。
ではその観光ビザ（1ヵ月間有効）は上記の申請書以外に何が必要かと言うと、
・旅行会社が発行する旅行確認書（コピー可）
・旅行リファレンス番号のある受け入れ先の情報が記載される書類（受け入れ先の責任者の署名および社印付き）
・旅行会社が発行する以下の点が記載されているバウチャーのコピー
１．旅行者のデータ（氏名、生年月日、パスポート番号）
２．ロシア入国日および出国日
３．観光ルート、移動手段、宿泊場所、観光プログラム
４．旅行会社の署名と印
５．支払済み証明
６．ロシアの受入れ旅行会社名とその旅行レファレンス番号。
（ロシア大使館のHPより抜粋）
とあり個人で行うのはとても面倒そう・・要するに、入国から出国までの詳細を証明する必要があり、そのためには旅行代理店による証明が必要であるという話です。
他の国のように日程を拘束されない旅をする場合は、訪問（個人招待）ビザで行くという方法もありますが、ロシアに友人がいない方は難しく、僕のようにロシアに友人がいても保証人になってもらうなど手間や迷惑をかけます。
広大な国のためバックパッカーの旅でさえ予定変更はあるのに、ロシアに多い旅人はロシアを横断するライダーさん達。彼らこそバックパッカーよりも途中で何が起こるのかわからない旅をしていて予定が決めにくいです。シベリア鉄道も使いませんし。
そういった旅の悩みを抱えている彼らが利用しているのは、「バウチャー」のみを発行してくれる会社に頼ることです。いわゆる「空バウチャー」というものです。これは正当な方法ではないので各自の責任になりますが、特に有名なのはWay to Russiaという会社です。
必要事項を入力して30＄（クレジット決済）を払い、バウチャーを発行してもらいます。（この金額は観光ビザの期間1ヵ月間以内で、シングルまたはダブル訪問の場合）決済を無事終えると、バウチャーがPDFにて1日以内に登録したEメールに届きます。
このバウチャーを印刷した後はロシア大使館の申請書をダウンロードして全て記入し、写真を貼って提出の準備を整えます。
書類が揃ったら以下の手順でビザを取得します。
１、上記のバウチャー・申請書とパスポートを持ってロシア大使館（領事館）に行く。（場所は東京、大阪、北海道、新潟にあります。詳しく大使館HPをご覧ください）
２、到着したら番号札を取り、自分の順番が来たら上記書類を提出する。（ビザは2週間後の受取の場合は無料ですが、5日以内の指定だと8000円、3営業日以内だと10000円など手数料が発生しますので、予め確認してください。）
３、申請を終えると黄色い紙の引換用紙を渡され、ビザが発行される日時を伝えてもらいます。後日、指定された日にこの引換用紙を持ってパスポートを受領したら準備完了です。
（2014年7月の情報。大使館の人は日本語も話すことができます。）
空バウチャーの場合はグレーゾーンなのもあって、ビザの発行が認められないことがあるかもしれませんが、殆どの旅行者は問題なくビザを取得しているようでした。ただ、明確な予定が決まっている方は旅行代理店を通した方が無難ではあります。
ロシアは行ってしまえば、特に変わらず他の国と同様に楽しめる国です。ぜひ、不安がらず快適なロシアの旅を！！
※大使館の情報は変わりやすいので、最新の情報は念のため確認をお願いします
※当ブログ管理人として、ロシア語オンラインレッスンを承っております。興味がある方は下記リンクを参照していただければと思います（2015年7月14日追記）
http://ftflanguages.wix.com/index#!russian/cjv2
RYOJI
